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2007-04-30

今年もカタクリのお花見、その2、ヤマエンゴサク

沢沿いの道なので、チャルメルソウもたくさん咲いているのですが、花色が赤くなくどれもずいぶん小型なので、コチャルメルソウのようです。群生しているので、いつでも写真は撮れると油断していたら、帰りは別コースだったので、とうとう撮影しそびれました。(^^;)

後方を歩くご夫婦連れのNさんの奥様はこれまた野草好きな方で、道の傍らに生えている野草を見つけては、「これは何?」と仰います。おかげで私が見逃しそうだった花も見つけていただきました。

P1070644

ヒメエンゴサクでしょうか。淡い紫色をしたエンゴサクもちらほらと咲いています。芽出しは皿ヶ嶺でも高知の山でも見かけているのですが、ようやく花に出会えました。歩いている最中に何とか一枚だけ撮影した画像です。

P1070642 沢の対岸に咲いている山桜を指差して、S君が「あれはオオヤマザクラではないかな?」と言います。私は不勉強でオオヤマザクラなるものを知らなかったのですが、北海道など北の地方に自生する山桜で、普通の山桜より株も大きくなり、花色のピンクが濃いそうです。そういわれてみると、近くに咲いている山桜よりも色が濃いようです。

P1070648 先ほどから見たことのある葉っぱだな~と思っていたら、この姿を見て名前を思い出しました。ミツバテンナンショウです。

小葉が3枚に分かれているので、テンナンショウの中では比較的わかりやすい種類です。香川ではあまり見かけませんが愛媛のちょっとした山では良く見かけます。

P1070652 シロバナネコノメもNさんの奥様が見つけてくださいました。ただ、花はもう終りかけているようで、赤い葯が見られないのが残念です。ネコノメソウの仲間はほんとに春一番に咲くので、この季節でもすでに遅いぐらいなのです。

P1070654yamautubo S君が「こんなのがある」といって、カメラを出して撮影を始めました。これは私もネットなどで画像は見たことがあるのですが、実物を見るのは初めてです。しばらく考えてようやく名前が出てきました。ヤマウツボです。ゴマノハグサ科、ヤマウツボ属。「やや湿り気のある林床に見られる。ブナ科やカバノキ科などの灌木の根に寄生するため,葉緑素がない。和名の由来は山に生育し,花穂の形が矢を入れる靭に似ていることによる。」とあります。去年、皿ヶ嶺で出会った方が「ヤマウツボがあったよ」と情報を頂いたのですが、探すことが出来なかった植物です。結構、山歩きをしている私も今まで見てないのですから、珍しいものかも知れません。 見るからに寄生植物とわかる姿ですね。

P1070655 ナツトウダイです。今までそれほど見かけたことはないのですが、この山系では多いみたいです。花はもう少し先のようですが、この姿でも十分愛らしいです。5,6本が群生している姿も見かけました。

途中で沢から離れて上方の樹林帯の道に入ります。9時10分頃、一回目の休憩です。皆で持参しているおやつなどを分け合って食べます。この日はS君の気遣いか休憩も度々撮ってもらったので、おやつタイムが多かったです。

P1070657 道は再び沢に下りてきます。見上げるとまるで滑床渓谷のような気持ちよさそうな沢になっています。

その後、もう一度、沢の渡渉点で休憩を取ったのですが、若い女性のうちの一人が沢に足を滑らせて靴と靴下がびしょぬれになるというハプニングがありました。全然危ない個所ではなかったのですが、沢の様子を見ようとして、うっかり滑ったようです。S君が苦笑していますが、若いときは失敗は付き物。そのことから、話は昔沢登りをしていて私が淵に落ちたことやS君が巻機の米子沢で滑っておちて寒かったなどという思い出話になりました。寒い日なら問題ですが、気温も高いので濡れた靴下も直ぐに乾くことでしょう。若い女性がいると、ちょっとしたことでもコロコロと良く笑うので、こちらまで楽しくなります。

先ほどから抜きつ抜かれつだった70代初めのご夫婦が渡渉点で私たちを追い越していかれましたが、ルートは沢を渡ると直ぐに急登になっています。しばらく休憩した後、私たちも出発です。

それまでのルートは登りらしい登りもなかったのですが、ここからはジグザグに切った登山道になります。

P1070660 S君は歩くペースが速いのですが、若い女性2人は遅れずにぴったりと付いて歩きます。そして私はといえば、どうも休憩後は歩くペースが遅くなるようで、前の若い女性に少し遅れて5Mほどの間隔をあけてついて行きます。いつも花の撮影をしながらのゆっくりペースなので、あまり速くは歩けません。私の後方のNさんの奥様も登りはスタミナが切れるのか、やはり少し間があきますが、それでも大きく離れることもなくついてきます。地図で見ると、この急登はそれほど長くは続かないはずです。樹林の中にはそろそろシロモジの花らしき黄色い花が見え始めましたが、急な登りなのでなかなか撮影する余裕がありません。

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