6月の野山の花、その3、シュンジュギクなど
良く庭植えされるミヤコワスレは山で自生しているミヤマヨメナのことで、シュンジュギクはそのミヤマヨメナの変種とのことです。ですから葉っぱや花などはミヤコワスレと良く似ています。どこが違うかと言うと、ミヤマヨメナが草丈20~50センチなのに対して草丈が10センチぐらいしかないのです。花色も白です。
私が良く歩く阿讃山脈にはこのシュンジュギクがとても多く、4月,5月に歩いていると、濃い緑色のロゼットをたくさん見かけます。しかし、今まで一度も花が咲いているところを見なかったので。ここのシュンジュギクは花が咲かないのかと思っていました。
そうしたら,花は6月末に咲くのですね。道理で今まで見なかったはずです。
花弁は園芸種のミヤコワスレより疎らで、そのぶん野草っぽい感じがします。
秋になると、そこいらじゅうがキク科の花になって,訳がわからなくなる中、このシュンジュギクだけは特徴的な姿と花の時期で間違うことがありません。
在来種のミミナグサです。外来種のミミナグサはうちの畑や道端でいつも草抜きの対象になっていますが、こちらは山地でしか見かけないように思います。いつもこのミミナグサを見ると「何だっけな~?}と一瞬思います。そしてしばらくしてから、「ああ、ミミナグサだ」と思い出します。今までこんなことを4,5回も繰り返しています。というのもノミノツヅリ,サワハコベなどこれに良く似た花がとても多いからでしょうね。
ミミナグサは普通は茎が紫色をしているのですが,このとき見たのは緑色で,尚更、戸惑ったのかも知れません。ナデシコ科,ミミナグサ属。
ウツボグサは大抵は群生していますが、ここでは二輪だけ咲いていました。紫色がとても綺麗なのですが,私のデジカメではウツボグサの紫色がなかなか出てくれません。
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