紅葉の東赤石山、その8、素晴らしい展望
今までアサマリンドウばかりを見てきましたが、ここまで来たら初めてリンドウが咲いていました。やはり乾燥した日当たりの良いところにはリンドウが多いですね。
リンドウのかぶとわずか1mも離れていないところで咲いています。しかもこんなにばっちりと開いているアサマリンドウは見たことがありません。このtらバース道は何しろ南向きについていますから日当たりだけは抜群です。
真夏に歩くとシモツケソウやコカラマツ、オオトウヒレンなど、花の多い道です。
しかし、今の時期はシモツケソウも花の後で、地味なものです。こんな姿を好んで撮影するのは私ぐらいのものでしょうね。
こちらはコカラマツで、花が終わっても、葉っぱは相変わらず綺麗です。
ものの5分も歩かない12時2分、山頂への登り口に着きました。ここからまた北に向かって直登です。山頂まではここから垂直距離にして約70mの登りです。
上から話し声が聞こえてきて女性二人が下ってくるようです。狭い道ですからすれ違うことが出来ないので、上から下ってくるのを待ちます。その間に素晴らしい展望を撮影します。
↑画像は南西方向を撮影したもので、向かって左から平家平、冠山、笹ヶ峰です。冠山と笹ヶ峰の中間の少し窪んだ部分の向こう側に顔を出しているのが伊予富士や筒上山だと思います。石鎚は丁度、笹ヶ峰の陰になって見えないようです。
女性二人が下ってこられました。この日、東赤石で会った初めての人です。下り終わるのを待って、こちらが登り始めます。
道の両側にはいたるところにシラヒゲソウの咲き後が見えます。この東赤石山はシラヒゲソウが多いことでも有名です。
他にもオトメシャジンの花後、ネバリノギランの花後もあちこちに見えます。この道沿いには確かカキランも咲いていたはず・・。
6月末に来たときには真っ白に咲き誇っていたイヨノミツバイワガサも、咲き終わって秋枯れ状態です。
後方から人の気配がして、夫婦連れの方が一組登ってこられました。
男性の方のペースはかなり速そうだったので、先に行って貰いました。ついで奥さんのほうが通り過ぎるのを待って、その後からついていきます。
「どちらからですか?」と声をかけると「岡山からです」とのこと。岡山を5時半出発だったそう。私のところより一時間は余計にアクセスにかかるからそれも頷けますね。同じぐらいの年齢なのか、話が弾みました。
わざわざ、高い橋の通行料を払って四国の山まで登ってくださるのだから感謝ですね。日浦の登山口は車が多かったそうで、ここ東赤石だけが例外的に人が少なかったようです。
12時33分、東赤石山頂着です。
先客は岡山からのご夫婦のご主人だけ。奥さんが着くのを待っていたようです。権現越え方面に少し行ったところに最高のビューポイントがあるからと、出発されました。
私は?というと権現越えは6月に歩いているので今回はパスして、滅多に見られない最高の展望を楽しむことにします。
まずは西の八巻山、西赤石方面です。八巻山の向こうに綺麗な尖った山頂が二つ見えているのが前赤石と西赤石のようです。西赤石から石室越えまではいつか縦走したいと思っている稜線です。
北に視線を転すると海が見えます。赤石から海が見えるのは割と珍しいです。町並みも良く見えますが方角的に土居の町でしょうか。
山頂からは見えないのですが、北の岩の上に身を乗り出すと、二ツ岳が見えます。ちらほらと紅葉していて、アルペン的な山の様子といい、素晴らしい眺めです。
展望を楽しんでいると、60代ぐらいの男性が一人、やってきました。頼まれて、二ツ岳をバックに写真を撮って差し上げました。
その後、12時45分に八巻山に向けて出発しました。山頂や稜線上は風が強くて、陽射しがあるので寒さはそれほど感じませんが、曇っていたらきっと寒かったでしょうね。東赤石の稜線はいつ来ても風が強いです。
山頂に登るときに通過した道標まで一旦下ります。ここを赤石越と呼ぶようです。
ここからほぼ稜線伝いに、西に進むわけです。
keitannさん。
「こんな姿を好んで写すのは私ぐらい」・・うん。そうかも(笑)
でも、こういう記録も大事なのですよね。だから、次に行った時、ここにアレが咲いていたとか、何の花とかわかるのですよね。
やっぱり勉強熱心なkeitannさんです。見習わなくては。
四国の山々は、山頂が笹原の鈴鹿山脈と違いどこか男性的な山が多いような気がします。
投稿: noi | 2007-11-02 17:48
noiさん、こんばんは。
・・・・ですよね、やっぱり(苦笑)
以前は咲いている姿しか目に入らなかったものですけど、最近はいろいろな姿が目に入るようになりました。
勉強熱心というか、花の姿を一通り見終わったので、次は・・・ということでしょうかね。
四国の山も石鎚山系はこんな男性的な山が多いですけど、剣山系は山頂のなだらかな笹原の山が多くて、それぞれ、山容が違うのも魅力ですよ。
投稿: keitann | 2007-11-02 23:53