5月上旬に見た花、その8、樹木の花
画像はウワミズザクラの花です。ウワミズザクラの花をはじめて見たのは3年前のことですが、これが桜の仲間とは正直な話、思えませんでした。花穂になって咲きあがり、風に揺れる様は、風情があります。山道をドライブしていると、それこそあちらこちらで、必ず目にします。木が小さくて車道の直ぐそばにあって、花をマクロ撮影できる場所もあるのですが、今年は、その場所に花の時期に行きそびれてしまい、撮影した画像はすべて遠景での望遠撮影ばかりです。
花期は4月末~5月中旬で、あまり低地で見ることはなく、高い山の山すそなど、標高500m~1000mで見かけます。
8~9月には赤い果実も実るそうですが、私はまだ果実は見たことがないです。
花径2センチばかりのとても可愛い花なんですよ。
別名トサトネリコ、ホソバアオダモ、コガネアオダモオだそうです。
私は樹木の図鑑はごく簡単なものを一冊しか持ってなくて、それにはあまりたくさんの樹木は載っていませんが、マルバアオダモは記載がありました。
「山野の日当たりの良い場所に多い。名前のマルバは葉の形ではなくほかのアオダモ類と比べて葉の鋸歯が不明瞭なことに由来する」とあります。実際、この細長い葉を見ると「どこがマルバなの?」と私も疑問に思っていたところでした。
落葉低木らしいですが、地べたの上を這いずっている姿を良く見かけます。花は真っ白でなかなか綺麗です。果実も名前に反して甘いそうで、ニガイチゴの名は、果実の中の種子を噛み潰すと苦味があることから、この名がついたようです。山にはいろいろなイチゴの仲間が咲くので、その全部の種類を覚えるのもかなり難しいですね。
こちらも私の苦手なガマズミの仲間です。毎年、山で見かけては、名前をまた忘れているのに苦笑します。ガマズミ、コバノガマズミ、ミヤマガマズミなどがあって、それぞれ少しずつ異なります。
この画像の花は、先ほどもう一度調べ直したらミヤマガマズミのようです。ミヤマガマズミとコバノガマズミの相違点は葉柄の長いのがミヤマ・・で短いのがコバノ・・だそうです。
こちらは最近では間違わなくなったウリハダカエデです。丁度花が咲いていたので撮影しました。
樹肌の模様がマクワウリに似ていることからこの名があるそうで、私の良く行く標高600m程度の低山にもよく生えています。
花は地味ながらも、良く見ると美しいですね。
山を車で下っていると、真っ赤な塊が目に飛び込んできました。オンツツジが早くも咲き始めたようです。
香川や徳島の山には多く見られるようで、中には樹高7~8mという大きい株もあって、それは見事です。
春から初夏にかけては草花だけでなく、樹木の花も次々と入れ代わって咲きます。
特に四国はツツジの仲間がものすごく多いので、4月初めのコバノミツバツツジから始まって、コメツツジやホツツジまで、実に多くのツツジが咲くのです。
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