オコヤトコ~牛の背、その2、林道歩き
オコヤトコという奇妙な地名は最初はわからなかったのですが、どうやらいまは寂れてなくなってしまった集落の名前のようです。そうでもなければ、地図上に地名が残るわけもないし、ましてや林道祖谷線なんて、あまり意味のない林道でしょうね。集落があったからこそ、つけられた林道でしょうね。(すべては推測ですが)
この時期、標高約900mのこの付近には花はあまり咲いてないようでした。
どこででも咲いているようなサワオトギリですが、こんな花でも見かけると嬉しくなります。
素足にサンダル履きだったのを、厚手の登山用のソックスを履き、山靴に履き替えます。林道歩きは日差しが強いので、一応、長袖のシャツをTシャツの上から羽織ます。
日焼け止めは塗りましたが、この快晴ではどこまで日焼けが防げるものやら?
ワイヤーの通行止め個所から眺めた牛の背と天狗塚です。向かって左のだだっ広い山容が牛の背。確かに牛の背中を思わせるほど、広いですね。右手のピラミダルな山が天狗塚で、遠くからでもはっきりとわかります。
歩き始めは8時40分。
さて、本日の林道歩きはどのくらいかかるのでしょうか?
最初は沢の右岸を歩きます。小さな沢に渡された橋の上で大きなヘビが長々と寝そべっていて思わず悲鳴をあげてしまいました。
この季節の水辺には多いですね。
歩き始めて10分ぐらいで東側の山の斜面が崩壊しています。このために、林道が通行止めになっているようです。
途中で林道がワイヤーで通行止めになった個所がありました。しかし、下方を見ると林道が見えていたので、法面をショートカットして下りました。が・・・これが帰路で思わぬタイムロスを招くことになろうとは・・。
ショートカットしたら、今度は沢を右に見ながら歩きます。
二万五千図の地図に、今回歩いたと思われるコースを赤線で記してみました。もちろんGPSのトラックログなどは取ってないので、あまり正確ではないですが・・。
途中にところどころ、どこを起点としているのかわからないのですが、距離を示した杭が打ち込まれています。右手に見える沢をどこかで渡らねばならず、どこで渡るんだろう?と言いながら歩きます。
9時25分、橋が見えました。Kさんがネット上の画像で見たというオコヤトコの赤い橋です。
これを渡って尾根に取り付くわけです。
林道歩きは45分巻でした。距離にして3キロ~4キロ?
林道沿いにはこんな立て札が立っています。アメゴの稚魚でも放流しているのでしょうか?かなり上流なので鮎がいるとは思えません。
沢は二日前の台風の雨のせいか水量もずいぶん多いようです。いつも高知と徳島の県境の山に来て思うのは、とにかく沢がものすごく多く、それも水量が半端じゃないほど多いのです。山襞のいたるところから水が流れ出していて、全国でも有数の多雨地帯であることがうなずけます。香川のしょぼい川とは何たる違いでしょうか。
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