アオテンナンショウとオオハンゲ
5月から6月にかけて山を歩いていると、テンナンショウの仲間をあちこちで見ることが出来ます。同じテンナンショウの仲間でもユキモチソウやウラシマソウは4月~5月初めと早い時期に見かけますが、初夏になるとアオテンナンショウを良く見ます。テンナンショウの仲間はサトイモ科です。
名前の通り、全体が緑色をしていて、なかなか綺麗です。仏炎苞の先が糸状になっていて、細く垂れ下がります。↑画像のものは花を良く見ようと私が仏炎苞の先を上に持ち上げました。中にはこん棒状の付属体が見えています。ユキモチソウの場合はこの付属体がいわゆるユキモチソウの「お餅」で、ウラシマソウの場合は「釣り糸」と呼ばれる糸状になっています。
しかし、仏炎苞を通して後方ガ透けて見えて、意外と綺麗ですね。アオテンナンショウなんてどこの山ででも見かけるので、最近はあまり画像を撮ることも少なかったのですが、ちょっと見なおしました。
普通はこんな風に仏炎苞の先が垂れ下がっています。
まだ花が咲く前の状態だと思います。こんな状態のものは5月の下旬に山で良たくさん見かけました。そのときは一体なんだろう?と思っていたのですが・・。
周囲も緑一色で、アオテンナンショウがすっかり溶け込んでいます。
こちらは良く似た形をしていますが、ハンゲ属の仲間で、オオハンゲです。テンナンショウと同じく、サトイモ科です。
付属体は糸状で長さ20~25センチで、直立します。なんともユーモラスな格好です。
この山の麓でもオオハンゲが大群生する場所があるのですが、山頂付近のこの場所では麓より少し遅れて、6月初めに見ることができるようです。
葉は3深裂するので、見分けが出来ます。本州の中部以南に分布する暖地性の植物のようです。
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