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2007-04-16

奥物部の山、その6、ジル沢に下る

中東山を下るコースは地図上には載っていませんが、中東山西斜面をジル沢源頭に向かって下るコースがあるそうです。前日にKさんがアウトドアショップで確認した話では、赤テープなどもきっちりとついていて、わかりやすいとか。

下りコースへの分岐は中東山山頂から北に少し後戻りしたところにあります。したがって、先ほど歩いてきた道を10分ほど後戻りします。歩き始めは14時40分。およそ20分ほどコーヒーブレークした訳です。

P1050856

だだっ広い草原の中を踏み跡を追って下ります。枯草が一杯残っていますが、何の草が生えているのでしょう?ちょっと興味があります。行く手に聳えるのは白髪山から剣山方面への山稜です。

P1050855 下る直前に稜線から見下ろした東側の谷です。はるか下に、剣山スーパー林道のようなものが見えます。

P1050858 中東山西斜面は立派なブナやヒメシャラ、ミズメなど、感じの良い自然林になっています。ネット検索ではヤマシャクヤクも林床に咲くようです。稜線沿いにはゴヨウツツジ、ツルギミツバツツジなども多く見られたので、5月半ば頃にはお花見山行ができるのではないでしょうか。実際、アウトドアショップの中には、バスでジル沢まで入り、中東山まで登るツアーがあるようです。それだと林道歩きも含めて2時間ほどの登りですから、お手軽登山と言えば言えそうです。しかし、この辺りはクマの気配が濃厚で、クマの糞と見られるものもたくさん見ましたし、稜線沿いにはクマハギもそこかしこで見られたのです。下っている途中で鹿の甲高い鳴き声も耳にしました。

P1050859 白髪山と高ノ瀬との中間地点辺りを眺めながらの下りです。ということはルートは北西に向いて下っていると言うことです。赤テープは要所要所にあって、道を外す心配はありません。

P1050861 沢ノ直ぐ上まで下ってきました。標高はおよそ1300ぐらいと思われます。木々はまだ芽吹きが始まっていませんが、林床にはトリカブト、ヤマエンゴサクなどの新芽が芽吹いています。こういうのを見ると嬉しいですね。ヤマエンゴサクは花まで後1ヵ月ぐらいでしょうか?15時30分、ジル沢源頭の直ぐ上に着いたのですが、トップのHさんがここからは下れそうもないと言います。赤テープはここまではついていたのですが、その下は見当たりません。見たところ、強引に下れば下れなくはないと思うのですが、もう少し巻いて、もっと下りやすそうな場所を見つけようということになりました。沢の左岸をしばらく巻きますが、踏み跡などもほとんどなくて、足場もしっかりしてないので、結構手間取ります。木に掴まったりしながら、何とか進みますが、そのまま巻くばかりしても沢との垂直距離が開くばかりなので、適当な個所で強引に下ることにします。

P1050866 下を見るとこんな具合です。沢には丸太などがかかっていて、その辺りを渡渉して右岸に渡れば右岸のほうは歩きやすそうに見えます。手前に写っている樹皮の赤いのがヒメシャラですね。

何とか強引に下ります。時刻は15時45分。

P1050867 こんな具合に道のないところを強引に下ります。

P1050868 ジル沢源頭を渡渉してほんの少し歩いたら、こんな道標がありました。

どうやら、赤テープ沿いに下ったところを素直に沢まで下りるのが正解だったようです。沢を巻くのに、15分ほど時間をロスしてしまいました。やはり山道は登りより下りのルートファインディングのほうがずっと難しいですね。道標通過は15時50分。ここからは未舗装の林道歩きになります。

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