山陰日帰り花紀行、その4、ものすごい急登を登る
登山口で身支度をして、歩き始めたのは11時20分です。登山開始時刻としては相当遅いですが、標高808mとそれほど高い山でもないし、日も長くなったことだし、ピークぐらいは踏めるだろうと考え、歩き始めます。
尚、この山歩きの記事の中では、盗掘の恐れのある野草に限っては、別の記事でまとめて紹介したいと思います。
登山口から5分ほど歩いたところから大江高山を撮影してみます。こんな風に、今から登る山が目の前にはっきりと見えていることって珍しいですね。あの山に登るんだと思うと、心もうきうきします。
それにしても天候にも恵まれて、山麓の風景も素晴らしいものでした。
登山道は田んぼ道とも言うべき道で、畦に懐かしい野草が咲き乱れる中をてくてくと歩くのもまた楽しいですね。田舎育ちなので、田んぼ道を歩くのは大好きです。
タチツボスミレの白花が咲いていて、これぞまさしくオトメスミレですね。
アザミももう花芽を上げていて、あと一週間ぐらいで咲きそうな気配です。
これはミツバツチグリでしょうか。どうもこの仲間は見分けるのが苦手です。
この車道を歩いていけば、やがて神社に着きます。本格的な登山道は神社から始まります。
山里にはツクシが多いというのはお約束でしょうか。このときもツクシを沢山見かけました。
道端にはこの辺りの人が植えたのかプリムラの花が咲いていました。四国でも、山里ではこのプリムラを良く見かけます。
環境がいいので、放っておいてもどんどん増えるんでしょうね。
しかし、道幅はまだ広くて、なんとか車も通れそうな道です。神社の参道なのでしょうね。
こんな杉林の中の参道を歩いていると、11時53分、神社に着きました。
私が登ったのは飯谷登山口です。
神社裏手から登山道がついているのですが、いきなりの急登で驚きました。
普通、山の斜面を登る道は傾斜がきつい場合はたいていジグザグを切ってあるものですが、まったく斜面を直登しているのです。
画像ではあまりわからないですが、下から見ると、すごい角度で道がついています。
カンアオイの仲間が目に付いたので、株元に花が咲いているかどうか確かめていると、上から単独の男性が下ってきます。
イカリソウの咲き具合をお尋ねしたら、まだあまり咲いてないとのことでした。
この後、男性二人組みが下ってこられて、「ものすごい急登ですね」と話しかけたら、「もっと急なところもありますよ」とのこと。標高800m程度の山だからと甘く見ていましたが、今まで登った山の中ではベストスリーに入る急登です。
道はこの後も、杉林の中をものすごい急登で、おまけに前日の雨で滑るといったらありません。木の根っこや木の幹を掴みながら何とか登りますが、下りはこんな道を下りたくないな~と思いました。
12時20分、プリントアウトしてきた山行レポートに大砲岩で休憩したとありましたが、その大砲岩までやってきました。歩き始めて1時間ちょっと経ったし、丁度お昼時なので、ここでお昼休憩にします。それに、神社からここまでは急登の連続で、展望もないため、ここで休憩するほか休憩場所がないといっても良いでしょう。コースタイムはいつものことながら、途中で花の撮影などで時間を食っているので、あまり当てにはなりません。ご了承ください。
登っていると暑くて、速乾の長シャツ一枚ですが、それでも汗ダラダラです。
プリムスやお湯入りのポットを持参しなくてつくづく正解だったと思いました。
東の方角が見下ろせますが、春霞がかかっていて、はっきりとは見えません。
こんにちは。
楽しい花紀行ですね。
春の野山の散策は羨ましいです。
なかなか自分では行けないので、こちらの写真で楽しませていただきました。
投稿: 多摩NTの住人 | 2009-04-12 17:43
多摩NTの住人様、こんばんは。
春はどの山を歩いても楽しいものですが、野草の影が濃い山はなおさらのことですね。
山陰の山となると、植生も違うので、そんなところも興味がありましたよ。
投稿: keitann | 2009-04-12 21:29