2年ぶりの笹ヶ峰、その4、360度の大展望
山頂にはすでに数人の先客が休憩されていました。
私たちも山頂のケルンのすぐ近くにザックをおろして、お昼休憩にします。
考えてみれば、笹ヶ峰途中までは何度か来ていますが、ピークを踏むのはこれがまだ3度目なのです。一度目は中一の時、二度目が06年の12月、そして今度・・。しかし、06年の12月は風が冷たくて、展望もなくとても長居が出来る状態ではなく、早々に小屋まで下ったのでした。
今回はまるで春本番みたいに暖かく、ゆっくりと展望を楽しみ、お昼を食べたいものです。
なんといっても目を奪われるのは、石鎚の見事な姿です。今までに何度か石鎚山系は歩いているのですが、これほど綺麗に石鎚の姿が見えたのは初めてです。手前に瓶ガ森、西黒森が控えています。
赤石山系からだと、石鎚は他の山の陰になって見えにくく、寒風山からもガスのために見えず、今まで東から見る石鎚の姿は意外といってよいほど見てなかったのです。
それが空気の澄んだこの季節は、ずいぶんと綺麗に見えるものです。
視線を少し南にやれば、そこには筒上や手箱の姿が見えます。手箱の向かって左手前のごつごつした山容はどこが富士なの?といつも疑問に思う伊予富士の姿、そしてその手前は寒風山です。
雪はまばらに残っている程度です。
これで雪がべったり残っていたら、素晴らしい眺めとなったことでしょう。
この中で手箱だけはまだ登っていません。
今年は何とか登ってみたいものですね。
反対に東の方角を眺めると、ちち山、冠山、平家平と続く笹原が見えます。
紅葉谷分岐からちち山分れまでが、まだ歩いてないコースです。それから東は三ツ森山手前までを歩いています。
大座礼もまだ未踏なので、いつかは登らないといけませんね。
それにしても南面はさっぱり雪がありません。
西赤石や前赤石も見えています。
そして、驚いたことに西条や今治方面の海までしっかり見えます。肉眼ではしまなみ大橋も見えていました。
今までもっと海に近い東赤石からですら、海を見たことは一度ぐらいしかありません。東赤石には今まで10度近く登ってるのですけど・・。
やっぱり晩秋や冬場は空気が澄んでいるということがよく分かります。
逆に東の方面の海を眺めると、肉眼では庄内半島も見え、紫雲出山らしき山も見えたので、ちょっと感激しました。12月には紫雲出山から石鎚を見たのですから、その逆も勿論有りなのですね。
山岳展望の画像ばかり並べましたが、出発は1時と決めてあったので、お昼もゆっくりと食べます。Tさんと私はコンロでお湯を沸かしカップヌードルを作り、S君も愛用の古いコンロでラーメンを作ります。食後はゆっくりとコーヒーを飲みます。2月にこれほどゆったりと山頂で過ごせるとはほんとに意外でした。気温はS君持参の温度計によると10℃だそうで、まるで4月の山ですね。ポカポカ陽気でお昼寝したいほどでした。
こんなに展望の良い日に昇れることは滅多にないので、普段は山頂での写真を撮らない私とTさんも珍しく石鎚をバックに撮影してもらいました。
下りは紅葉谷コースから下ろうかという案もありましたが、Tさんの希望で登りと同じコースを下ることになりました。
海を見ながら下るというのも、なかなか珍しいです。
コメント