実生のクリスマスローズ
クリスマスローズに種が出来て、こぼれ種が発芽する事に気がついたのは、7,8年前のことのように思います。
地植えのオリエンタリスの株元近くに、2月か3月になるとなにやら双葉が出るのです。
どうやらそれがクリスマスローズの双葉だと気付いて、拾い上げてポットで育て始めたのでした。しかし、夏の間に管理がおろそかになって1芽消え、2芽消えして、最初の育苗は失敗しました。二回目に双葉を拾い上げたのが4,5年前のことでした。
何とか数株が順調に育ち、去年の秋はかなり充実した株になったのですが、花芽はつけずに終わりました。今年こそは何としても花が見たいと思い、秋にそれまでポットで管理していたのを地植えにしました。
そうしたら晩秋にようやく花芽をつけてくれました。
親株に少し遅れて、つい数日前から花が開き始めました。
親株はこの前ブログに書いたばかりの、植えてから10数年になる古株のオリエンタリスです。花も恐らく親株と同じ花なんだろうな~と思っていました。株の感じや葉っぱも親株そっくりなのですから。
ところがまだ完全に開花する前に、花の中を覗き込んで驚きました。
ブロッチのようなものが見えるのです。
そして、花を持ち上げてよく見えるように撮影したのが↑画像です。
親株にはスポットもブロッチもありませんから、何か他の株と交雑したのでしょうか。それとも、オリエンタリスというのは交配を重ねて出来た品種なので、遺伝子の中にそういう要素を持ち合わせていたのかも知れません。
どちらにしても実生からの株が親株とは違う花が咲くというのは、他の花ではあまり見られないことなので、面白く感じます。ヘレボラスのいろいろな品種を集めて交配することによって様々な品種を作り出す方を育種家と言いますが、育種家の方の気持ちが少しわかるように思いました。こんな地味な花でも、びっくりしたのですから。
畑にもう7,8年前から植えっぱなしにしている赤紫色のオリエンタリスと思われる株も咲き始めました。
去年、友達に株分けして送りましたが今年もまた大きくなったので、少し株分けしてそばに植えてありますが、そちらも蕾を幾つかつけています。花は毎年たくさんつけますが、花茎が短くて下を向いて咲くので、撮影には苦労します。
ルーセブラックの蕾ももう少しで開きそうですね。
後方の古い葉は緑色をしているのですが、花と葉芽はマホガニーのような濃い褐色をしています。
エリックスミシーの蕾も膨らんできました。外側は赤っぽい色ですが内側は白です。
エリックスミシーはステルニーとニゲルの交配種だそうですが、ステルニーの実物は私はまだ見たことがありません。
今年は蕾を9個もつけているので楽しみです。
keitannさん、こんにちは。
私もこぼれ種のクリスマスローズを育てていますが、まだ花が咲かないんですよ。
クリスマスローズは何株もあるのでどれが親だか分らなくなりました。
綺麗なブロッチの入った花が咲かないかなあ・・・
投稿: 三太郎 | 2007-02-20 20:21
三太郎さん、こんばんは。
やっぱりこぼれ種からクリスマスローズを育ててらっしゃるんですね~。
うちも開花まで4,5年はかかってますよ。
もっと肥料などをしっかりやって気合を入れれば3年で咲くのかな??
セツブンソウと良い勝負ですね。
うちでは古株の株下にしか双葉が出ないので、親はこれしかないと思っています。
こぼれ種ではないですけど、花友さんにいただいたスモーキーブルーという品種の種からの苗が発芽から丁度一年経ちました。やはり種からだと何が咲くかわからないという楽しみがあって、ちょっとワクワクしますね~。
投稿: keitann | 2007-02-20 23:00