ツガザクラ満開の西赤石山へ、その6、ツツジ街道
東山付近からすでにミツバツツジがあちらこちらで咲いているのですが、この付近から西赤石の山頂まではツツジの木がとても多くて、代表的なものはアケボノツツジです、しかし、私は人の多い山は嫌いなので、敢えてアケボノの時期の西赤石は外して登っています。アケボノツツジ以外にもアカイシミツバツツジ、ドウダン、コメツツジ、コヨウラクツツジなど、枚挙に暇がないほどです。
コヨウラクツツジはそれほど多いと言うわけではないですが、それでもまだ数株で花が咲いていました。筒上山で見たものはまだ葉っぱが展開してなかったのですが、ここでは緑の葉っぱがもうわさわさと繁っていました。その代わり花は終盤で、この日見た花が最終の花でしょうね。
まだまだ花盛りで、葉っぱはまさにこれから展開しようと言うところです。
後方を振り返れば、歩いてきた銅山越えの向こうに、笹ヶ峰から沓掛山への稜線が綺麗に見えています。
沓掛山はいつも笹ヶ峰に登る途中で「沓掛山」と書かれた道標を見るのですが、まだ登ったことのない山です。
こちらから見ると、なかなか格好の良い山ですね。
その稜線越しに霞んでいますが石鎚と瓶ヶ森と思われる山も見えています。肉眼ではまずまずで見えましたが、画像ではぼんやりとしか写っていませんね。
行く手に見えるのは岩峰の前赤石と物住の頭ですが、今日はその一つ手前の西赤石山までです。
いつの日か縦走を狙ってはいるのですが・・。
彼女が写しているのは平家平から三ツ森山にかけての稜線です。その向こう側に見えている山々はオオヤマレンゲなどで有名な稲叢山方面で、これはもう高知の山になります。
タチツボスミレが足もとに一輪咲いていたので、撮影していたら、ピークのほうから下ってきた二人連れの方がいました。一人はかなりの年配の女性で「スミレだったらもう少し先に行くと一杯咲いてますよ」と言われ、「山頂手前にはアケボノの咲き残りも見られます」とも・・。アケボノはもう無理だろうと思っていたので、それを聞いてラッキーだと思いました。それにしても私より10歳は年上に違いないと思われるのですが、軽やかな足取りで下ってこられ、元気さにびっくりしました。山を歩きなれていらっしゃるようです。
西赤石には少し登ってはダラダラと平坦地を歩くと言うことを何度か繰り返します。
そのダラダラの一箇所でヤマブドウの新芽を見ました。小さいながらもちゃんとブドウの葉っぱの形をしていますね。
前赤石の姿をバックにアカイシミツバツツジの花でしょうか。昭文社の「山と高原地図」にはこの付近にアカイシミツバツツジとかかれているので、多分そうだろうと思うのですが・・。
2年前の6月に来たときは花がほとんど終わっていましたが、5月末だとまだかなり咲き残っています。しかし、見頃は5月20日頃ではないでしょうか。
探していたクワガタソウにようやく会えました。2年前には花がたくさん咲いていたけど、地木が早いので咲いていたのはやっと2,3輪だけでした。それでも四国の山ではあまり見かけないクワガタソウの仲間なので嬉しく思いました。
山の花は小さくて地味なものが多いですが、このコクワガタも花径は1センチ程度、花も淡いピンクで、この程度の咲き方だと、探して歩かないと、見つからないでしょうね。私は二年前にここで見ていたので、大体の咲き場所がわかっていたので、ラッキーでした。
まだまだ咲いているナガバノモミジイチゴです。低山ではもう実が赤くなり始めている頃ですね。
笹の花です。数十年に一度しか咲かないといわれ、珍しいと言われますが、四国は笹の中の山道が多いので、笹の花は毎年どこかの山でお目にかかっています。
時期が少し遅いので残念ながら花はほとんど終わっていました。
いがりさんのスミレ検索サイトでは低山にも分布するとありますが、私はこの西赤石山でしか見たことがありません。
この個体が咲いていたのは標高1500mは完全に超えていますから、四国では高山に咲くスミレといってよいでしょうね。そのわりに草丈は10センチほどと大きく、見ごたえの有るスミレです。
側弁は有毛です。ここまでの道のりは徒歩にして3時間以上ですから、それだけでもなんとなく貴重なスミレに見えてくるのですね。(^。^;)
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