四国カルスト、その5、牛と風車
天狗荘まで下山してきて、もし、入浴させていただけるようならと尋ねてみたけど、入浴は宿泊者のみということでした。
Tさんが一番近い温泉を検索したら、梼原(ゆすはら)の道の駅に隣接している「雲の上の温泉」が一番近そうです。Tさんの話によると、綺麗な温泉だとか・・。
では行きましょうという段になって、「せっかく来たのだから、カルスト高原を少しドライブしましょうということに・・。そうでした。ここ四国カルストは日本三大カルストの1つだそうで、牛も放牧されているのです。
画像は天狗高原方面から姫鶴平(めづるだいら)へと向かう車道からの風景です。風車が見えていますが、その向こうに建物が見えるのが宿泊や食事ができる姫鶴荘という建物で、その付近一帯を姫鶴平と呼ぶようです。
とりあえず、姫鶴平までの3キロほどの道のりをドライブしてみることにしました。
朝はほとんど車には出会わなかったのに、昼過ぎで観光に来た人が増えたのか、車道を行きかう車もまずまず見られました。
車道の傍らにはところどころ、落石防止の金網が張ってあって、カワラナデシコが顔を覗かせています。ちょっと場所が悪いですが、花の可愛さは変わりません。
高原の爽やかな風に吹かれると、急にお腹がすいてきて、道端でお昼にします。
体調の悪かったTさんも、少し持ち直してきたようです。
圧巻なのは牧場のところどころに立っている巨大な風車と、その下をのんびりと草を食む牛の風景です。
それにしても、こんなに気持ちの良い高原に暮らしている牛は幸せですね。
気温はこの日の昼間で20度ちょっとでしょうか。
ところどころに見える白っぽい石が石灰岩です。
アスファルトの割れ目から顔を出しているゲンノショウコは飛びっきりピンクが濃かったのですが、カメラが不調で色が出ていません。
高原の雰囲気とのんびり気分を味わったら、山を下ることにします。
何しろ、帰り道も長いのです。
天狗荘から直ぐ下の車道沿いで、Tさんがヒオウギを見つけました。
香川の里山でも咲く山がありますが、暑いので行きそびれていたのですが、ここで見られて良かったです。
道は朝方登ってきた道を逆に下り、197号に出たら、梼原方面に走ります。
途中、青い花が目にとまり、急いで車を止めます。キキョウの花が咲いてましたが、残念ながら植栽物でした。が、まるで自生の雰囲気を残したような咲き方で咲いていました。
高知では行く先々で道の傍らにいろいろな花が植えられていて、高知の人たちの花好きがうかがえました。
梼原の雲の上の温泉は丁度キャンペーン期間中だそうで、たった400円でとても綺麗な温泉に浸かることができました。雲の上の温泉のHPはこちらです。
汗を流した後は食事ですね。
この日はアプローチが長く、家族には夜は遅くなると言ってあったので、食事は高知ですることにして、土佐市の割烹に飛び込みで入り、夕食をいただきました。偶然入ったお店でしたが、とても美味しくて値段も良心的で、Tさんとゆっくりと味わって食べました。
帰宅は午後9時ぐらいになりました。前半のブヨによるダメージも、後半の温泉と美味しい食事で相殺というところでしょうか。
keitann様 下の記事で、アサギマダラから始まり、実に沢山の花が見られることが良く判りました。
ツチアケビ・・・こういうものはもうあまり見かけなくなってしまいましたが、四国は今でも豊かな植物相ですね。
こういうところでしたらハンカイソウだってササユリが覆輪の葉でも、ソバナが咲いていても何の不思議もありませんね。
今日の記事でも四国の背骨部の雄大な眺めが確認でき、ここならば涼しいことだろうと思えます。
風力発電用のプロペラも立地には良い条件なのではないでしょうか。
こういう広々とした場所でストレスなく生活する牛は良い乳を出すそうですね。
投稿: ぶちょうほう | 2008-08-26 14:17
ぶちょうほう様、こちらの記事にもコメントいただきましてありがとうございます。
このときはとにかくブヨに刺されて不愉快だったのと、同行の方が不調だったのとで、なかなか草花に熱中できなかったですが、冷静に考えれば、珍しい花が多く、植生もきわめて豊かな地域でした。
ハンカイソウはそれこそカルスト高原で数百株と群生していたので、花の時期はさぞやと思われましたよ。
標高1200m以上の高原ですから、吹く風も爽やかで、近ければ涼みにくるにはほんとに良いところでしょうね。
北に向かって下れば、松山方面、南に下れば四万十川、見所も多い良いコースだと思いました。
ここの牛のミルクのソフトクリームを食べたかったのですけど、この日は平日だったので、ソフトクリームはやってなかったのが残念です。
投稿: keitann | 2008-08-26 22:52