陽ざしに誘われて、ドライブ①瀬戸の島々
昨日は大寒だそうで、四国も昨日ぐらいからかなり冷え込んでいます。今日は加えてみぞれまじりの雨も降り始めて、文字通り大寒にふさわしい天候になっています。雨が降らなければ、今日はちょっと登ってみたい里山もありましたが、この天候では無理です。
そんな中で、こんな場違いなタイトルでアップするのは気が引けますが、先週の半ばは暖かい日差しが続き、その陽ざしに誘われるようにして買い物の足を延ばして近場をドライブしてみましたので、その時の様子などアップしていきたいと思います。
この海沿いの道は私が実家に行く時にいつも通る道です。
このあたりは予讃線と車道がほぼ平行して数キロの間海沿いを走っています。私などは特に珍しくもない、子供のころから見慣れた景色ですが、海を普段あまり見ない人にとっては、車窓からの光景はいかにも瀬戸内らしい眺めを楽しめることでしょう。
東京で学生時代を送っていたころ、年に3度ぐらい帰省していました。初めて上京した時は新幹線がまだ東京~大阪間しか通じてなくて、実家の最寄りの駅を早朝6時台の汽車(正確にはディーゼル車です)に乗り、高松に着いたら宇高連絡船に乗り換え、宇野からは宇野線という電車に乗り換えて岡山まで行くのです。岡山から大阪までは当時の特急「うずしお」か急行「鷲羽」で、そして大阪からようやく新幹線に乗るのです。つまり東京駅に到着するまででも乗り換えを4度もしていたのですね。当時中野にあった寮に住んでいましたが、寮に着くのは夕方4時過ぎとか5時ごろだったように記憶しています。まさに一日がかりで上京していました。大学二年のころに山陽新幹線が開通して乗り換えが一度減って東京までの所要時間も8時間足らずになりましたが、それでも一日がかりであることには違いありませんでした。
帰省のときには高松から実家の最寄りの駅までが長旅の最後になるのですが、この海沿いの景色を眺めるたびに「ああ、帰ってきた」としみじみ思うのでした。讃岐の海側に住む人間にとっては瀬戸内海の眺めは原風景そのものです。
話が逸れましたが、適当な場所に車をとめて庄内半島を撮影しようとしたら、ちょうど特急「しおかぜ」がやってきたので、急いで撮影してみました。「しおかぜ」は松山方面発、岡山行きの特急です。因みに四国では私が小学生のころまで蒸気機関車でしたけど、中学の頃から20年前の瀬戸大橋開通までは全線ディーゼル車でした。今も予讃線以外はディーゼルだと思います。
電車を撮影するならシャッタースピードを上げたほうがよかったのでしょうが、またもやそんなことはすっかり忘れていたのでした。
平日の午後2時ごろの電車とあって、座席はがらがらのようですね。
中央に見えるのが庄内半島です。私には子供のころからこの付近は釣りや潮干狩りでなじみ深い場所です。
正面に見えているのはたぶん無人島だと思いますが、地図で見ると亀笠島となっています。
その後方に見えているのは志々島(ししじま)と言って、旧詫間町、今は三豊市に属する島で、こちらは人が住んでいます。
こちらにも島が見えていますが、これは広島、本島など丸亀市に所属する島です。
遠くには瀬戸大橋も写っていますが、画像をかなり小さくしたので、この画像では確認できません。
少し離れたところにある、私の散策場所から瀬戸内海を眺めた画像です。
それにしても海はベタ凪ですね。波一つ立っていませんが、瀬戸内海はこんな時が多いです。
津島神社は海に浮かぶ小さな島に建てられた子供の神様で、県内各地から子供連れが夏のお祭りには無事な成長を願ってお参りに来ます。
地元の人たちは(私も)津島さんと呼んでいます。赤いのがちょっと見えるのは津島神社にわたるために海にかけられた橋でお祭りのときだけ渡れる橋です。
後方の志々島は望遠レンズのせいかずいぶん近そうに写っていますが、実際はこれほど近くはありません。
寅さんの映画や最近では「機関車先生」などのロケが行われた島です。
私はまだ志々島や高見島には行ったことがないのですが、ぜひ今年中には行ってみたいと思っています。船で30分ほどと気軽に行ける距離なのです。
帰りに多度津の港に、船の時間を調べるために立ち寄ったら、ちょうど船が港を出るところでした。高見島、佐柳島」さなぎじま)行きのフェリーです。
船は一日に4便ほどしかないようでした。
瀬戸内にはたくさんの島があります。興味のある方はこちらをどうぞ。
どの島も歴史的に見ても興味深い島々ですが、長くなりますので、今日のところはそれには触れません。
keitann様 こんにちは
>場違いなタイトルでは・・・・
ということはありませんよ、「山好き、花好き、散歩好き」と解釈していますから。
最下段でリンク紹介していただいたところに行って亀笠島の地図を開いてみると、やはりこの島は無人島ですね。
付近は海の幸が望めそうですから水さえあれば男一匹だけでしたら住めそうにも思えますね。
特急うずしおのスマートな姿から、その昔に思いを馳せて、不便ではあったけれど古き時代は懐かしくも良くも思われますね。
「瀬戸の花嫁」はどこからどちらに嫁いだのでしたっけ?
投稿: ぶちょうほう | 2008-01-21 10:50
ぶちょうほう様、こんにちは。
今日も大寒らしい寒い一日となっています。
亀笠島はやはり無人島のようですね。海岸から近いので肉眼でもよく見えますが、家のようなものが全然見えないので、無人島かな?とは思っていました。
冬になるとこの島付近で牡蠣の養殖などもやっていたようですが、画像にはそれらしきものが見えませんね。
津島神社近くの海岸でも20年ほど前まではアサリが佃煮にするほど獲れていましたけど、今は少なくなりました。
この付近の野山は若くして死んだ父の思いでもいっぱい残っているところです。
「瀬戸の花嫁」はちょうど私が上京した頃に流行った曲ですね。今も親友として付き合っている寮時代の友人はこの歌は丸亀の本島や広島が舞台に違いないと言ってましたが、真相はどうなんでしょう?
瀬戸内の島はどこも、あの歌の舞台になりそうな雰囲気を残していますよ。
四国には瀬戸大橋がかかり、電車も走るようになりましたが、おおかたの島は昔とあまり変わらないように思います。
投稿: keitann | 2008-01-21 17:07