山好き、花好き

道路法面の草木に絡まっていたので、どうしても見上げるように撮影することになります。

花は全部で５～６個も咲いていたでしょうか。しかし、他の場所では開花したのは見られず、ここだけでした。ツルニンジンは個体によって模様が一つ一つ違うのですが、この高越山のツルニンジンも私がいつも見ている阿讃山脈のものに似ています。

横から見たところです。

ヤマジノホトトギスといい、秋の野山の花はシックな色合いのものが多いですね。

花冠の先っぽがくるりとカールしているのも可愛いです。

実はこのツルニンジン､種からも比較的簡単に育つようで、去年の秋に種を播いた株が､私のところでも小さな花芽をつけています。

根には薬効があるようです。

Ｓさんがこんな花も咲いているよ・・・と。ヤマホロシです。私も二年前に県内の山で見ていますが、それ以来の出会いです。

ナス科ナス属。と書かなくても、一目でナスの仲間とわかりますね。

園芸店などでよく「ヤマホロシ」と言って売られていますが、あれはブラジル原産の外国種の花です。その外国種の花に在来種と同じ「ヤマホロシ」の名をつけて売っているので､ややこしい話です。

在来種のヤマホロシは滅多に見かけない花で、場所によっては絶滅危惧扱いです。実はヒヨドリジョウゴみたいな真っ赤な実らしいですが､まだ見たことがありません。ヒヨドリジョウゴはちょっと山に行けば､結構､見られますけどね。

先週の剣山でもいっぱい咲いていたキツリフネがここでも咲いています。しかし、ハガクレツリフネのほうは見かけませんでした。

道の傍らにお地蔵さんが立っていました。こんあところはやはり信仰の山らしいです。

八十八個所巡りでも､こんなお地蔵さんをよく見かけます。

やがて、高越寺駐車場に着きました。

車は何十台も置けそうなゆったりとしたスペースで、ここから高越寺には山の東側についている通常の参道（というのでしょうか？）経由で行くのが一般的らしいのですが、Ｓさんの奨めで、住職さんたちが利用されるという西側の樹林帯の中の道経由で向かうことにします。

車は通行止めのようですが､道幅は車一台分はあります。たぶんお寺の関係の車だけが通行できるのでしょう。

それぞれ、お昼ご飯や飲み物をリュックに入れて、歩き始めます。

樹林の中の道なので、涼しいものです。道の両側にはモミジガサが群生しています。ところどころで、クサアジサイも見かけます。しかし、草刈されていて、どれも草丈は低いです。

タカクマヒキオコシらしい花ヶ咲いているのに、カメラの設定を間違えたのと、樹林の中で薄暗いのとで、まともな画像が撮影できません。花の顔は、ヒキオコシ独特のキツネの顔みたいな花です。

道路法面の上方を見上げたら、見覚えのある葉っぱが見えました。雲早山近くで見かけたあの葉っぱです。つい10日ほど前に野草友達の掲示板で「ヤマジオウ」と言う名前で、貼られていました。

雲早山に見に行かないといけないかなと思っていましたが､ここで見ることが出来ました。

花は小さいですが､なかなか可愛い花です。シソ科オドリコソウ属。地下茎で繁殖するようです。道理で同じ場所に固まって生えていたはずです。

5月初めに雲早山付近で見かけて撮影していた画像です。このときは何の葉っぱだかわからなかったのですが、普通の草ではなく､何か花が咲きそうだな～と思い､撮影しておいたものです。

名前がわかり、花も見ることが出来てほんとに嬉しいです。