08年散策初め、その4、雪の中にマユミの実が咲く
行きは早くユキワリイチゲを見ようと急いで歩いたので、周囲の景色もあまり見ていませんでした。しかし、帰路はゆっくりと周囲の景色も楽しみながら歩きます。
車道の中央付近は雪が凍っていて滑りやすいので、端っこのほうの真っ白な雪を踏みながら歩きます。足跡をつけるのがもったいないほどです。
なにやら赤いものが目にとまりました。行きは全然気付かなかったのですが、マユミの実のようです。
今年は秋に良く野山を歩き、マユミの実も何度も見ているので、直ぐにわかりましたが、それでなかったら、何かの花と間違えたかも知れません。秋に見たものより一段と弾けて、赤い果実の皮がまるで紅梅が咲いているように見えます。
最初は弾け具合が進んだだけかな?と思っていました。このときは近づこうと思ったら近づけなくもなかったのですが、雪の中を5,6m歩くので、足が雪に埋もれそうなのと、丁度150mmの望遠レンズを装着していたので、そのまま近付かずに撮影するという横着なことをしたわけです。
帰宅して大きめに写っている画像を良く見ると、中の実、つまり種の部分がないのですね。中ががらんどうなので、皮も良く弾けるはずです。中の種はどうなったかというと・・・・これはもう小鳥達の餌になったと考えるのが自然ですね。
因みにこちらが11月半ばに撮影したマユミです。こちらは比較的近くにある里山のものです。果実がまだ中に残っているので、↑画像ほどひらひらに弾けては居ません。
葉っぱもまだまだ青々としていますし・・。
真冬にマユミを見たのは初めてですが、花のない雪の山の中で、そこだけまるで花が咲いたようで綺麗でした。
遠目には紅梅で通るかもしれません。
道路の反対側を見ると、そちらにも赤い実が・・。
一口に赤といってもマユミの赤とは違う赤で、こちらはヒヨドリジョウゴの赤です。
手前には白い綿毛が絡まっていて、ボタンヅルの実です。ボタンヅルの実は晩秋から冬に掛けて、まるで白い花のように、辺りの木々の上を覆っているのを見ます。
ヒヨドリジョウゴをズームしてみると、遠目には真っ赤で綺麗な実も、少しだけシワシワになっているのがわかります。
晩秋にはぴんと張った果皮も、寒さや乾燥などで、女性の肌と同じ目に遭う訳です。しかし、マユミの実が早々と食べられているのに、ヒヨドリジョウゴはしっかりと残っているところを見ると、やはりヒヨドリにとってもおご馳走でないのは確かですね。
画像右のほうに一枚だけ葉っぱが見えているのはアケビの葉のようです。
先ほどからススキやイタドリも目につきますが、すっかり冬枯れの姿になっています。
車に戻ったのは14次40分頃でした。
この時間ならまだ、道路が再び凍結し始めることはないですね、やれやれ。
雪の上を慎重に方向転換して、走ってきた道を引き返します。なんとか、やばい場所は無事通過できて、ほっとしました。
ほっとして周囲を見渡すと、香川ではあまり見ることができない、こんな一面の雪景色が広がっています。
夏には田んぼだったところのようです。
沢に沿って、猫の額ほどの平地があるのですが、山里の人たちはそんな不便な場所でも、丁寧にお米を作っているのです。
それにしても3時前だというのに、山に囲まれたこの場所は、すでに太陽は山影に隠れ、雪の積もった田んぼも夕闇が迫っているような雰囲気です。
こんにちは。
マユミの赤は色の乏しいこの時期に良く目立ちますね。遠目に見ると花と間違えそうです。
投稿: 多摩NTの住人 | 2008-01-07 14:38
多摩NTの住人様、こんばんは。
ほんとに、このときは何かの花と間違えそうでしたよ。
皮がひらひらしているので、花弁に見えます。
真冬でもツルリンドウやヤブコウジの実は良く見かけますが、花には見えませんものね。
それと、去年の秋は例年にないほど実のつき具合が良かったからでしょうね。06年秋は実が少なかったそうですよ。
投稿: keitann | 2008-01-08 23:57