笹ヶ峰③
笹の中から何か丈の低い草だろう、霧氷ヶついて白い棒状になったものがピョンピョンと頭を出していて、楽しい。
霧氷がつくとなんでもないものがとても綺麗に見えるものだね~。
道は最初はなだらかな下り・・・・と思ったら、S君の話ではルートは二つあって、なだらかな方を選んだらしい。西の方から風に乗って、女性の声が時折、聞こえる。ガスのため、さっぱり視界が利かないが、声だけが聞こえる。山では、ガスに巻かれることが多いので、そんなことが多い。
なんだか、今年の私は、雨女ならぬガス女?今年の山頂の記憶は半分以上がガスの中だったような?
こちらはコメツツジ。コメツツジも良く見られたから、秋には紅葉も綺麗だったと思う。
次回来るなら、やっぱり紅葉の季節かな?
途中、急登コースとの分岐を越えたと思ったら、登山道の傍らで男性が一人、ガスコンロを炊いて昼食中だった。
先ほどからの女性の声が、まだ聞こえると思ったら、どうやら下方からのようだ。
どうも法皇山系と石鎚山系を別々に考えてしまいがちだけど、この二つの山系は、勿論、縦走できるのだ。
女性ばかりの6~7人のパーティーが通過中だった。先ほどからの女性の声はこのパーティから聞こえたものだったようだ。
それにしてもこの季節に熟年世代の女性ばかりののパーティーというのも珍しい。春から秋にかけてはハイキングの延長の感覚で登る中高年も多いが、12月ともなるとそれなりの技術や知識が要求される。女性ばかりの山岳会か何かだろうか?
森林限界から樹林帯に入ると、今までの風が嘘のように、静かなものだ。下りでも十分暑くて、手袋を一枚脱ぎ捨てる。冬場は特にまめに着ているものの調節をすることが大事だ。
紅葉谷はモミジという名がついているぐらいだから秋にはさぞ、モミジの紅葉が綺麗なのだろうなと想像しながら下る。地形は確かに谷になっていて、樹木が見えるがガスのせいもあり、また葉をすっかり落としているので、何の木かわからない。
西側にモミか何か、針葉樹の群生が見える。先ほどから、ツガの仲間も見かけるが、霧氷がついていると、まるで天然のクリスマスツリーだ。
雰囲気の良い、岩場なども通り過ぎて、こういうところにはヒカゲツツジやシャクナゲが咲きそうだなと思いながら通過。
見覚えのある赤い屋根がガスの中にぼんやりと浮かび上がったと思ったら、そこは丸山荘の直ぐ上だった。
道は丸山荘横手にある水場のタンクのところに下ってきたのだった。時刻は12時20分。
特に道標も何も立っている風はなく、知る人ぞ知るコースだとばかり思ったら、調べてみると、このモミジ谷コースが旧登山道らしい。
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