御来光の滝、その3、清流を歩く
堰堤を9時10分に出発します。しばらくは川の左岸に沿って歩きます。10分も歩かないうちに右岸になにやらブルーシートが巻かれてあるのが木の枝からぶら下がっているのが見えました。そしてその辺りから踏跡が上に向かってついています。S君の指示でその踏跡を樹林の方へと登ります。どうやらここから沢を高巻きするようです。最初は少し登り気味に樹林の中を歩きます。その後は踏跡は沢の上方50m辺りを沢に平行してついているような感じです。途中、倒木があって、下と上に迂回路の踏跡がついているようで、S君の指示で上を巻きますが、えらく時間を食ってしまいました。ようやくもとの踏跡に戻ってきたところ、下を迂回するのが正解だったようです。
他にも滑りやすい岩の上をトラバース気味に進んだり朽ちかけた丸太の上を渡ったりと、しっかりした道を歩くのに比べるとちょっと手間取ります。もともとは面河渓の遊歩道だったのが、通る人も少なくなったので、整備されなくなったため、荒れているということです。
途中、アキチョウジが咲いている場所があったので、撮影します。このコースは思ったより花は少なくて、S君の話では運がよければシコクブシが見られるかも、ということです。木は針葉樹もかなり多くてこの標高ではシコクシラベなどは生えないそうなので、コメツガなどでしょうか。時にブナも生えているし、シロモジ、ケクロモジなどのおなじみの樹木が見受けられます。
やがて、道が下降気味になり、再び沢まで下ってきました。時刻は9時50分頃です。
ここで沢を一旦、渡渉するようです。ところがうまく岩伝いに渡れそうな場所がありません。水量はそれほど多くもないですが、無理に渡ると靴の中が濡れそうです。ここで靴の中が濡れると先が長いのでやばいです。S君が流れの中に石を置き始めました。適当に飛び石を置いて渡るつもりのようです。Fさんと私も石を拾っては流れに置きますが、人が安心して渡れるためには相当の石を置かなければならないようです。
少し上流のほうに、どこか渡れるところがないか偵察に行くS君。
ここもやっぱり駄目のようです。
場所を選べば水深はたった15センチあるかどうかという感じなので、靴を脱いで素足で渡るほうが早いと思い、私だけ先に素足で左岸に渡ってしまいました。靴と靴下を脱いで、また履くのが面倒ですが。時間的には5分で済みます。FさんとS君も観念して靴を脱いで渡ってきました。
最初の渡渉点付近の様子です。このときはすでに左岸に渡っています。
私は待っている間に近くに咲いているアキチョウジなどを撮影します。
やはり沢沿いに生えていたナツトウダイ。花は終わっているので、今は緑の葉っぱだけです。
イチヤクソウも1株だけ見つけました。実がついていましたが、花茎はピンぼけで葉っぱに焦点が合っています。
葉っぱはつやつやした常緑の綺麗な葉なので、花のない季節も直ぐにそれとわかります。
川岸の岩の上にはアワモリショウマと思われる株があちこちに見えます。東赤石の登りで毎年見かけるのと同じものです。流れに浸かるような場所に生えています。
ここまでの道沿いでもホトトギスの株をたくさん見ましたが、花はあまり咲いた風がなかったです。愛媛の山にはタマガワホトトギスが多いそうなので、タマガワホトトギスかも知れません。
流れがとても綺麗だし沢沿いは涼しいので、暑い時期にはもってこいです。この日はとても暑くて、樹林帯の巻き道は風がなくことさら暑かったので、特に沢沿いの涼しさが嬉しかったのでした。
やがて綺麗なナメに出ました。この辺りが地図に載っている七釜という場所でしょうか。岩は茶褐色をしていて、その岩の上を水が滑るように滑らかに流れていきます。
画像ではあまり雰囲気が出てませんが、実際はとても綺麗なところでした。
下流のほうを眺めてみます。岩の上には苔がついていて、滑りやすいところもあるので、十分注意して岩の上を歩きます。
昔は沢歩きは地下足袋や草鞋で登ったもので、今回も登山靴でよいのかどうか、ちょっと気になりましたが、足元の装備には特に触れてなかったので、登山靴しか用意しなかったのでした。余談ですが、学生時代に丹沢出水無川本谷というところを遡行していて淵に落ち込んだことがあります(^。^;)バランス感覚は割合自信があったのですが、あっという間に水の中でしたね。しかし、沢登りらしきことも何度かはしているはずなのに、記憶がほとんど消えているのはどうして?
帰り道ではこの辺りで確かアマゴを見ています。
水がめっちゃ冷たそうですねー。
気持ち良さそう!
ああ。行ってみたいですーー。
投稿: あすかちち | 2007-09-24 17:00
渡渉するときに素足になって水に浸かると、とても冷たい水でした。
水の中を渡ったり、岩の上を歩いたりと、沢歩きは子供のの川遊びの延長みたいなものです。岩場、大人の川遊びですから、楽しくないはずがないですよね。危険も隣り合わせではありますけどね・・。
投稿: keitann | 2007-09-25 00:12