山好き、花好き

Ｔさんがサラシナショウマを見つけました。時期的にちょっと早いようで、例のブラシのような真っ白な花穂はになっているのはたった１株だけでしたが、それでもぎりぎりでサラシナショウマも見ることができました。

私の図鑑にはこう記述があります。「和名は若芽をゆで、水でさらして食べたことによる」

更科升麻と書くのかと思っていたら、漢字は晒菜升麻と書くのですね。

一つかしこくなれました(^_^；

近くにはアケボノソウのかなり咲きあがってきている株も見られました。

ここは往路で見たものより、標高も少し高いのと樹林の中で気温が低いせいで、早く開花したようです。しかし、薄暗いので画像を撮るにはＩＳＯを８００ほどに上げねばなりませんでした。

キバナアキギリも群生というほどではないですが、ところどころで咲いています。

タカネハンショウヅルのピンク花です。

タカネとはつきますが、この花は実際には標高５００ｍ～１０００ｍぐらいで主に咲いているようです。これより高い場所では見ませんでした。

香川の山で咲くタカネハンショウヅルも、やはりそのぐらいの高さで咲くようです。

こちらの株の花は細長い花で、色はやや紫色がかっています。

そして、タカネハンショウヅルとツルニンジンは分布が重なっているようで、タカネハンショウヅルが咲くような場所では必ずといってよいほど、ツルニンジンが咲いています。

この紫色の豆果はノササゲのもののようです。

黄色の花のほうは見当たりませんでしたが、野山では良く見かける花ですね。

ハガクレツリフネは登山道沿いにも車道沿いにも、あちこちで群生していて、色の白っぽい花もかなりありました。

花の上のサヤのようなものはハガクレツリフネの実です。もう少し大きくなると縞模様がはっきりしますが、実も綺麗です。

葉っぱの葉脈から下垂した花序の様子が何度見ても面白いです。

こんな赤い実が見えました。

全体の様子です。

このときは何の木だかわからなくて、帰宅して、もしかしたらと閃いたものがあり、調べてみます。閃きはどうやら合っていた様で、オトコヨウゾメの実のようです。

しだれたように花が咲くので、実のなり方からひらめいたのでした。

初夏に咲く白い花もとても可愛いのですが、秋の実も良いですね。

１６時１０分、ようやく車を置いてある龍王の滝の駐車場に着きました。前回歩いたときは、花がまだ咲く前だったので、これほど時間がかからなかったのが、やはり花が咲いていて観察したり撮影したりすると、かなりの時間がかかるということがわかりました。

駐車場の近くで色づいていたノブドウの実を最後に見てみます。いつもながら、紫やブルーと色とりどりの実が楽しいです。

中には虫こぶのせいで倍ほどにも大きくなった実もたくさんありました。

こちらが虫こぶのついたノブドウの実で、直径が１センチ以上もあります。

普通のノブドウの実は直径７，８ｍｍだと思います。

ノブドウの実は一般に食べられないと書いてありますが、実は私は一度だけ食べたことがあります(^_^；うす甘い味でしたよ。

帰路につく前にもう一度天狗の鼻方面を見上げます。春にはこの展望台から、アケボノツツジで山肌が赤く染まるのが見られるそうですが、いつか、その時期にも来て見たいものです。