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2008-10-03

秋晴れの石鎚東稜を登る、その1、最初はガス

石鎚に東稜コースというルートがあることは3,4年前から聞いていました。

このコースに初夏にはシコクイチゲが咲くということを知り、いつかは登ってみたいと思っていました。06年にも、昔の山仲間のS君と登る予定になっていたのが、雨で没。そして、今年の初夏にもまたまた雨で没に・・。

よほど、東稜に縁がないな~と諦めていました。それが9月27日に、S君の知り合いの方たちと筒上~手箱を登る段取りになっていたのが、知り合いの方たちが都合が悪くなり参加できなくなったので、筒上でも、二ツ岳でも希望のコースに変更しても良いと言うメールが20日過ぎに来ました。手箱や二ツ岳は、行こうと思えば自分だけでも行けるので、この際、石鎚東稜を案内して欲しいとのメールを返したところ、快く了承してもらえたのでした。

P9279866

画像は9月27日に登ってきた石鎚東稜コースから山頂方面を撮影した画像です。ほぼ一日中、快晴に恵まれて、素晴らしい山歩きとなりました。

集合は砥部に、いつもより30分だけ遅い、6時半と決まりました。

8月にようやくETCをつけたので、今回は通勤割を使うべく、自宅を出る時間を決めます。6時前に松山ICを出ると通勤割が使えないので、自宅を4時過ぎに出ます。この時期ですから、自宅を出るときは勿論真っ暗、一旦、大野原ICで下りて、再び、高速に乗ります。そうしないと100kmを越えてしまい、通勤割りにならないのです。

あまり早く着いても仕方ないので、平均時速90kmぐらいでのんびりと走り、おまけに石鎚山SAで時間を調整するために休憩を取り、ここでついでにおむすびやら、行動食用にくん玉を買い込みます。因みにこのくん玉、とっても美味しかったです。

やっと明るくなり始めた頃、再び高速に乗り、時計と睨めっこしながらめでたく6時3分に松山ICを下りました。砥部までは所要時間10分ほど、丁度良い時間、6時15分に、集合場所に到着です。

しばらくしてS君が到着。今日はS君の車を出してもらう手筈で、荷物を積み替えたら、出発です。約1時間走り、7時20分ごろ、スカイラインゲートをくぐります。

P9279645 いつもS君が水を汲むことにしているらしい沢で、出納に水を汲んでいる間、まばゆいばかりの石鎚の姿をカメラに収めます。

石鎚本峰はすっきりと晴れ渡り、これほど鮮明に見えたのは始めてです。

P9279648 ただ、土小屋方面から石鎚に向かう稜線だけがすっぽりとガスに包まれています。

P9279651 8時過ぎに、土小屋到着です。

日曜日で、天気予報では晴れとなっているにもかかわらず、拍子抜けするほど車が少ないです。

そういえば、途中の長尾展望所駐車場でも車はほとんど停まってなかったのでした。

もう一週間待てば、紅葉本番となるので、それまで皆さん、登り控えということでしょうか?

山靴に履き替え、登りの身支度を整えます。土小屋での気温は10℃もないようで、歩き始めている人は皆、ウインドブレーカーのようなものを着ています。私も薄手のシャツを羽織っていたのを、秋冬物のシャツに替えました。8時13分が歩き始めです。

P9279653 実は私は石鎚にはこれまでに一度しか登っておらず、その一度というのは、今から7年前の01年に山復帰したのですが、本格的な登山復帰が表参道からの石鎚でした。このときは当時小4だった末っ子を連れて登り、鎖場を下りるのに難儀して泣きそうになった末っ子の印象が強いのです。

今回は石鎚山頂を踏むのは7年ぶりですが、この土小屋から歩き始めるのは今回が初めてなのです。画像は石鎚神社の遥拝殿ということです。

P9279657 しばらくはアップダウンのない平坦な道を歩きます。まるでハイキングコースのような整備された道で、道幅も広く2里で並んで歩けるような道です。

道沿いの笹に混じってアキノキリンソウが咲いています。

P9279660 なんと、センブリまで咲き始めているではないですか。しかし、ガスのおかげで開き切ってないので、画像は帰りに写そうということに・・・。この日は天気も良さそうなので、帰りにはきっと咲き進んでいることでしょう。

P9279661 3組ぐらいの方たちと抜きつ抜かれつで進みます。

しばらくすると、道は稜線の北側を巻くようについています。

P9279664 高越山ではまだ開いてなかったフクオウソウが目にとまりました。

咲いてもこんな具合に下向きに咲く花です。

P9279665 私が普段登っている山ではあまり見かけないミヤマヒキオコシがよく目に付きます。

石鎚山系ではこのミヤマヒキオコシが多いようでした。私の図鑑では分布は四国のみになっています。花が落ちてもガク片が赤紫色でとても華やかでした。

シソ科ヤマハッカ属です。

P9279668 同じくシソ科、ヤマハッカ属のアキチョウジです。アキチョウジはどの山でもたくさん咲いていますが、この日はあまり見ませんでした。

標高が高い場所を歩いたからかも知れません。

P9279669 ところどころに、こんな道標が立っています。

ローマ字まで表記されているのは、百名山とあって、外国の方も登られるのかも知れませんね。

P9279671 大きなサヤをつけた植物をS君が見つけます。イケマのようですね。

イケマはガガイモ科の植物でガガイモの仲間はこんな風に大きなサヤみたいな実をつけます。

8月後半の四国カルストではまだ花が咲いていましたが、ここは標高がかなり高いので、実になるのも早いようです。

P9279672 少し引いて全体像を撮影しました。

後1月もすれば、独特の綿毛がこのサヤからふわふわと飛び始めるでしょうね。

P9279673 フウリンウメモドキの実のようです。花は東赤石で見たと思うのですが・・。

P9279675 ブナの木も見え始めてきました。

P9279677 先ほどからリンドウやアサマリンドウの花が見えるのですが、ガスっているので、花が閉じたままです。お日様が射したら、開くはずですが・・・仕方ない、本格的に撮影するのはこれも帰り道ですね。

P9279678 道はご覧のようなガスの中・・。

私は歩きでかなり暖まってきたのですが、前夜の飲み会で飲みすぎたというS君は、まだ体が暖まらず、早く汗をかいてアルコールを出さないとなどと言ってます。確かにアップダウンのほとんどない道なので、汗が噴き出るまでは行かないのですね。

P9279684

丁度9時に、休憩ポイントに着きました。ちょっと早めですが、ここで休憩とのこと。

画像の中で茶色に枯れた茎が見えているのはオオトウヒレンのようです。

花の時期は8月~9月が見ごろのようですが、その時期に石鎚山系や東赤石に登らなかったので、今年の花は見ずに終わりました。

コメント

keitann様 こちらに今回二度目のコメントを残させていただきます。
石鎚山の秀麗な姿を惚れぼれと眺めました。
こんなに素敵な姿を眺めたら、山歩きが好きな人間なら誰でもが、頂上に行ってみたくなりますね。
砥部町から眺めたこの姿を今後しっかりと心に留め置きたいと思います。

登りはじめはガスっていたのですね、これですと開くべき花は蕾んでいて、まだお目覚め前という感じですね。
リンドウ、センブリはまだ、実力発揮するに至っていませんが、それはこれからあとのお楽しみということですね。
石鎚山シリーズの今後の展開に期待をしています。

ぶちょうほう様、こんばんは。こちらにもコメントいただいて恐れ入ります。

石鎚は見る角度によって、ずいぶん山容が変わる山で、スカイラインのこの位置からですと、まるで槍ヶ岳のように屹立した形になります。これが歩くにつれて形が変わるのが面白いです。

砥部は集合場所でしたが、ここから登山口まではまだ車で1時間半もかかります。

香川に住む私にとっては、高速を使っても遠い山には違いないので、年に何度もは登れないのですが、この日は願ってもない晴天で、ほんとに良かったです。
リンドウ、センブリは帰路では可憐な姿を見せてくれましたよ。

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