矢筈山で木の実を楽しむ、その4、マユミの実
ルートは最初の笹原部分を通り過ぎると、やがて樹林の中を通り抜ける道となります。
こういうところはどうもクマが出そうで気味が悪いですが、ぬかるんだ場所にも人の足跡はあっても、クマの足跡はないのでほっとしました。
ツタウルシの紅葉は石鎚でも見ましたが、矢筈山でもところどころで見かけました。
そうそう、去年の10月に来たときも、ナナカマドの実をここで見たのでした。
今年はナナカマドの実も大豊作です。
もう少し歩くと最低鞍部ですが、休憩はもう少し先の展望のあるところでしようということになりました。
咲き終わっていますが、これは何の花でしょう?
しばらく考え、この葉、この姿からナンゴククガイソウかな?と判断しました。
Tさんが「これは何}と尋ねるので、見てみると、ユリの咲き後ですが、コオニユリとは違うようです。
どうやら葉は細いし、花の後の実が大きくないので、ササユリのようです。
サガリハゲらしき山の斜面が見えていますが、うっすらと紅葉し始めています。
気温は高目で、休憩していても、全然、寒さを感じません。
再び、歩き始め、やがて、見覚えのある急登場所にやってきました。
トラロープの張ってある箇所です。
その付近になにやら、面白い株が見えました。
このときは自宅で丁度カリガネソウが実をつけ始めたばかりで、とてもよく似ていたので、てっきりカリガネソウだと思い込んだのですが、よく調べるとヒナノウスツボのようでした。
ヒナノウスツボは花の時期は剣山で毎年見るのですが、種の時期には見たことがありませんでした。
斜面には去年も驚いたテンニンソウの群落が見えます。
石鎚山系ではオオマルバノテンニンソウですが、剣山系ではテンニンソウの群落を見ます。
ここは去年、剣山やジロウギュウが見えて感激した場所です。
しかしこの日は下はよく見えるのですが、剣山系の山々はガスの中です。残念。
下を見下ろすと、緑の木々の中に一本だけ、赤く紅葉した木が見えましたが、何の木かはわかりませんでした。
山頂付近は笹原になっていて、道沿いにリンドウやアキノキリンソウが咲いていました。
山頂手前までやってくると、ガスが少し上がったようで、少しですが向こう側の稜線も見えてきました。
去年は確か山頂に着いたときは雨だったのでした。
360度の大展望とはいきませんが、雨が降ってないだけでもずいぶんあり難いです。
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