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2007-10-30

紅葉の東赤石山、その4、ジンジソウ群生

ここで、ブログがすでに4年目に入ったことを書いておきます。

初めてブログを立ち上げたのは2003年の10月16日のことでした。そのときは3年も続けることになろうとは思いもしませんでしたが、山の世界も花の世界も、奥が深く、いまだに飽きることなく山を歩いたり、花を見たり、育てたりしています。

完全に自己満足の世界ですが、もともと記録の意味合いで立ち上げたブログですので、それもまた良しと思っております。

さて、本題の東赤石の続きです・・・

お天気も良いし、一人だけの気安さで、道端で何か見つけると撮影してばっかりです。これが何人かで登ると、なかなかこうはいかないのですが・・。

P1170362

先ほどもちらほらと咲いていたジンジソウがなんと群生です。

やはり湿っぽいところを好むのか沢筋の近くに多い花ですね。再び山登りを始めようと考えていた2001年の秋でしたか、その頃はまだ四国の山の情報がわからず、東赤石山登山口と書かれた大きな標識が国道11号に立っていたのを頼りに海沿い方面から北の山方面を目指したことがあります。林道をどんどん車で走って、車が入らなくなったのでしばらく歩いていたら、大きなジンジソウが咲いているのに出会ったのでした。

ジンジソウはそんな山歩き復活後の初期の山歩きの記憶とも繋がっています。

群生で咲いているのは今まであまり見たことがなかったので、何枚も画像を撮ります。

P1170369 やがて、坂を少し下って沢まで下ります。9時20分に沢に到着です。登山口からこの沢までが約1時間前後なので、誰もがこの沢で休憩します。この沢を瀬場谷というようです。

確か6月末に登ったときはパ-ティーを組んでいて、あまり撮影などせずに、さっさと歩いたので50分でここまで来ているはずです。

瀬場谷の近くには夏はヤマアジサイやテンニンソウががたくさん咲きます。今はほとんど花が終わっているのに、どういうわけか一輪だけ綺麗なブルーで咲き残っていました。そしてジンジソウがこの沢近くにも群生しています。

P1170370

マムシグサの赤い実・・・。

P1170373 沢にはこんな橋がかかっています。

前回綺麗に咲いていたアワモリショウマはさすがに花が終わっていました。

P1170380 アワモリショウマの代わりに、この季節はジンジソウが良い感じです。沢を背景にしてジンジソウを撮影してみます。

ジンジソウは漢字で書くと勿論、人字草ですね。花の形が人という漢字に似ています。

10分休憩して9時半には再び歩き始めます。それにしても、誰にも会わない日です。東赤石山は花の百名山なので、6月~9月頃までタカネバラ、オトメシャジン、シコクギボウシ、シモツケソウ、キバナノコマノツメなど、この山の固有種の花を初めとして、さまざまな花が咲き競う山で、日曜ともなると、かなりの人がやって来ますが、こんなに誰にも会わないのも珍しいです。

P1170381

沢を渡ると直ぐに、分岐になっていて、ここからは右の尾根コースと左の山荘コース(沢コース)とに分かれます。6月末に登ったときは沢コース経由だったので、今回は尾根コースを登ることにします。

尾根コースは06年の8月に末っ子と一緒に登っていて、そのときの記事はこちらです。尾根コースと行っても沢も一箇所綺麗に流れていて、なかなか良いコースでした。このときは末っ子の歩くのが早くて、まともに道中を楽しめなかったので、今回は一人でゆっくりと楽しむつもりです。

P1170383

ヤマジノホトトギスが種をつけています。そう言えば、東赤石は案外、ホトトギスの株が少ないようです。

P1170387

沢コースはちょっと薄暗い道が多く急な登りも多いのですが、こちらは全体に明るいような感じがします。尾根の東付け根を道が通っているので、午前中の日の光が射すからでしょうね。

しかしもともとの登山道はこの尾根コースなのだそうですが、最近は、東赤石山に登る人のほとんどが沢コースを歩くようです。画像の山道の傍らには、写ってはいませんが、アサマリンドウがずっと咲いていました。

P1170388

やがて展望が開けて、南に大きく、高知と愛媛の国境の山々が見えてきました。まだ一度も足を踏み入れた事のない山域ですが、ブナで有名な大座礼山でしょうか?それとも東三森山でしょうか?

P1170395

アキノギンリョウソウが丁度観察しやすい場所に生えています。図鑑に書いてある通り、中の種はサク果になっています。これが初夏に見かけるギンリョウソウでは液果なのだそうです。

P1170396

9時48分、去年の記憶にある小さな滝のような場所に出ました。

山と高原地図には渡渉点となっている場所です。

付近にはイワギボウシだかスダレギボウシだかの見事な株やイワタバコが生えていた場所です。

コメント

いつも素敵な山歩き体見させていただき、ありがとうございます。
東赤石山、花の百名山に選ばれてるんですね!
山も魅力的だし、花の時期だけじゃなく、今の時期にも色々花が咲いているし、紅葉もきれいだとは~
滝もあり言うことなしですね。

housiさん、こんにちは。
東赤石山はオトメシャジン、シコクギボウシ、タカネマツムシソウなど四国でもここでしか咲かないという花も多くて、6月から9月に掛けてはたくさんの人が登ります。
ただし、標高差1000mを登るので、決して楽ではありません。最近はインターネットなどで、皆さん花の咲く時期を良くご存知で、逆に言えば花の時期を外すと、とても静かな山を楽しめます。
自然林が残っているので、紅葉も綺麗で、ほんとに充実の山歩きになりました。

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