この秋二度目の落合峠、その2
落合峠に着いてから、どこか軽く登れるところはないものかと地図を見てみました。
Hさんが、折角、山靴とストック持参で来ているので、全然歩かないのも物足りないでしょうし・・・。かといって時間が時間なので、本格的な山歩きは無理です。地図を見ていると落合峠から西に少しいったところに落禿(1683m)と書かれた小ピークがあります。コースタイムは落合峠から35分です。標高差は160mちょっと。ここまでだったら、往復しても1時間半で帰れるはずです。
目の前を見ると、どうやらあれが落禿のようです。
笹原の向こうに見えている小高い丘のようなピークがどうやら落禿のようです。
ウオ-キングシューズを山靴に履き替え、ザックを背負います。荷物は行動食とお茶、コーヒー、雨具ぐらいです。
駐車場から、一旦、峠に出るまでの道で見かけたホソバノヤマハハコです。6日前には山歩きで鼻を撮影する余裕があまりなかったので、撮影してなかったのでした。葉っぱも赤く紅葉して、ドライフラワーのような花ですがさすがに見頃も終わっているようです。
落合峠、車道に出て、東を見れば、こんな光景が広がっています。
この笹原を通っているトレースは矢筈山に登るルートになっています。一見、なだらかそうに見えますが、結構、急なんですよ。
反対側の西を見てみます。前方に小高く見えているのが今から向かう落禿です。
こちらも笹の中をトレースが続いています。
歩き始めは12時7分です。
笹が深くて、藪こぎとまではいきませんが、笹が濡れていたら、腰から下がびしょぬれになったに違いありません。幸い、その前に雨が降ってなかったようで、笹を掻き分けて進んでも濡れることがなくてラッキーでした。
うっかりして地図を車に忘れてきてしまい、寒峰へ向かう途中に落禿があるのかどうかがわからず、ルートを北に振ってしまいました。ところが落禿は実際は寒峰へのルート途中にあったのです。寒峰と烏帽子山への分岐は前烏帽子にあるようです。
笹原の中は歩きやすいので、たいていはルートが複数ついていることがあります。このとき選んだルートは最初は良かったのですが、段々怪しくなってきました・・。
10分ばかり歩いて後方を振り返るとこんな光景が広がっています。真正面い見えるのはサガリハゲです。この前登った矢筈山はサガリハゲの向かって左で雲に覆われて隠れてしまいました。
手前には一面の笹原が広がります。画像を少し補正したので、全体に赤味がかった画像になってしまいました。
登り始めて10分ぐらいの場所で、同行のHさんが矢筈山方面を眺めています。
向かって左のほうに岩がごろごろした、ちょっとしたコブが見えますが、その右下辺りに寒峰への道標がありました。それによると寒峰までは7キロほどもあるようで、往復するとかなりのロングコースですね。
北の方角を見てみます。こちらには高い山は見えませんが、落合峠からすぐ下のブナ林が見えます。6日前には綺麗に紅葉していたのを矢筈山への稜線から眺めたのと同じブナです。この日は落葉した木がほとんどで、イメージがずいぶん変わりました。
一眼デジで撮影中のHさんです。この辺りで標高1600ぐらいでしょうか。
お天気がよければ、矢筈山を見るのにはとても良い場所です。
また、画像は撮影しませんでしたが、この辺りまで来ると剣山とジロウギュウが見えていました。
シコクフウロのミコシグサになったものです。ゲンノショウコでは良く見かけますが、シコクフウロのミコシグサはまだ二度目ぐらいです。
ルートはあまりよくなくて踏跡程度になってきました。どうもメインのルートを外してしまったようです。
この後、踏跡を辿っていくと尾根の北側を巻いています。しかし尾根北側は樹林帯になっていて、踏跡もますます怪しくなってきました。どうやら本来の登山道は尾根上かそれより南側にあると思われるので、ここで強引に藪こぎして登山道まで出ることにしました。コースを南に取り、まず尾根を目指します。笹は腰ぐらいまでの丈なのでそれほどしんどい藪漕ぎではないですが、Hさんにとっては道まき道を進むのは初めてでしょうね。3分もすると尾根には出ましたがまだ登山道には出会いません。もう少し南側を通っているようです。もう2,3分、笹の藪こぎをしたところで、ちゃんとした道に出ました。やれやれ・・。これで後は楽勝です。道があるというのはまったくありがたいことだと、いつもながらしみじみ思いました。
目前に聳えている落禿に向かって、ゆっくりと登っていきます。後方を振り返ると車道がはるか下に見えてきました。矢筈山は完全にガスの中です。
12時55分、落禿に着きました。コースタイムは35分のところですが、間違って、メインルートを外してしまって48分もかかってしまいました。でも今日の山歩きの予定はここまでなので、よしとしましょう。
道標らしき石には東エボシと書かれてありますが。標高1683Mとあるので、ここが落禿であるのは間違いなさそうです。烏帽子の東にあるので東烏帽子とも言うのでしょうね。
keitann様 こんにちは
落合峠周辺の笹原はどうして出来たものでしょうか。
切り株も見当たりませんので、もとからこういう笹原なのでしょうか。
こんなところで雨に会ったら大変ですね、腰から下は笹露に濡れ、風を防ぐ樹木も無いから吹き降りだったらと考えると恐ろしくなりますね。
その反面、晴天のときは視界抜群そうで両極端ですね。
石の道標だとしたら珍しいですね。
投稿: ぶちょうほう | 2007-11-20 14:53
ぶちょうほう様、こんばんは。
四国の高山はどういうわけか笹に覆われていることが多いですね。
大体標高1600以上ぐらいで笹原が出現することが多いです。
植物の専門家ではないので、私にはそれがなぜなのかはわかりません。
http://www.geocities.jp/tosashoku/sub6.html
↑のサイトに四国の山の植生に着いての記述がありますので、ご覧下さいませ。
この前登った矢筈山も大体ルートは似ているのですが、これほど笹を掻き分けて進むことはなかったです。
雨の後には絶対、歩きたくない場所・・というか雨具の上下を着ていないことにはずぶ濡れになります。
この日は幸い、雨は降りませんでしたし、風も落合峠では強かったですが、道標のあった落禿は風も弱くて寒くはなかったですよ。
投稿: keitann | 2007-11-20 21:03