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2008-06-12

6月の剣山、その3、丸笹山山頂

丸笹山頂への道はずっと緩やかな道が続いていて、息が上がるような個所は一つもありません。ゆったりと1時間歩けば、何時の間にか山頂に着いてると言う感じですね。

樹林帯が途切れて、俄かに展望が開けました。

P6069456

ツルギミツバツツジと思われるツツジの花越しに夫婦池のラフォーレが見えています。

P6069457 ガスが少し切れてきて、塔丸方面も見えてきました。

塔丸は夫婦池よりちょっと手前、剣山スキー場寄りに登山口がありますが、私はまだ登ったことがありません。

P6069458

笹原の中を緩やかに登る道沿いに、何か紫色の花が・・と思ったらヒメハギでした。低山では3月末に咲いていたヒメハギが、ここではまだ咲き始めです。

P6069460 フモトスミレでしょうか。白くて小さなこのスミレをこの後剣山でもたくさん見かけました。

P6069469 天気は回復基調でガスがどんどん上がっていきます。

山頂近くはこんな気持ちの良い笹原歩きです。

谷を隔てて見えるのは剣山系主稜線の山肌です。

P6069470 10時丁度に、ピーク到着でした。

この頃には空も晴れてきて、暑くなく寒くなく、快適な気温です。

後方から先ほど夫婦池で準備されていた若い男性が登ってきました。

山頂で赤帽子山などを見ていると、鹿が現われて飛ぶように笹原の中を下っていきました。この日見かけた3頭目の鹿です。

P6069477 10時10分、下山開始。

山頂付近のツルギミツバツツジがまだ綺麗なので撮影したい気もあったのですが、この後剣山にも行くので、諦めます。

下山途中で白い樹木の花を見かけました。バラ科ということはわかるのですが、例によって、樹木の花は白いものが多くて、名前がわかりません。

P6069483 花弁はほんのりピンクがかって、私好みですね。

わからない花は全体像や葉っぱなど、10枚ほども画像を撮ります。

帰宅して検索してわかりました。アズキナシです。「アズキナシは北海道から九州に分布する落葉の高木。中国大陸にも分布する。温度的には、ブナ帯の下部から低山帯まで広く生育する。高木といってもあまり高くはならないので、コナラやアベマキなどの優占群落を形成する樹種とは競合できず、何らかの攪乱があったような場所に生育することが多い。」

この付近にもこれ1株しか見かけなかったので、それほど個体数は多くなさそうです。憶えていたら秋の真っ赤な実も見てみたいですね。

P6069493 下りでも再び塔丸方面を見ますが、やはり塔丸山頂付近の雲が取れていません。

P6069495 まだまだ新緑と言える樹林の中を抜けて下っていきます。

花がなくとも、こんな新緑の中を歩くだけでも気持ちが良いものですね。

P6069497西赤石で見たときにこれが最後だと思ったタチツボスミレとここでもまた会えました。

丸笹も今年は雪が2m近く積もったそうで、雪が融けてから咲き始める花はかなり開花が遅くなっています。

P6069498 緑の中でひときわ映えるミツバツツジのピンク・・。

P6069516 半分ほど下ってきたらベニドウダンが咲いていました。

青空の下で見る赤い花は、いつも見ているものより小ぶりですが、可愛いですね。

P6069519 アップにするとこんな感じです。

P6069521 Tさんが探していたツマトリソウの葉がようやく見えてきました。花が咲いてないので、葉っぱで見つけるのはやはり難儀でした。

このぶんだと、ここで咲くのは7月に入ってからでしょうか?

P6069525 自生のヒノキ林らしいです。この付近は国有林と書いてありました。

P6069528 10時53分、夫婦池まで下ってきました。登山口にはムラサキサギゴケがたくさん咲いています。

P6069530 夫婦池のほとりに建つラフォーレつるぎ山の建物。

ここに来るたびに、いつかはここに泊まってゆっくりと森を歩きたいと思いながら、なかなか果たせないでいます。

コメント

こんにちは keitann様
豊かな山行を重ねて見えますね。そして、ブログを精力的に更新されて見えてそのことにもびっくりしています。
ずっと読みあがってきましたが、今年はこちらのアルプスに出かけてみえますか?
もしも、そちらで腰を落ち付けられるようでしたら、今度こそはイチヤクソウの花を見られそうですね。
イチヤクソウって、蕾から開花まで、驚くほど長くて、開花期にタイミングよく遇いにいけませんね。

アズキナシの花を良くぞ名前を見つけられましたね。
名前がわかって花を見るとまた愛着が深まりますね。

網に掛った鹿君は珍しいですね。小生はそんなことには一度も出くわしたことがありません。
やはり多く出歩けば、それだけいろいろ経験できるということでしょうね。

沢山の記事をいちどきにざっと読んで、コメントを一本だけと、手抜きをしましたが、お許し下さい。

ぶちょうほう様、こんばんは。

今年から環境が変わって、山にも行きやすくなりました。それに山友達が3月で退職されて自由に動けるようになったので、それも大きいですね。
前日に相談して、即、翌日の山行ということも可能です。

今年も北アルプスに出向こうと思っていますが、山域を雪倉~朝日にしようか、それとも去年と同じようなコースにしようかと迷っている最中なんですよ。どちらにしても例年通り、7月半ばに入山する予定なので、イチヤクソウはそれまでには見られると思います。
こちらではだいたい6月末の開花と予想しています。

アズキナシは今回、花を近いところで見ることが出来たので、バラ科であることなどがわかりました。花弁の枚数や花の地kなどがわかれば、今は検索サイトの優れたところがあるので、検索可能ですね。ありがたいことです。

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