オドリコソウの咲く瀬戸内の島へ、その5、浦集落
高見島に来る前にほんの少しだけネットで島について調べてはいましたが、それによると、島には江戸時代からの石垣が残っていて、集落がひしめいているとのことです。
時間はまだまだありますし、港までは歩いても10分もかからないので、しばらく石垣に沿って歩くことにしました。
急勾配の斜面に石垣を築いているので、一段下の家の屋根が良く見えます。
瓦は綺麗な菱模様が浮き彫りになっています。去年、ベンガラの里の古い家で見た屋根瓦もとても綺麗でした。
雨漏りしたりして、実用にはなってないかもしれませんが、昔の品は手間がかかっていて、遊びがありますね。
海岸に向かって、細い石段がついています。
そういえば尾道の町もこんな感じでした。
まるでお城の石垣のように立派な石垣を築いた家も見えますが、上から見ると人が住んでいる気配がありませんでした。
後で調べたら、この家は映画のロケに使われたそうです。
瀬戸内の島々は、寅さんの映画や機関車先生の映画などのロケ地としても、よく登場するそうです。
この家にも道から玄関に続く石段が通じています。
恐らく主がいなくなり荒れた庭に、華やかに咲く黄水仙が、なんともいえない気がします。
これも石段の上から顔を見せているのです。
黄水仙は我が家にもありますが、まだまだ花芽が上がろうかというところですから、島の暖かさがここでも伺えます。
すでに取り壊された敷地の横に、やっぱり海岸へと下る石段の道。
黒い板壁の家の基礎は見事な石積みです。
ざっと見渡すと、石垣の上の家は半分以上が廃屋のようでした。
私でも下るのは注意しないと転がり落ちそうです。
この道をお年寄りが登ったり下ったりしているのでしょうか。
これも人の住んでないような家の敷地内で、冬だというのに、葉っぱをつけているセンダンの木・・・。
と思ったら、葉っぱは絡みついたアケビの葉っぱのようです。
人がいればこんなことにはならないでしょうね・・。
これも春の花で、この冬で初めて撮影しました。
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