憧れのマンサクを見に行く、その4、サイコクサバノオ
沢沿いにマンサクの木が5~6本はあったでしょうか。今まで画像で見たり、また高知では切花として売られていたマンサクを買ってきたりしたことはあっても、自生の花を見るのは初めてなので、少々興奮して、撮影します。
しかし、なにぶん、4月半ばとあって、花の最盛期とは言いがたく、少々咲きくたびれた感じは否めません。ここまで来れば、五十歩百歩とばかり、もう少し先まで進んでみることにしました。そうすれば、マンサクの花のもっとみずみずしい花が見られるかもしれません。実際、この付近までは、そうそう何度も来れませんから・・。
当たり前のことですが、標高が高いところに行くに連れて季節を遡るわけで、周囲の風景はまだ芽吹きの始まってない茶色い木々が多くなります。それ以外は杉などの植林です。すれ違う車はたまにありますが、どれもアウトドア用の4駆の車ばかりです。
秋にアサマリンドウを観察した場所に着いたので、休憩を兼ねて、車から下りてみます。
この前にも見かけたテングチョウが地面にとまっていました。早春の山では意外と蝶などもよく見かけます。
近くには小さな沢もあるので、フサザクラがまだ綺麗に咲いています。
何か小鳥が鳴いています。
シジュウカラです。ちっともじっとしてないので、撮影しにくいったらありませんが、何とかそれらしく撮れました。しばらくの間、シジュウカラ君に楽しませてもらいましたよ。
沢の近くは植物が多いので、その小さな沢を渡ってみました。
小さな沢の対岸にはヤマルリソウが咲いていました。ミドリの葉っぱが見えているのはアザミの葉っぱですね。
山の斜面をちらっと眺めてみます。あまりに小さすぎて危うく見落とすところでしたが、なんとシロバナエンレイソウが咲いていました。
草丈が10センチとえらくおちびさんのシロバナエンレイソウです。こんな小さい株は今まで見たことがありません。それなのに、一丁前に花を咲かせようとしているのがいじらしいですね。
良く見ると全部で3株のエンレイソウがありました。どれも不思議と草丈が10センチぐらいで、それなのに花を咲かせています。
四国のほかの山で見かけるシロバナエンレイソウは普通は20cm以上はあると思うのですが・・。
このシロバナエンレイソウなどは葉っぱを随分虫に齧られています。白花エンレイソウが有毒と書いてあるサイトもありますが、虫はお腹を壊さないのでしょうか?
シロバナエンレイソウに夢中になっていて気がつかなかったのですが、ふと足もとを見ると、またまたびっくり、サイコクサバノオが咲いているではありませんか!!
サイコクサバノオを見るのはいつも4月末頃が多いのでこんなに早く咲いているとは思いませんでした。まずは上から撮影します。サイコクサバノオは花弁状のガク片に紫色の筋が入るのが特徴です。図鑑には紫色の筋とありますが、私にはなぜかいつも、こげ茶色の筋に見えてしまいます。
小さな花で、このサイコクサバノオを撮影するときは、いつも緊張します。去年まではコンデジのマクロ機能を利用しての撮影ですが、この日は一眼デジでの撮影です。マクロレンズは持ってないので、これが精一杯でしょうか。
それにしても、思わぬところでシロバナエンレイソウとサイコクサバノオに会えたものです。やはり、沢の近くは要チエックですね。
前回の記事でご紹介したコチャルメルソウもこの沢での撮影です。
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