08年、大忙しで総集編、5月~8月
さて、5月から8月にかけては、一年中でもっとも山歩きの回数が多くなる時期でもあり、野草もどんどん咲きあがる季節です。目を通しただけでも、花の数がずいぶんありました。
どれも好きな花なので、どれを削ってどれを入れるかに悩みました。
先ずは、今年は嫌というほど見ることができたアケボノツツジの中でも白花のアケボノツツジです。
ピンクのアケボノツツジは四国の山には多く咲くそうですが、白花となると咲く地域も限られているようです。そんな白花のアケボノツツジをカタクリのお花見山行で見ることができました。
カタクリも勿論外せない花ですね。今年は春の花が総じて遅かったので、5月初めでもまだまだ見ごろでした。
アケボノツツジは5月初めと5月末の2回も見ることができました。
山の高さによって、4月末から5月下旬まで、様々な時期に楽しめます。
四国の山ではそれほど珍しい花ではありませんが、それでもヤマシャクヤクの花を見ると嬉しくなります。
今年の四国の山のシャクナゲは裏年だったらしく、どこもなかなか花が見られない状況でしたが、あまり人の歩かないコースを歩いたおかげか、シャクナゲにも会うことが出来ました。
四国にはツツジの仲間がずいぶん多く、春から初夏にかけては可憐な野草とともに、ツツジの花巡りも楽しいです。
花ではありませんが、5月のブナの新緑もほんとにうっとりさせられる色合いですね。
高山とは別に5月の低山では、今年はカザグルマの自生の花を始めて見ることができました。
白や紫・・・まるで庭に咲くクレマチスとなんら変わらない花は、知らない人が見たら、植栽されているクレマチスと思うことでしょう。
クレマチスの仲間では、あと四国に自生するものでは見ていないのはシコクハンショウヅルだけとなったようです。
同じく低山に咲くランの仲間も初夏にはたくさん咲き始め、中でもエビネは姿かたちも大きく、これも野生の花とは思えないほど艶やかな花です。
キンランも低山の花で、その派手な色が目に付きやすく盗掘されやすい花ですが、今年も何とか花に会えたことは喜ぶべきことでした。
例年、6月初めに見に行くアカモノを今年は5月末に見に行った所、ツガザクラがまだ咲き残っていました。
アカモノは高校時代からの友人が好きな花で、毎年、一緒に見に行ってます。
これからもアカモノを見るために西赤石山に毎年、登ることになるでしょう。
以前から話には聞いていたのですが、ベニバナヤマシャクヤクの見事な群生が四国にはあるということを、この目で確かめてきました。
まったくうっとりするような光景でした。
ヤマボウシも遠くの山に行かなくても、意外と身近な山でかなりの数が見られるということを知りました。
灯台下暗しとはこのことでしょうか。
地生ランは初夏からはクモキリソウやジガバチソウなど、いろいろ見ることができますが、今年初めて出会ったセイタカスズムシソウです。
こちらも意外と身近な山で咲いていたイナモリソウ・・。いつも見ている山のものより、紫が濃くて綺麗でした。
今年こそはとタカネバラが咲くのを待ちわびて、登ったところ、これ異常ないというほど素晴らしい光景に出会えました。
この後、秋にかけて、なんと東赤石には5度も登ったのでした。標高差1000mの登りですが、数を重ねると、なんでもなくなります。
東赤石にはタカネバラだけでなくキバナノコマノツメ、ユキワリソウなど可憐な草花も咲きます。
オオヤマレンゲも6月の山ではぜひとも見たい花ですが、タカネバラだけでなくオオヤマレンゲも東赤石で見ることができます。
数年前から葉っぱだけは毎年、秋から冬場にかけて見ていたのですが、なんとしても花を見てみたいと重い、暑い中を低山に登って見てきました。
今年は去年と同じコースを歩いたのですが、鏡平では梅雨明け前にもかかわらず、素晴らしい槍歩の眺めを楽しみました。
雪深い山に自生するようです。
四国でも見られるらしいのですが、私は毎年、アルプスでヒメイチゲを見ています。小さな花ですが、出会えると嬉しい花です。
ゴゼンタチバナも四国ではあまりお目にかかれない花で、毎年、アルプスで見るのを楽しみにしている花です。
去年初めて見ることができたキヌガサソウでしたが、今年は去年以上にたくさんのキヌガサソウに会えました。
8月は3年ぶりぐらいでオトメシャジンを見るために東赤石に登りました。
この地では鹿の食害もなくて、6,7年前の剣山の谷を一面に染める群落を彷彿させてくれました。
初めて見る花、ツクシクサボタンは本州のクサボタンよりもがっしりとしていて、たくましい姿をしていました。
初夏から夏にかけても、様々な花との出会いを楽しむことが出来たのでした。
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