奥物部の山、その7、シロバナネコノメ
ジル沢沿いに下り始めて10分ほど経ったとき、道沿いの林床になにやら緑色の芽吹きが始まっています。近寄ってみてみるといろいろな種類の花の芽吹きのようです。もう少し歩いていくと、シロバナネコノメが咲いていました。少しばかり興奮しました。シロバナネコノメは何しろここ二年程見てないのです。以前は剣山や皿ヶ嶺でもたまに会えたのですが、時期がずれているのか、それともシロバナネコノメが減っているのか、最近はなかなか会えません。
そのシロバナネコノメが比較的多く咲いています。
こちらはまだ蕾の株で、若い株は全体に赤みを帯びているようです。
それにしてもこうしてマクロで撮影すると、全体に毛の多い草ですね。
いろいろな花や草の芽が一度に芽吹いている様子です。中にシロバナネコノメの芽も見えていますが、ほかのものは私みたいな未熟者には、芽吹きの様子だけでは、全然わかりません。
花が咲いたときにまた見てみたいな~と思いますが、何しろここに来るには我が家から片道でも3時間以上はかかります。
登山口近くからほんのちょっと下ったところから後ろを振り返ると、500mほど向こうに小さな滝が見えました。
この付近は年間降雨量が3200ミリに達するという多雨地帯です。いたるところで轟々と水が流れる沢や滝が見られます。因みに同じ四国でも私の住む香川は全国でも降雨量の少ない県で年間たった1000mmちょっとです。この奥物部の山々は香川の降水量のざっと3倍の雨が降るわけです。
まだ冬枯れと言った感じの自然林。画像向かって左の桜に似た樹皮はミズメの木ではないかと思ったりしています。
林道沿いにもあちこちで崩落が見られます。↑画像は林道自体が崩れ落ちかかっている個所です。
咲いている花が少ないので、花が咲いてなくとも目がいきます。
花の撮影をしながら下るのでHさんとKさんには先に行ってくださいと頼んで、画像撮影しながら下ります。
フウロケマンでしょうか。ケマンソウの仲間であることは毎違いありません。
道路法面にはそろそろスミレも見え始めました。
谷に乗り出すようにキブシの花が咲いています。まだまだ咲き始めという雰囲気ですね。
キブシの下のほうの白いのはびっしりと咲いた馬酔木です。
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