御来光の滝、その5、最後の登り
アキノキリンソウは乾燥した草原などに多いイメージがあるのですが、ここではちょっと薄暗い場所に咲いています。寒風山でも案外樹林の中に咲いていたので、適応力が強いのかも知れません。
岩の斜面につけられた木道を渡ります。しかし、かなり傷んでいるので、気をつけなければいけません。それでもこの橋がなければ相当苦労する個所ですね。
岩が滑りやすく足場が悪いので、木につかまって渡る場所もところどころあります。
確かこの後、もう一度ぐらい左岸に渡ったように思います。
最後は沢の右岸沿いに樹林の中を登ります。この道は沢の直ぐ横を登るもので、傾斜もかなりきついです。所々で御来光の滝の姿が木々の間から見えます。
苔むした岩のばでミツバテンナンショウが赤い実をつけていました。マムシグサノ赤い実はしょっちゅう見かけますが、ミツバテンナンショウは珍しいですね。
歩き始めから何度か見ているサルナシの株ですが、ようやく実のなったものがありました。
サルナシの実がなっているのは初めて見たので、感激でした。キューイフルーツの祖先みたいなものです。
登山道の傍らに大きな蕗のような葉っぱが見えていて何だろう?と思ったら、花が咲いていました。
オヤマボクチです。オヤマボクチはもっと日当たりの良い乾燥した場所に生えると思っていたので意外でした。ここの株は小さめで草丈は70センチほどのが多かったです。しかもなぜか茎が倒れているのが多かったです。上方に見えるのはトップを行くFさん。膝を傷めているそうで、下りはゆっくりですが、登りはペースが速いです。
12時8分、ようやく御来光の滝に着きました。
画像ではわかりませんが、肉眼では下ってきたスカイラインのガードレールが白く見えています。その上の山なみは去年歩いた笹倉湿原の上の稜線のようです。
それにしても、なんと明るくて開放感のある滝なんでしょう。普通の滝は樹林に覆われて蔭になっていたりしますが、南を向いていて、しかも周囲がかなり広い岩場になっているので、蔭をつくる木も生えてないからのようです。
今まで持っていた滝の概念が、大げさに言うとちょっと覆された瞬間でした。
ミツバテンナンショウに出会えたんですね。
いいなぁ。
それにサルナシも・・・。
次は何に出会うのかって思いながら読んでいましたので
なんか、行った気になって
ワクワクしましたよ。
日頃、登っている金勝山は605メートルの山で登ってるというよりやはり散歩ですね。
投稿: あすかちち | 2007-09-26 12:40
あすかちちさん、こんばんは~。
ミツバテンナンショウは春に石鎚山系の山に登ると、結構見かけるんですが、標高の高いところに自生するのか、香川では見かけません。
サルナシも葉っぱは見かけても実を見たのは初めてでした。
緑色の実なので、注意しないとなかなかわからないですよ。
低山でも見かけるものはたくさんありますが、高山でないと見られないものも、多いみたいです。両方行くと、たくさんのものが見られるのは事実ですね。
投稿: keitann | 2007-09-26 23:40
keitann様 暫らくご無沙汰していました。
このシリーズを今、始めから読み進めてきましたが、石鎚の素晴らしい姿に見惚れました。
そして沢の美しい眺めにも感心しました。
この記事では滝の直下に来て、まるで水しぶきを浴びているかのような臨場感を味わえました。
サルナシは実のなっているものになかなか出会えませんね。
投稿: ぶちょうほう | 2007-09-27 11:48
ぶちょうほう様、こんばんは。
この御来光の滝シリーズを最初からご覧になってくださったようでありがとうございます。
石鎚はこちら側から見るのはほぼ初めてだったのですが、なかなかの雄姿でしたよ。さすがに霊峰といわれるだけのことはあります。
沢の水もほんとに綺麗でした。帰りには沢でアメゴの姿も見ましたよ。
滝ファンというわけではないですが、御来光の滝はずいぶん開放感があって、いつまでもいたいほど居心地が良かったです。
サルナシはやはり実のついたのは珍しいんですね。今年は猛暑で殊のほか不作だとも聞きましたが・・。
投稿: keitann | 2007-09-27 21:47