県境の山でアオイスミレに会う、その6、下山
林道に出たところで、帰路は林道経由としました。歩いてきた道をそのまま下るのも芸がないし、違う道を下れば植物もいろいろ見られるというものです。
いつもは車で走る道をてくてくと下り始めます。車なら15分ほどですが、歩くとどのぐらいかかるんでしょうかね。
うらうらと暖かい日でしたが、それでも道路法面にツララがぶら下がっていました。午後になっても融けないところをみると、やはり山の中はそれなりに気温が低いようです。陽射しがあるのと、歩いているのとで、全然寒くはないんですけどね。
そういえば、この冬は我が家ではツララを一度も見ていません。よく冷え込んだ日には、庭の端っこに、数滴ずつ水が出てくる構造になっている手水鉢があるのですが、そこでツララが出来るときがあるのです。
1人だとうんざりするところですが、二人でお喋りしながら下るので、いつの間にか歩けますね。
山側には松が多いようです。
ヤシャブシのような実ですが、小さいので、ヒメヤシャブシだろうとRさん。
帰宅して調べたところ、ヒメヤシャブシで間違いないようです。
12月にはオオバヤシャブシというのを低山で見ましたが、ここではヒメヤシャブシを見ることができました。
ここではまだ赤い実をつけた木があって、確認できました。
ソヨゴは低山に多いというイメージがあったのですが、標高1000m近くでも、自生しているものですね。
最近では庭木としても人気があるそうです。
葉の縁がかすかに波打っていて綺麗だし、実も赤くて可愛いからでしょう。香川の里山には多い木ですね。
秋にはこの集落付近も蕎麦畑で真っ白になっていましたっけ。
まるで春のように霞んで見えています。
竜王山方面を見ると、横畑集落の恐らく一番上にある民家が見えてきました。
木々に囲まれて良い雰囲気ですが、雪の積もっているときは、不便も多いでしょうね。
クリのイガがまだ木に残っているので、これだけは確信があります(^_^;
樹形はやはり枝が多いですね。
登りのときは全然、気づきませんでした。
杉王神社に下山したのはほぼ16時でした。
車だと15分ぐらいの道のりですが、やはり徒歩だと1時間以上かかりました。
しかし、久しぶりに山地を歩けて良い気持ちでした。
前年の08年は寒くて雪の多い年だったので、1月から3月初めまで、県境の山方面にはなかなか近寄ることさえ出来ませんでしたが、今年は雪も一時的に積もるだけで、気温も高いので、2月だというのに気軽に県境の山に来ることが出来ました。
こんなに暖冬だと呆気ないほどです。また、今、問題になっている温暖化もあって、冬が暖かいからと手放しで喜べないですね。
陽だまりハイクは嬉しいですが、ちょっと複雑な気持ちでした。
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