梶ヶ森、早春、その4
山荘はありがたいことに営業中でした。
それほど寒くもないし、お天気も良いので、外でプリムスを炊いてラーメンを作っても良かったのですが、梶ヶ森に咲く花のアルバムをまた見せていただきたいこともあって、中に入ります。
秋にコーヒーをご馳走になった食堂スペースで「こんにちは」と声をかけたら、秋にいらした女性がやっぱり出てきてくださいました。おなかも空いていたので、山菜そばを注文します。
アルバムもいろいろと見せていただき、山の話などいろいろ伺いました。マンサクは山荘から車道を下っていると道路の直ぐ上方に咲くのだそうです。ただ、時期がかなり遅くて、4月半ばでないと咲かないだろうとのこと。標高1200mは春の訪れも遅いのですね。
山荘の入り口付近で木をくり抜いて作られた手桶を大小いろいろ売っています。Tさんが山復帰記念に一つ買って帰りたいけど、歩きなので持てないかな?と言うので、私が持ちましょうと言うことになりました。あまり大きいのはさすがに重くてダメですが、一番小さいのは軽いので、これくらいなら手に下げて1時間ほどは歩けます。
下る道すがら、マンサクらしき木はないかと上ばかりを見て歩きますが、蕾が色付きでもしてないことには樹肌だけではさっぱりわかりません。それでも、キブシの蕾の固いのは幾らでも見ることが出来ました。道は日陰のところが凍っていて滑りそうになるので、そういう場所は雪がフカフカしている両サイドを歩きます。山荘の方の話では30分ほどということでしたが、ゆっくりと歩いたので40分ぐらいかかったでしょうか。
13時、龍王滝の駐車場に到着しました。丁度5時間ばかり山にいたことになります。
駐車場の近くに展望台があって、天狗の鼻方面や、道を迷いそうになった東屋も見えています。5月にはその辺りに咲くアケボノツツジがこの展望台からもよく見えるのだそうです。
朝に比べると気温もかなり上がっていて、直ぐに帰るのは勿体無くて、駐車場でプリムスを出してお湯を沸かし、コーヒーを入れました。チョコレートや伊予カンなどの行動食もおやつ代わりに食べます。滝見に来たらしい若いカップルは軽装でしたが、どうやら滝に向かったようです。
駐車場の直ぐ後の木には、ウスタビガの繭がぶら下がっていました。成虫が出てくるのは何時頃なんでしょう?
13時30分過ぎに、ようやく車に乗り込み出発です。
こんな時間でもすれ違う車が2,3台ありました。
10分ほど下ると、集落に出ます。集落のはずれに大きなイチョウが生えていて、Tさんが写真を撮りたいといって車を止めます。樹齢300年ほどの大きなイチョウですが、垂乳のイチョウといって枝から垂乳のようなものがほんとにいっぱいぶら下がっています。秋の黄葉の頃は落ち葉がすごいでしょうね。
北東の方角にはフクジュソウで有名な南大王の集落が見えています。棚田が見事です。
そして↑画像の手前に写っている茶色に枯れたのは何の畑だと思われますか??Tさんと2人で、一体何畑なんだろう?と訝っていたのですが、よ~~く見るとこんなものが・・。
そうなんです。この畑はゼンマイの畑だったのです。それにしてもゼンマイを畑で育てているんですね。さすがに山地です。以前、タラの芽を採取するタラの畑も見たことがありますが、山ならではですね。この後もう少し下ったところではイチョウの畑・・・つまり銀杏用のイチョウを植えてあるらしい畑も見ました。
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