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2006-12-12

笹ヶ峰④

P1000646 丸山荘に下ってきて、何気なく小屋の前のベンチのところまで歩いてきて、驚いた。

何と、11月半ばに八面山にご一緒した主人の友人のKさんがベンチで食事の準備をしてらしたのだ。勿論、あの時のメンバーのHさんもおられる。四国には山だけはいっぱいあって、登る山の選択は選り取りみどりだというのに、同じ山で遭遇するというのは正に奇遇としか言い様がない。実は今回の山行もKさんに声をかけようとも思ったが、土曜日にもちあがった計画で、あまりに急だったので遠慮したのだった。

Kさんたちは「宿」から西山越え~沓掛山~黒森山と歩き、この丸山荘までというコースだったようだ。今日はこれで行程終了で、笹ヶ峰山頂には登らず、下るそう。

↑画像はこの日の私の昼食である、即席のカレーうどん。カレーうどんはたまに自宅でも作る事があって、体が温まるのでこの日のメニューにした。ゴボウ天はS君の差し入れ。プリムスを出して炊くのは久しぶりで組み立て方を忘れてしまってちょっと焦った(^^;) (組み立てというほどのこともないけど)

ベンチの奥にちょっとだけ見えている青いのは、同行のS君の装備で、学生時代に新大久保のイシイスポーツで買い求めたラジウスだそうで、少し前に修理したら復活した愛用の品だとか。あの懐かしいメタを出してプレヒートして、轟々という音を出し始めたのにはちょっと感激した。あの轟々と言う音は山のテント生活では欠かせなかった。私たちが昔よく使っていたのは白灯油を使用するラジウスだったが、卒業する頃にはガソリンを燃料とするホエーブスが出たり、テントもエスパースという画期的なテントが出たりして装備がどんどん良くなりつつある時代だった。もっとも、私が登っていた当時は主流はまだ布製の三角テントだったし、6人用のテントというと重量はそれだけでもかなりの代物で、装備を分けて持つときに食料なんかが当たると、次第に軽くなるが、テントを持たされる男の子は最初から最後まで重いのを担ぐわけで、苛酷な役割だったと思う。それに当時のラジウスは使い勝手も悪くて、しょっちゅう点検して分解掃除などしないと、御機嫌斜めになったものだ。

P1000642

丸山荘にその時いた10人ほどの人が一斉に集まってきたので何事かと見ると、ガスが少し切れてきて、ガスの合い間に山頂方向が見えている。

肉眼では笹原なども綺麗に見えるが、慌ててカメラを出して撮影したのには、それほど綺麗に写っていない。針葉樹の上に真っ白に霧氷をつけた木々がとても綺麗だ。しかし、あっという間にまたガスがかかってしまった。

食後はインスタントだがミルクティーやコーヒーを入れる。Kさんたちはプリムスのガスが切れたそうでコーヒーは諦めたと言うので、私のペットボトルに残っていたお水とS君が沢で組んでおいた水を合わせて沸かし、Kさん達にも一緒に飲んでいただいた。

下りはコースも一緒だし、合同で下ることにした。

それにしてもKさんにはこの前の山行でS君を紹介して欲しいと頼まれていたのに、こんなにも偶然にその機会が早く訪れようとは・・。

下り始めた時間は13時10分ぐらいだったろう。

P1000647 下り始めると青空が出てきた。

途中のブナを斜めに構えたカメラで撮影してみた。

朝のガスの中で見るのとはまた違う雰囲気。

P1000649 あの特徴的なブナの幹。

幹の表面を水が流れている。

S君の話ではブナの保水力を示すものだそうだ。

P1000650 画像が暗いが、これも登山道から見えるところに生えている笹ヶ峰の大ブナ。枝の張りがものすごい木だ。

下りは休憩を取らずに一本で登山口まで下った。

下ってきたのは14時10分ぐらいだろうか。うっかりと下山時に画像を撮らなかったので、正確な時間がわからないがそんなものだろう。

残っていた車はS君の車とKさんの車だけだ。S君はKさんのジムニーに朝から気付いていたそうだが、私はといえば、この前乗せてもらっていたのに、全然、気付かなかった(^^;)

S君も次回はジムニーを買いたいと思っているそうで、熱心にKさんのジムニーを見て、タイヤのことなどいろいろ訊いていた。

そのうちにまた皆でパーティーを組んで登る日も相遠いことではなさそうだ。

香川からと愛媛からと車二台で登れば、ルートもいろいろなバリエーションが組めるのだ。

P1000653 15時過ぎ、S君にお礼を言って、西条を後にする。

下界からは登ってきた笹ヶ峰方面がくっきりと見えたが、やはり山頂だけはガスに巻かれたままだった。

年末の忙しいときに、思いがけず初冬の山歩きが出来、しかも念願の笹ヶ峰ピークを中一のとき以来出踏むことが出来たのは、嬉しいの一言に尽きる。前々から計画していても計画倒れで登れないこともあれば、間際になってとんとんと山歩きが実現するということもあるのだなぁと実感したことだった。

ともあれ、これが今年の私の登り納めとなるだろう。

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コメント

当時コンロは、スェーデン製の「ラジウス」派と、オーストリア製の「ホエーブス」派に別れていましたね。
私はホエーブス愛用でした。実家にまだるかも?
リユックの中でガソリンが漏れたり失敗をしたのを思い出しました。

そうそう、私の学生時代もラジウスからホエーブスへの移行期で、どちらも使いましたが、どちらかというとラジウスを使うことのほうが多かったようです。
この前、三ツ森山に一緒に登った仲間は、いまだに30年前のラジウスを愛用していましたよ。

私は学生時代は同好会の装備のラジウスを借りていってたので、プリムスが私個人のガスコンロとしては初めて購入したものになります。
一発点火で便利になったものですね。

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