母とカザグルマを見に行く、その1、キツネアザミ
花に関しては、野草散策歴よりも園芸種栽培歴のほうがずっと長い私ですが、クレマチスに関してはあまり詳しくはなく、クレマチスを育て始めてからでも、まだ10年にもなりません。
そんな私ですから、カザグルマと言っても、クレマチスの一種で、日本の山野に自生している原種と言うぐらいのことしか知りませんでした。一方、香川でも良く見られるシロバナハンショウヅルやタカネハンショウヅル、トリガタハンショウヅルは数年前から自生を見ているせいもあり、こちらは少し馴染みがあります。
そんな私でしたが、高知の山友達のNさんから、4月末から「5月にはカザグルマがたくさん咲きそうだから、早く見にこないとだめよ」とメールをいただいたり、電話でも勧められていたのですが、他にも山にも登ったりで、なかなかいけそうもありません。
クレマチスに詳しい花友さんのRさんからも是非見てくるようにと勧められていたのですが、少し遅れた母の日のプレゼントには何をしよう?と母に電話をかけていたときのことです。母の日のプレゼント代わりに、高知にカザグルマを見に行くのはどうかな?と思い、母に切り出しました。そうしたら母も乗り気で、話が直ぐにまとまりました。
翌5月15日に早速行くことになり、実家に母を迎えに行きました。
幸い、お天気も申し分ない晴天です。母が戸締りなどしている間にも、田んぼの畦に咲いている花が気になります。
↑は実家の直ぐ前の田んぼの畦で咲いていたアザミみたいな花です。帰ってから、たまたま、どこかのサイトを見ていて、この花がキツネアザミであるとわかったのですが、実はこのときまでキツネアザミを見たことがなく、「まさかウスベニニガナではあるまいし?」などと思っていたのでした。
キク科キツネアザミ属。アザミと同じ時期に咲きますがトゲもなく、花色も淡いピンクで優しげな印象を受けました。
トップ画像の花は草刈にあったようで、草丈が低かったですが、こちらは本来の大きさのようで、草丈も60cmほどでした。
切花にしても良さそうな花ですね。
母が車に乗り込むと、実家最寄のインターに向けて出発です。途中、いつものように、立川PAで休憩します。立川PAは標高がかなり高いので、少し肌寒く、ホットコーヒーが美味しいです。周囲の山肌はそれでも、すっかり新緑に覆われています。
いよいよ、高知県内に入り、目的のインターで下ります。ここからは携帯にナビをさせます。カザグルマ自生地に近い目標物の電話番号を入れて案内開始です。
ナビの案内するとおりに走っていたら左手の樹林に早くも白いカザグルマが見えました。
花弁のように見えるガク片は白で中心部が紫色です。
新緑の木々の中でとても綺麗です。
下から見上げると花弁の裏に紫色の筋が入っていて、それがまた美しいです。
それにしても、道沿いでこんな花が咲いていたら、私などはきっと誰かが植えているに違いないとか、庭から逃げてきた花に違いないと思ったことでしょう。
まさか、自生のカザグルマがこんなところで咲いているとは、思っても見なかったに違いないです。
香川でも山地にシライトソウが咲きますが、こんなに可憐ではないですね。
付近は、小さな流れがさらさらと流れ、吹く風が心地よく、とても標高わずかばかりの低山とは思えません。
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