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2008-05-15

カタクリ&アケボノツツジお花見山行その7

三ツ森山は県境の奥にあって余り目立たない山ですが、直下の三ツ森峠は別子鉱山開抗期には土佐からの集炭路として大勢の人が往来して炭中宿もあったそうです。山中にこれだけの広さの道がついているのですから、昔はさぞやと思われました。

さて、ここに白花のアケボノツツジが咲くというのです。S君が峠から少し北の方角を指差します。なるほど白い花がピンクの中に見えています。そして、三ツ森山への登山道わきにもう一本あるそうで、ザックを置いたまま、空身で登ります。空身でも、かなりきつい登りで、これはザックを背負って登るのはしんどそうだなと思いました。

P5034611

ありました。白花です。実は私は西門山の白花アケボノツツジの咲く場所も3年前に教えてもらいましたが、そのときは時期が早すぎて花は咲いてなかったのでした。今回も、蕾のほうが多かったので、時期は少々早めでしたが、カタクリもセットで見るなら、これ以上遅いと、カタクリが見頃を過ぎるように感じました。

P5034620

白花とピンクの花を無理やり一つの画像に入れてみました。

もう3日ぐらい後だったら、最高に綺麗だったでしょうね。でも贅沢はいえません。カタクリとアケボノツツジの白花まで見られたのですから・・。

P5034625 淡い色のアケボノもまた素敵でした。

P5034630鉄塔の直ぐうぢろで咲いていた、ものすごく花つきの良い株です。手前にはミツバツツジが咲いていて、両方一緒に見られます。

陽射しがきつ過ぎて、画像がどれも出来が悪いですが、肉眼では非常に綺麗でした。

P5034603 アセビも少しありますが、ここの花は真っ白で綺麗です。

P5034634 これはオオヤマレンゲの芽だしかな?と思いましたがどうでしょうか?

P5034585 峠の高知側の道沿いには私の好きなタチツボスミレも群生しています。

15時に、一応、下り始めますが、少し下ったところに、もう1株、白花のアケボノがあると言うので、またまた見物です。

P5034643 遠目で見たときは花つきが良いように見えましたが、近寄るとそれほどでもありません。

下山してから聞いた話では、去年はとても花つきが良かったとかで、今年は裏年だったのかも・・。

P5034680_2 いよいよ山を下りますが、下り道は林道ではなく、巡視路崩れの道と言うことです。

あまり踏まれていなくて、慣れてない人にはお薦めできない道です。

もう一度振り返って、三ツ森山の北西の斜面のアケボノを楽しみます。ここにも白花の株が見えています。

P5034688 断崖絶壁のような場所から枝を伸ばして咲くアケボノ。

下りの途中ではなんと樹高7mはあろうかというアケボノまで見かけました。他の樹林と混生しているので、日光を求めて、伸びるのですね。七Mと言うと、オンツツジ並です。因みに普通のアケボノツツジは丈は3m~5mぐらいのが多いです。

P5034691 樹林の林床で咲いているツルシキミ。

標高1000m以下まで下ると、辺りはシャクナゲの林です。

しかし、花芽は惜しいことに見当たりません。今年はどこもシャクナゲの花芽がないですね。

P5034696 15時40分、沢に出ました。ここで10分ほど休憩です。

この日は暑かったので、普段はあまり水分を摂らない私でも500mlのお茶と500mlのペットボトルのコーヒーをほとんど飲み尽くしていましたので、沢の水でのどを潤します。沢の水面には桜の花びらが浮かんでいるので、上を見上げると山桜の木があって、散り始めでした。風が吹くたびに花びらが舞います。

コチャルメルソウも群生していたのですが、画像は撮りそびれました。

この沢を渡渉して少し歩くと、林道に出ました。

P5034705 林道の傍らに咲いていたシコクスミレです。

この後は林道歩きなので気楽なものです。景色を眺めたり、タラの芽やコシアブラの芽を採ったりしながら、のんびりと下ります。

途中、偶然にも、学生時代の山仲間のIさんから携帯にメールが入りました。S君もIさんもIさんのご主人のM君も皆、同期の山仲間です。そのうち、皆でどこか上越の山にでも登れるといいのですが・・。

P5034706 時折、樹林の合間から赤石山系が見えます。向かって右のドーム状の山が東赤石山ですね。

P5034709 林道沿いのシャクナゲが一箇所か二箇所だけ蕾をつけていました。後にも先にも咲きそうなのはここだけでした。

P5034711 歩いてきた稜線も見えています。

P5034716

七番川にかかる橋を渡って、別子ラインに出たのは16時半でした。予定では16時下山の予定でしたが、白花アケボノツツジ見物とタラの芽採りに時間をかけたので、少し遅くなりましたが、日が長いので、まだまだ夕方のような気がしませんでした。

P5034719 車道からも川の反対側の斜面にアケボノツツジが咲いているのが見えました。

P5034724 車道をフォレスタハウスに向かって歩く二人。

私も大幅に二人の足を引っ張ることなく、何とか歩けて良かったです。

フォレスタハウスには丁度17時に着きました。

マイントピア別子まで向かう帰りの車中から、西山方面のアケボノツツジが綺麗でした。今まで、ネットの画像などではよく見ていたアケボノツツジを、遠くからも近くからも堪能することが出来、しかも展望も素晴らしく、欲張った山行でしたが、結果は完璧でした。これもS君とNさんのおかげですね。

自宅にも思ったより早く18時40分には帰り着いたのでした。

コメント

白色のアケボノツツジ、初めて見ました~
それにしてもカタクリの群生から始まって素晴らしき贅沢な花と山の旅!
堪能させていただきました。(^人^)感謝っっ♪

アケボノツツジって確か、紀州の山にも咲きませんでしたか?
白花はやはり珍しいらしくて、あれほどたくさん咲く、西赤石でも、白花の話は聞きません。
この三ツ森山付近はどういうわけか白花がチラホラあるようですね。種が飛ぶのかな?

お天気がいいと、ついついカメラのシャッターを切りすぎて、後でアップが大変ですね(^。^;)通してご覧になってくださったようで、ありがとうございます。

堪能しました。風邪が回復せず、足手まといになってはと遠慮したのですが、正解でした。keitannさんがあせった位ですから、私が同行していたら三ケ森まで行けなかったと思います。ほんとに、ほんとにご一緒できるのを楽しみにしていますね!

KOU-YOURAKUさん、こんばんは。
風邪のほうはもう完治しましたでしょうか?

今年は気温がまるでジェットコースターのように上がったり下がったりするので、体調管理が難しいですね。
山歩きはやはり体調が良くないと無理ですので、調子が悪いと思ったら、参加しないほうが賢明ですね。あのときのパイナップル、とても美味しくて、次回から行動食の一つとして是非考えたいです。
その後また、S君と、筒上に行ってきましたけど、ブナの原生林が良かったですよ。

6月末のタカネバラなど、ご一緒できると良いですね。

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