東讃の山すそ歩き⑦帰り道
ヤブ椿の咲いていた場所からさらに少し歩くと、小さな建物が見えてきました。
建物の前に回って見てみると、この建物がガイドブックに載っている「譲波休憩所」のようです。建物の前には「譲波公民館」と書かれていてほんとは地区の公民館のようですが、お遍路さんの休憩所として開放されているようです。
書きなれたお地蔵さんの絵の横に「人生は遍路なり」と書いてあります。確かに、上り坂や平坦な道、下り坂を歩く遍路道は人生にも似ています。
奥に見えている建物が譲波休憩所です。
時間も4時前と、そろそろ夕方になってきたので、ここが良い区切りなので下り始めることにしました。
次回くるときは、この近くまで車で来て、続きを歩くのも良いでしょう。
こんな石仏を撮影しながら、もと来た道を帰ります。
周囲が夕やみに包まれるのは、5時半過ぎなので、明るいうちには道の駅まで帰れるはずです。
ヤマコウバシと思われる茶色い葉っぱの向こうにやはりお遍路さんの道標が見えています。
面白い形をしています。
来栖神社には帰り道、お参りしていきました。
道路沿いにかなり立派なお宅があって、その近くに「水」と書かれたコンクリート板が置いてあります。これはお遍路さん用にこのお宅で水を接待しますよという意味なんでしょうか?近くには特に水場らしきものはなかったですから・・。
この付近まで来ると山は片側だけなので、少し明るくなってきます。
竹藪がきれいに手入れされていて、見ていても気持ちがいいですね。
夕方とは思えないような青空ですね。
ここで聞きなれた声がすると思ったら、ジョウビタキの♀がいました。
毎年、我が家にも来ていたのが今年はどういうわけか冬に入ってから姿を見せません。
画像を大きいサイズで撮影するのを忘れて、うまく撮れてないですが、一応、この冬初めて撮影したジョウビタキ画像です。
このときは気温も下がり始めていて、カメラを持つ私の手もかじかむほどでしたから、ジョウビタキもフクラ雀みたいに膨れているようです。そこがまた愛らしいです。
休耕田などでびっしりと咲いているのと違って数が少ないと、野の花の趣がありますね。
やがて、行きに道を尋ねた集落辺りまで下ってきました。
行きに道を尋ねた場所とは別の畑で農作業をされている方がいて、後ろ姿が道を尋ねた方によく似ているようなので挨拶をしたところ、やはり同じ方でした。
もしかすると、私が一人で山のほうに向かったので、心配されて外でおられたのかも知れないと、一瞬、考えました。もしそうだとすると、ご心配をかけてしまったわけで、申し訳なかったと思いました。
しばらく、その女性と立ち話をしました。年齢は私より少し上の方のようでしたが、こんなに近いのにまだ矢筈山には登ったことがないこと、この地区は3年前の台風で来栖川が決壊して付近の田んぼがひどい被害を受けたこと。100mほど前に見えている家のそばに大きなゴロ石がいくつか積んであるのは、山が土砂崩れで落ちた来た石であること、この辺の山には猿が棲んでいて作物を荒らしに来ること、そのために↑画像のように網を畑の周囲に巡らしてあるけど、頭のいい猿は網を押えて侵入することなど、いろいろな話を聞かせてもらいました。
帰りはさすがに近道であるダム湖の南岸沿いの道を歩いて帰りました。
ジョウビタキがまた目の前に現れましたが、さきほどのとは別のコかな~?
ある民家の前を歩いていると、犬がけたたましく吠え、うち一匹の犬がこちらに向かって走ってくるようです。家の人が出てきたので「犬は放し飼いではないですよね?」と尋ねると「違う」とのこと。安心して歩き始めたら、 「違う」どころか私の5m横まで来てなおも吠えます。もちろん鎖などしてなくて、放し飼いです。まるで飛びかかってきそうな勢いで、犬が特に嫌いではない私もさすがに気味悪かったです。なるべく犬から遠くを歩くようにして、その家からかなり離れたところで、ようやく吠ええやみましたが、嘘をついた飼い主の方には腹が立ちました。もし、犬がものすごく嫌いな人だったら、こんな目に遭えば死ぬほど怖いでしょうから・・。
5時までに着けば、道の駅で売っているおいしそうな野菜を物色して買って帰ろうと思っていたのに、すでに閉店した後でした。
この道の駅は4時に閉まるということは先ほどの道を尋ねた女性に聞いていましたが、ほんとに4時閉店なんですね。残念ですが、ついたときにまだちょこっと買い物を済ませていたのが幸いでした。
そんなわけで、私の東讃の山歩き第一号は、山頂まで到達できない偵察に終わりましたが、それでも冬の定番の生き物や花や実に出会えて、なかなか気持ち良い歩きとなった事でした。
keitann様 こんにちは
幟の道標に書かれた絵はアッサリとしていますが、手馴れた傑作ですね。
人生がお遍路とのことですが、確かに一見識ですね。
ふくら雀のジョウビタキはコンクリート上のものが特に愛らしいですね。
石佛は巧まずに鄙びた感じが出ていて、良い写真ですね。
そうそう、小生のもう一人の香川県のお友達が、竹薮の放置で、それの整備に大変手間を食うとか言っていましたが、この画のものは、良く手入れがされているのですか、タケノコも良く出そうですね。
犬の放し飼いは怖いですね。
小生はそんな道を歩く時には必ず、棒か杖を携えるようにしています。
サルの被害は最近どこの山裾でも広く聞くようになりましたね。
自然界の恵みを人間が独り占めで支配しているうちはこんな軋轢が今後も増えていくのでしょうね。
投稿: ぶちょうほう | 2008-01-20 16:32
ぶちょうほう様、こんばんは。
今日は四国でも霙混じりの雨が降る寒い一日となりました。夕方になって雪に変わりましたが、今はまた雨になっているようです。
水不足なので、寒くても雨が降るのはありがたいです。
遍路道は普通の山道とはちょっと違う雰囲気があると、いつも思います。お地蔵さんや石仏が多いこと、木に道標代わりの布切れなどがぶら下がっているので、昔からたくさんの人が歩いているのだな~ということを常に感じながらの歩きになります。
私のように一日だけちょっと歩くのと違い、お遍路さんは長い距離を何日も歩くわけですから、こういうの布切れに書いてある一言で元気付けられるのでしょう。
竹やぶ。。。そういえば、犬を飼われている方が東讃にお住まいでしたね。たまにブログのほうを拝見させていただくことがありますよ。
香川は狭い県ですが、東讃と私の実家方面の西讃とは風習などもかなり違うようです。あちこちでいろいろな風習やしきたりが残っていて面白いですよ。
手入れの良い竹やぶはたいていは竹の子を収穫して売ったりしている竹の子農家のものでしょうね。こちらでも竹の子が有名な地区の竹やぶは見事です。
犬の放し飼いは、お遍路さんもよく歩くであろう道だけにちょと残念です。この道は結願の寺である大窪寺に向かう道だけに、犬にほえられた事で四国全体の印象が悪くならねばいいですが・・。
投稿: keitann | 2008-01-20 20:58
けいちゃん みなさん おはよーございます。
おお、最初の写真。
写真が途中の状態で読んでました。
てっきり、セメントの電柱に書かれた落書きと思ってた(^^)
ジョウビタキ。
であったら、名前を聞いておくといいですよ。
投稿: あゆ | 2008-01-21 09:55
あゆさん、こんちは~。
千葉のほうは雪はどうでしたか?
こちらも思わぬ雪で、先ほども出かけたら、いつも登っている里山にまずまず雪が積もってましたよ。
一番上の画像・・・なるほど、画像を途中までしか出してないと、電柱に見えますね。
ジョウビタキは一度調べたことがあって、同じ固体が毎年、同じ場所に渡ってくるそうです。去年まで毎年、私の畑に来てたジョウビタキが今年はちっとも見かけないので、死んじゃったのかな?と残念に思っています。
小鳥の寿命って何年ぐらいなんでしょうね?
投稿: keitann | 2008-01-21 16:51
ここに来られるみなさん、こんにちは。
ボクは「あゆ」と云います、女の子じゃないよ、オトコですよ~♪
けいちゃん
>小鳥の寿命って何年ぐらいなんでしょうね?
さぁ??
ツルなら解るんですけどね。
あのね、ボクの庭にくるメジロを捕まえて固体識別の足環をつけたことがあります。
でもね、野鳥にそんなことをするのは「良くないよ」ってムスメに叱られました。
も一度、捕獲して足環を取り外しました。
おっちゃんもろくな事をしていないと思います。
投稿: あゆ | 2008-01-22 09:56
あゆさん、こんにちは。
ツルならわかるって、鶴は千年というあれですか??
ちょっと気が向いて、野鳥の寿命を検索したら、シジュウカラの成鳥で1年半ぐらいだとか・・・。短いですね。メジロやジョウビタキもそれほど変わらないでしょうね。
天寿をまっとうすることが少なくて事故や寒さや天敵にやられたりなど、不慮の死も多いそうですよ。
メジロはうちでは特にえさもやらないし、捕まえたりももちろんしませんよ。
今日も家の中から見ていると、蹲で水浴びしてました・・・この寒いのに(^。^;)
急いでカメラを取りに行ったけど、間に合わず、金木犀の茂みの中にいるのしか撮れませんでした。
投稿: keitann | 2008-01-22 15:14
>ツルならわかるって、鶴は千年というあれですか??
あはは、バレバレです(^_^)v
へえーえ、シジュウカラの寿命って短いですね。
もう何年も庭の巣箱で営巣しているシジュウカラは、同じ固体が子育てしていると思ってました。
世代交代しながらの営巣なんですね。
シジュウカラはですね、庭の巣箱でヒナが孵るとヒナのエサ運びが頻繁になって、それまでの警戒心よりも自分の危険を顧みない子育て優先の行動をとります。
抱卵中に巣箱の近くにヒトが居たばあい、もう一方の親鳥は警戒して巣箱に入りません。
ヒナが孵ると、「どけどけ」と云わんばかりに威嚇さえします。
巣箱に1メートルの距離でも、ヒトが後ろを向いているとエサを運びます。
子育てのときの親は必死なんですね(^_^)v(^_^)v(^_^)v
あと三ヶ月すると、今年も営巣すると思います。
投稿: あゆ | 2008-01-23 10:25
あゆさん、こんばんは~。
シジュウカラに限らず、小鳥にはいろいろな敵が多いんでしょうね。蛇もそうだし、変なおっちゃんとか??(^。^;)
あ、うちの猫もそうですね・・。
人間だってこれほど医学が発達するまでは50年ぐらいの寿命だったんですものね。
シジュウカラも事故や天敵に遭わなければ、もっと長く生きるそうですよ。
そういえば、今年は冬になってから、うちの庭でシジュウカラをあまり見かけないです。
野鳥もお天気の良い日はよく来てるみたいですよ。
子育ての時に必死なのは人間も猫もイヌも小鳥も同じなんですね。
投稿: keitann | 2008-01-23 18:24
はじめまして、
ぶちょうほうさんところからワンコだけど飛んできました。(笑)
同県人なんですね。
東讃まで足をのばしてらっしゃるのは驚きですね。
というか全国を花行脚しているんですか。
オイラは花は正真正銘のぶちょうほうですが、山は好きです。
でも「なんちゃって登山」ですから大体日帰りで歩く時間が少ない所を狙ってきました。
オイラん家の家族は全員、鳴門のラーメン党です。
ラーメンは種類によって好き嫌いが有りますが、keitannさん家族も気に入ったようですね。
同じラーメン党ですね。(笑)
あすこはラーメンライスもオッケーですし、餃子も最高だし、仕上げのソフトクリームもバッチグーですね。
鳴門は、生蕎麦もいいですよ。
また、山の情報とか花のお勉強をさせていただきますので宜しくね。
投稿: 燦 | 2008-09-17 20:16
燦様、こんばんは。
ワンコさんがこちらにお見えになるのは初めてですよ~。
どうぞ、よろしく。
時々、ぶちょうほう様のところから、覗きにいかせていただいてます。
例のラーメン屋さんの記事は、かなり前に拝見しましたが、強烈に頭に残ってまして、あちら方面に行くなら
是非、行ってみなくてはと思っていました。
山登りでは愛媛や高知に行くことが多くて、いつも高速を西にばかり走ってばかりで、東讃には神戸に行くときに
通過するぐらいなんですが、今回行ってみて、鳴門はずいぶん気に入りましたよ。
うちの末っ子の大好物の芋畑、レンコン畑が広がってて、おまけに梨園まであるではないですか。
そういえば徳島方面は蕎麦屋さんも多いですね。
たぶんこれからも、美味しいものに引かれて、足を延ばす事になりそうです。
山登りも、元気の良いワンコさんなら、お茶の子さいさいでしょうね、きっと。
四国の山情報を時々発信しますので、今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: keitann | 2008-09-17 23:18