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2008-02-17

我拝師山~火上山縦走、その5、中山から火上山へ

山頂では結局、のどが渇いたので、水分補給しただけで、10分後に下り始めます。といっても、ここはもときた禅定のお寺まで下るのです。

P2073039

下りの途中に北方面を見ますと、こんな眺めが広がっています。

正面右の山肌をえぐりとられた山が11月に縦走した雨霧山です。後ろのほうには瀬戸内海が見え、島々も見えています。

P2073034アサギリソウらしき植物も見えます。アサギリソウは図鑑やネットで調べると、四国に分布とは書いてないですが、私の住んでいる市内の低山にもこれと同じのが生えていて、やはり岩場にあります。自生場所の環境や見た目もアサギリソウに違いないと思っています。

P2073030_2 鞍部に建つ禅定のお寺を見下ろした画像です。なかなか絶景です。

岩場に生えているのはネズミサシやツツジ類が多いです。ツツジはミツバツツジの仲間のような気がしますが、春に花を見てみたいものです。

P2073042 鎖場を下るTさんの足と鎖。

P2073046 山門の直ぐ上まで下ってきました。

山門の向こうに見えているのが中山の斜面です。

こちらから見るとかなりの急登に見えます。

12時5分、最低鞍部に帰ってきました。ここからは中山に向けて、登りになります。

P2073051 最初の数十メートルは急な登りですが、それも直ぐに終わって後は普通の登りになります。

振り返ると先ほど登った我拝師山と禅定のお寺が綺麗に見えています。

いつも下から見上げるだけの存在だったお寺をこうして上から見下ろすのは嬉しいものですね。

P2073058 ん?なにやら見覚えのあるこの枝は?としばらく考えて、名前が出てきました。

イブキシモツケですね。春にはこの付近は花でなかなかにぎやかになりそうですね。

岩場の多い山はどういうわけか花も多いですね。

P2073059 この咲き後は初めて見ますが、特徴があります。

P2073062 魚の骨のようなガクの形状から考えるとどうやらオケラに違いありません。

オケラは四国の山では珍しくて、私も今までほとんど見たことがありません。

今年はぜひとも秋に来なければ・・・。

P1200301nakayama_sanntyou 中山もやはり山頂付近は台地状になっています。

山頂到着は12時40分ぐらいでしょうか。

オリンパスの一眼カメラの設定が途中からおかしくなってしまい、途中からはあまり撮影していません。ここからの撮影はコンデジで撮影しました。

中山山頂でお昼にしますが、陽射しが強いので、陽射しとは反対側に向いて食べないと日焼けしそうなほどでした。お昼は折角ガスボンベを持参していたのに、なんと大失敗・・・プリムスのコンロを入れ忘れています。しかし、魔法瓶にお湯を入れてきたので、これでカップヌードルを作り、後はコンビニで買ったおむすびを食べます。食後のデザートは前日に美味しいケーキ屋さんで買った焼き菓子もあります。コーヒーも飲んで、満腹になったところで出発です。

出発は13時5分。

P1200302 中山から火上山へと向かう道です。中山の下りからは植生はがらりと変わって、ここからは照葉樹が多くなります。

落ち葉の積もったなだらかな下り道からは、今から登る火上山ピークが見えてきました。

ところがここで、重大問題が・・・。下山口に置いてあるTさんの車のキーを登山口に置いてある私の軽4の中に置き忘れたことに気付いたのでした。この地点は縦走の丁度中間ぐらいの地点で、取りに帰るにもちょっと時間を食うし、下山口から登山口は車でも20分近くかかる距離なので歩くのは大儀だし・・。火上山から下山するルートは地図上では上高瀬側にも下れるようですが、今までそのルートを下ったという記録をあまり見た憶えがありません。しばらく考えていて、「そうだ、実家の母に下山口まで迎えに来てもらえばいいのだ」と思いつきました。実家は下山口から割合近いのです。

携帯で母に電話すると、うまい具合に母がいましたので、鳥坂近くまで迎えに来てくれるよう頼みました。母は76歳になりますが、一応、現役のドライバーです。

やれやれ、これで下山後はなんとかなりそうなので、後は火上山の登りを頑張るだけですね。

13時24分、中山と火上山との間の最低鞍部通過です。

P1200304 麓からもよく見える鉄塔の横は13時28分通過。

鉄塔は尾根の少し北側にずれたところに建っています。

また中山と火上山との標高差はあまりなくて、鞍部もそれほど下ってないので、アップダウンはたいしたこともなくて、比較的楽な登りです。

P2073064

13時40分、火上山頂上着です。火上山はこれで3度目か4度目です。

山頂はこれまではほとんど見晴らしがなかったと思いましたが、去年の催しの時に整備したのかここも少しだけ展望がありました。

一旦はまったく顧みられることのなかった里山が、最近はにわかに脚光を浴び出したようです。

P1200305 山頂付近はやはり台地状になっていて、しばらく平坦な道を歩いたら、今度は樹林の中を下り始めます。この先は去年も歩いているので、まだ記憶に新しいところです。

下っている最中に、母から携帯に電話が入りましたが取ろうと思ったら切れました。何だろう?と不審に思い掛け返すのですが、電波状態が悪く、かかりません。何度か掛け直してようやく繋がりました。私が母に電話した後直ぐに私の従姉妹から電話があって、父の長兄の奥さん、つまり私の伯母が急に亡くなったという知らせがあったそうで、伯母宅に直ぐに駆けつけなければいけなくなったという知らせでした。そこで直ぐに母に下山口に迎えに来て貰うことにしてもらい、私たちも下山の足を速めました。去年は途中でルートを外してしまい、最後はヤブコギになってしまい、少し危惧していましたが、今年は赤テープもしっかりしていて、なんとかヤブコギすることもなく下山できました。

P1200306

鉄塔のある場所への下山時刻は14時10分でした。

この鉄塔は麓からもよく見える鉄塔で、次回からは目印に出来そうです。

後は国道11号までほんの5分足らずの下りです。

母も最近は携帯を持っているので、なんとか私たちがいるところまで迎えに来てもらえました。

とんだハプニング続きの山歩きとなりましたが、それでも初めて父の思い出の山に登れた良い機会でした。亡くなった伯母の葬儀は10日で私も参列しました。ひ孫達に囲まれて、頭はもうあまりはっきりとはしてなかったようですが、賑やかなよいお葬式でした。去年、登ったときには、登山口の下で父の妹のご主人、つまり私の叔父に偶然出会って、登山口までの道を同行してもらえましたし、この火上山という山にはやはり何か因縁があるような気もします。

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