蕎麦畑
蕎麦畑を生まれて初めて見たのは、たぶん、妙高かどこかの山に登った帰りの電車の窓からだったように思います。もう30年以上も前のことです。
一面に真っ白に広がる光景はしばらく脳裏から離れず、そのような光景を見ることは、これから先あまりないだろうと思っていました。
その後も、蕎麦の花が見たくて、蕎麦の種を買ったこともありましたが、種まきしそびれて、その後も蕎麦の花を見ることはなかったのです。
インターネットを始めたことで、刺激を受けて、再び山に登りたいと強く思ったのは2000年のことでした。その後、山に登るために、山麓を車で走ることが多くなりました。そして、四国でも蕎麦畑が見られるということを知ったのでした。実際、徳島の祖谷(いや)地方はお蕎麦で有名なところですから、蕎麦畑があっても不思議ではないのですね。
そこまで行かずとも、香川と徳島の県境に行けば、夏から秋にかけては真っ白な蕎麦畑を楽しむことができます。
讃岐と阿波の県境に近い、標高800mほどの集落では、すでに真っ白な蕎麦畑が広がっていました。
こちらは讃岐側の集落です。
こんな山間の集落にも郵便局の車が集配でしょうか、とまっています。
背景の山は竜王山です。あと一ヶ月も経たないうちに、コナラの紅葉に染まるはずです。
下は標高差400mはあろうかと思われる谷になっているはずです。
山里の畑は見ていても美しいです。
峠付近には今年初めて見るヤクシソウが咲いています。
この時期、どこの山でも見かけるツルニンジンですが、この峠付近は特に多いです。
徳島側の集落まで下ってくると、ここにも真っ白な蕎麦畑が広がっていました。
地元の方が一人、休憩されていました。お断りしてから、蕎麦畑を撮影をします。
この蕎麦畑を作られている方だそうですが、その日は足が痛むので、作業はもう終わりと仰っていました。
6月に種を播いたそうで、9月にはこうして真っ白な花が咲きます。
蕎麦畑の向こうには山の樹木が見えます。ここはこうした山を開墾して開かれた畑なのです。
我が家から車で1時間ほどの距離ですが、冬でも暖かい平野部と違って、10月にはもうストーブが要ると仰っていました。
曇り空なのに、妙に展望があって、剣山がはっきりと見えます。
向かって右のピラミダルな山容がジロウギュウです。左側の剣山という名前とは裏腹のどってりした山が剣山なのです。
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