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2009-06-29

再び、東赤石へ、その3、モウセンゴケ

渡渉点から後の植林の中の道は、このコースののぼりの中ではいちばん長くて退屈する登りですが、それでもアサマリンドウの株や綺麗な苔を見ながら歩きます。単独で登っても、植物好きにはなかなか興味深い道ですが、二人なのであれこれ話が弾みます。

先ほどからコガクウツギを見るたびに「綺麗」とNさん・・・。コガクウツギなんて、初夏の四国の山なら、どこででも嫌と言うほど咲いているので、珍しくもなんともないと思っていましたが、Nさんの登られる山では咲いてないそうです。後で検索すると、東海地方以西に分布なんですね。四国では普通に見る花や木でも、ところが変われば事情が変わるものなんですね。

P6252363

小さな沢を渡っていると、モウセンゴケらしきものが見えました。今まで、このコースは5,6回は歩いていると思いますが、初めて気がつきました。

実を言うと私はモウセンゴケを見るのはこれが初めてなのです。

P6252368 他の方の画像では何回か見せていただいていましたが、撮影した画像をモニターで見ると、ほんとに腺毛の先から粘液を出しています。これで虫を捕まえるわけですね。

また、花はこのときは咲いてませんでしたが、花期は6月~8月となっていますので、もう一度行く機会があったら、気をつけて見てみたいものです。

P6252371 前回はあちこちで咲いていたシロバナニガナですが、今回は下のほうでは花が咲き終わっていて、標高1000mを越えるとようやく開花した株に会えました。

Nさん地方ではシロバナニガナもあまり出会えない花だそうで、Nさん、喜んで撮影されていました。

P6252376 登っている道を振り返ると、こんな道です。

杉の下草にはホトトギスやアサマリンドウ、ツルリンドウなどがあちこちに見られます。

P6252380 ヤマザクラと樹肌が良く似ている木が出てきました。よく見るとちょっと違うようです。はがれかけた木の皮を少しちぎって、ニオイを確かめるとサロメチールの香りがします。

ということは、この木はミズメ、別名アズサですね。

沢筋を好む木です。

P6252381 Nさんも沢沿いに咲いているオオバアサガラを見つけます。

オオバアサガラとエゴは花の時期が丁度一緒なのです。

しかもオオバアサガラは花の形は全然違うけど、エゴ科なのです。

お陰様で今年は5月、6月とよく山に登ったので、エゴやオオバアサガラを良く見る機会がありました。

P6252385 9時56分、昭文社の地図にある二つ目の渡渉点に到着です。

ここで植林が終わり、この後の道は自然林の中の道となります。

もう直ぐタカネバラが出てくるはずなので、ここで休憩します。

ずっと登ってきたので、お腹に何か入れておかないと、ここから先の登りが登れません。

ザックの中を見ると、あらら、おにぎりをどうやら車に置き忘れてきたようです。パンやクッキー、果物などをたくさん持っているし、ピンチフードもあるので、別に飢え死にはしないでしょう(^_^;ダイエットの良い機会かも・・・。ラッキーなことに、ここで、Nさんのお手製の梅ジャムのケーキをいただきました。梅の酸味が利いて爽やかなお味です。

しばし、ケーキ焼きやパン焼きの話が弾みました。Nさんとは山歩きだけでなく、花を育てたり、ケーキを焼いたりというところも、話が合いそうと思い、7年ほど前に私のほうからNさんの掲示板に書き込みさせていただいて、ネットでのお付き合いが始まった間柄でもあります。

賑やかに喋りながら食べていると、目の前を高知の3人組の方が通過されました。この方たちもやはりタカネバラがお目当てだそうです。高知のパーティーは、どのパーティーも明るくて賑やかですね。

P6252386 座っている沢のほとりの場所には良く見ると、いろいろな植物が生えています。

この画像中にもツルニンジン、ミズヒキ、キンミズヒキなどが写っているんですよ。

P6252388 10時17分、いよいよタカネバラ目指して出発です。

ここから10分ほどで最初のタカネバラが咲いている筈です。

沢を渡ると、今までの植林の中の歩き易い道から、一転、橄欖岩がごろごろした道へと変わります。

P6252396

10時26分、最初のタカネバラが咲いていました。

色の淡い個体です。

P6252401 フジイバラも前の週には1株しか咲いていませんでしたが、今回はあちこちで咲きあがってきたようです。

ピンクのタカネバラに混じって、清楚そのものの真っ白なフジイバラも一緒に咲いているのが、素敵です。

P6252411 お天気が良いので、樹林の中の道も、こんなに明るいですね。

P6252418 アザミを大きくしたようなオオトウヒレンもこの辺りから見かけるようにまります。花は8月頃に咲きますので、まだまだ先のことです。

ここ東赤石では、普通にたくさん見かけますが、四国の固有種だったと思います。

P6252422 シロドウダンが前回よりも、よく目に付きます。

天気が良くて明るいからか、それとも花が咲き進んできたのかも知れません。

P6252423 赤いドウダンも見えます。

野草友達のRさんから、赤いものもサラサドウダンではなくシロドウダンでは?とご教示いただきました。

樹木の花はいつものことながら難しいです。

コメント

こんばんは。
HPを見ていると先週の登山が思いだします。
シロドウダンもカイナンサラサドウダンも初めてみました。
カイナンサラサドウダンはこちらで見るサラサドウダンより色が濃い花ですね。
最初はベニドウダンと思いました。でもよく見ると幾何学的な模様です。
9月ごろまた行きます。

滝花さん、こんばんは。
ご自分が登られたルートを別の目で見ると、どう写るかというのも面白いですよね。
私も自分が歩いたコースを別の方がHPやブログなどで、アップされると、何をメインに
見てらっしゃるのかなと気になりますよ。
カイナンサラサドウダンと思ったものはもしかするとベニドウダンかもしれません。
四国では徳島と香川の県境の山にこれとよく似たドウダンがあって、カイナンサラサドウダンという
名札がかかっています。
もう少し調べてみますね。
9月はシラヒゲソウが満開の時期だと思いますよ。
意外と私は9月の東赤石は登ってないかも・・・。

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