10月下旬に見た木の実、その1、ツクバネの実
皆様はツクバネという木のことをお聞きになったことはありますでしょうか?
私がツクバネのことを聞いたのは、5年ほど前のことになります。
その後直ぐに、偶然にも、県内の山で羽根突きの羽根にそっくりな木の実を見つけたのでした。
ほんとうに羽根突きの羽根にそっくりでしょう?
ビャクダン科、ツクバネ属の木で、ツクバネ属としては日本にはこれ一種だけだそうです。
半寄生植物で生育地は乾燥する急斜面や尾根に限られるそうです。確かに私がいつも見に行っている自生地はその通りの環境なのです。付近は杉の植林帯です。
葉っぱも特徴があるので、最近はようやく葉っぱで見分けることができるようになりました。
その付近に、ツクバネの木は全部で5株ほどもあるのですが、実をつけるのはいつもこの1株だけです。雌雄異株だそうですので、雌株はこれ1株だけみたいです。
半寄生と知って見るからか、どことなく普通の樹木よりもひ弱そうな印象がする株元です。
実は茶色く熟すると煎って食べられるそうですが、めったに見られない実ですから、そんなもったいないことはできませんね。
また、5月に咲くというツクバネの花は、今までまだ見たことがないのです。
来年こそはツクバネの花を見てみたいものです。
それと、実が熟して茶色くなったところも見てみたいですが、それには11月末ぐらいにもう一度来る必要がありそうです。
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