4月とは思えない寒さの皿ガ嶺、その5、スミレロードとブナ
愛大小屋の中には先客がいらしてました。寒いので、皆さん、小屋の中でお昼を食べたり休憩されているようです。その後も1組か2組の少人数のパーティーがやってこられました。
私たちも靴を脱いで上がり、プリムスでお湯を沸かします。Rさんと私はカップヌードル、Tさんはカップ味噌汁を作るのです。煮炊きをしている小屋の中といっても、気温は5℃です。
それでも、暑いカップヌードルを食べ、その後ホットコーヒーを飲んだら、満ち足りた気持ちになりました。やっぱり寒いときには暖かい食べ物や飲み物がいちばんです。
13時40分、風穴目指して下ることにします。
画像は竜神平に佇む愛大小屋です。木の間に見え隠れしているのはRさん。
着いた時にはガスっていた竜神平も出発するときはまずまずガスが取れていました。
竜神平から直ぐのところに、上林峠と風穴との分岐の道標が立っています。
私たちはもちろん、風穴という方角に歩くのです。
今年は暖かかったので、ブナが芽吹きを始めています。
晴れていれば、どんなにか綺麗だったでしょうね。
ガスはこの辺りでは晴れていて、下方に目をやれば、鉄塔も見えています。
東北のほうでは山菜として食べるというモミジガサもまだ小さくて可愛いです。
しばらく下ると、いろいろなスミレが咲いているスミレロードの始まりです。
まず目に付いたのはシコクスミレでした。
ここは北斜面になるからか、まだまだ芽生えたばかりの初々しいシコクスミレたちです。
松山の街はどうやら日が射しているようです。
葉に特徴があるスミレです。
ヒナスミレとミヤマスミレの中間的な形質を持つスミレだそうです。
4年ほど前に野草友達のRさんんと初めてこの場所で見たとき、何スミレかわからず、悩んだスミレがこのシコクミヤマスミレなのです。
葉はヒナスミレに似て基部が深い心形になりますが、ヒナスミレより短いです。
花の色はピンクっぽいのもあれば、紫っぽいのもあるそうです。
花を近くから撮影してみますが、ガスのために花弁が濡れていて、もともとの形が分かりにくいです。
ここのものは距はそれほどぼってりとしていません。
サイコクサバノオもありますが、陽射しがないので、残念ながら花は閉じています。
この山はほんとにハシリドコロとトリカブトが多いです。
花は綺麗な花が見れませんでしたが、この葉はナガバノスミレサイシンですね。
皿ガ嶺でもこの付近ではナガバノスミレサイシンが見られます。
エイザンスミレはまだ時期が早いようで、綺麗に開いてはいませんでした。
皿ガ嶺では標高の低いところから高いところまで、ずっとエイザンスミレが咲いています。
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