矢筈山で秋の木の実を楽しむ、その6、ミヤマヒキオコシ
ドウダンはやはり紅葉が早いですね。ここでも、真っ赤になって目を引くのはドウダンの木でした。よく見ると実もぶら下がっています。
ガスの状況は常に変わっており、さっき、山が見えたかと思うと次の瞬間にはもう見えません。
そんな中で、ラッキーにも一瞬、ガスが晴れてサガリハゲや矢筈のピークが見えました。
しかし、山頂で後からやってきたご夫婦連れのクマ鈴の音が聞こえるので、あまりぐずぐずもできないとペースアップします。
向こう側に見えるのは落合峠から西に位置する落禿と前烏帽子。
登りの時はこちら方面はガスがかかって全然見えなかったのです。
クマの気配がないということがわかり、帰りは足取りも軽いです。
広がる笹原と、その向こうには特徴的な形をした烏帽子が見えます。
車が二台とまっています。
私たちは夢中でフウリンウメモドキを撮影していたので、ずいぶん時間を食ったようです。
下山は15時37分でした。
登る前に見たホソバノヤマハハコは花が閉じていましたが、下山してみると綺麗に開いていました。
花数がとても多くて、見事でした。
やはり登山時には閉じていたゲンノショウコも少し開いています。綺麗なピンク色のゲンノショウコは珍しいですね。
車の近くで歩いている男性二人も、花撮影にきた方だったようです。ナギナタコウジュの名前をご存じなかったので、教えて差し上げました。
比較的若い男性が、こうして野の花を撮影しに山道をやってきているのには、ちょっとびっくりしました。世の中、やはり野草ブームなんでしょうか?
帰り道では落ちアオイ峠から少し下のブナ林の辺りでミヤマヒキオコシが咲いていました。
9月末には石鎚で見かけたものの、ほとんど花が終盤だったのですが、ここではまだ綺麗に咲いています。
近づいて撮影すると、やっぱりヤマハッカ属特有のキツネみたいな顔をした花です。
淡目のブルーが素敵です。
これも1株だけ咲き残ったテンニンソウですが、さすがにあまり綺麗とはいえない状態でした。
畑で、ご老人が一人でソバの刈り入れをしてらっしゃいました。かつては数軒あった集落も今は誰もいなくなり、夏場だけ、その方が住んでらっしゃるそうです。
もうすぐ、山を下りられるのだとか・・。
画像は草刈に遭って,刈り倒されたアケボノソウです。アケボノソウは徳島や高知の山中では背が高くて邪魔になるのか、よく他の草と一緒に草刈されるようです。
近くにはナンバンハコベの黒い実も見つかりました。これも梶ヶ森で見ていなければ、見ても何だかわからなかったに違いありません。
この山行では、最初から最後までいろいろな実を楽しむことができました。
keitann様 おはようございます。
落合峠でナギナタコウジュを教えて頂いたharryと申します。遅くなりましたがお礼申し上げます。
実は峠でkeitannさん達と少しお話をした後、同行者とあの方達はおそらく只者ではないと噂をし
ておりました。ネットでこちらの記事を拝見し、やはり!! というわけです。(こちらのHPは以前
よりお気に入りに入っておりました^^)
棧敷峠~深淵~落合峠と私はほとんど道端散策でしたが、それでもアケボノソウやウメバチソウ、
(タカネ?)マツムシソウにセンブリ等々、地元香川の山では中々見る事の出来ないものも含め
多くの草花を見る事が出来て楽しい一日となりました。峠付近のピンクのゲンノショウコも可愛か
ったですね。
投稿: harry | 2008-10-27 04:47
harryさん、こんばんは。
あのとき、落合峠で三脚をすえて丁寧に撮影されていた方ですね。
私たちはいつも山に登りながらの撮影が多いので、三脚はもたずに手持ちの撮影ばかりなんです。
あ、でも、同行のTさんは北海道に行かれたときは三脚を使用したようです。
私のほうは、三脚は持ってすらいないんですよ。(^_^;
いえいえ、私たちはどちらもただの「オバサン」です。ただ、ちょっとだけ山や花が好きなだけのオバサンなんですよ。
以前からこのブログをご覧になっていたのですか。ありがとうございます。
主に、自分の記録用に残しているブログですが、それでも、何時、どこで、何が咲いていたということは、少なくとも
調べられるので、われながら重宝します。
ウメバチソウとマツムシソウは香川の山では見たことがないですが、センブリは香川の里山にも多いですよ。
アケボノソウも去年まで咲いていた場所に、今年は咲いていませんでした。残念です。
可愛い野草の画像を撮影される方ですから、きっと心の優しい方なのでしょうね。
いつまでも、可愛い野草が見られる環境を残したいですね。
投稿: keitann | 2008-10-27 17:53