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2009-06-05

石鎚山系で小さな花のお花見、その6、キバナノコマノツメ

表参道が見えてきたということは、土小屋コースとの合流点である二ノ鎖小屋も近いということです。二回目の休憩は二ノ鎖小屋付近で取ることに決め、なおも歩きます。

ブナの立派な株が見えたので、思わずシャッターを切りました。

P5319841

P5319842 途中で上を見上げると、弥山(みせん)の鳥居付近にいる人たちまではっきりと見えてきます。

P5319847

なおもトラバース道を歩いていると、こんな見慣れない花を見ました。

葉っぱを見ると、サンザシの仲間であることがすぐにわかりました。去年、剣山で6月上旬に見たのと同じトガスグリかと思いましたが、帰宅して調べるとコマガタケスグリでした。

P5319848 検索によると、北岳の大樺沢の登りでもたくさん咲いているらしいですが、06年に北岳に登ったおりに、画像を一枚も撮影していないのがちょっと不思議です。

ともあれ、四国の山では初めて目にする植物でした。

P5319852 道はトラバース道になっていて、この日も作業の方たちが、登山道の補修をされていました。こんな地道な作業のおかげで、毎年たくさんの登山者が訪れる石鎚の登山道の安全が保たれているのですね。

Rさんが「こんなところに咲いてる」と指差すので、何が咲いているのかと思えば、なんと早くもキバナノコマノツメが登山道に咲いていました。

最初は黄色い色からツルキンバイか何かが咲いているのかと思いました。

こんなところで遭えるとは想定外なので、大喜びで撮影します。これで今日の目的の花を一つクリアーです。

P5319853 東の方角に芽をやれば、瓶ガ森が綺麗に姿を現し、その右肩にはうっすらと笹ヶ峰も見えてきました。

P5319854

11時10分、表参道との合流点に到着です。

ここで、邪魔にならないところを探して休憩します。

さすがに、表参道からと土小屋からの両方からの登山者で、絶え間なく人が通過する場所で、四国の山でこれほど賑やかなのは石鎚と剣山ぐらいでしょうか。

いつもほとんど人に会わないような山歩きをしている私にとっては、ちょっと物珍しい気持ちさえします。

P5319855 岩場が見えているのが北壁と言われるもので、ロッククライマーの方たちが登る場所です。

手前には道標があって石鎚山頂まで0.6キロとありますが、この日は西ノ冠岳が目的なので、弥山には時間があれば帰りにでも寄る程度で、行きには通らないことになりました。

P5319859 望遠レンズで北壁に迫ってみます。

なかなか迫力がありますね。

P5319861

ここからは登りがきついので、各自、おにぎりなどを食べて登りに備えます。

休憩しているうちに、ガスが出てきてしまいました。

11時23分、歩き始めます。

P5319864 二ノ鎖小屋にはこんなお地蔵さんが立っていました。

8年前に来たときはこの小屋でジュースなどを売っていたと思うのですが、今は小屋は閉ざされていて、物品の販売などもしてないようです。

P5319865 ここからは鎖場と巻き道とに分かれていて、8年前は当然の如く鎖場を登ったのですが(巻き道があることを知らず)連れて行った末っ子が鎖場の下りで、動けなくなって困った思い出があります。

今回は勿論、巻き道利用ですが、それでも階段の登りなので、それまでの平坦な道とは打って変わって、厳しい歩きとなります。

道の傍らのエンレイソウなどに癒されながら登ります。

P5319866 今回、唯一咲き残っていたオオカメノキです。

P5319868 そして一際可愛かったのが、ピンクの筋の濃いコミヤマカタバミです。

P5319869 登りがきついので、少し立ち休みしてと言う声がTさんから出て、北壁に咲くアケボノツツジなど見ながら、しばし休憩です。

画像中央にピンクが少し見えているのがアケボノツツジです。

石鎚山頂付近のアケボノは前の週ぐらいが見頃だったようです。

P5319871 東稜の向こうには先週歩いた岩黒~筒上~手箱の稜線が、先ほどとは角度を変えて見えます。

土小屋もはっきりと見えていますね。

P5319872 再び、歩き始めると、アケボノツツジの咲き残りの花が少しだけ見えました。

P5319873 11時43分、面河道との分岐まで来ました。

ここで、弥山へのルートと分かれます。

P5319875 この辺りのナンゴクミネカエデはまだ葉が展開し始めたばかりで花も咲き始めてばかりという雰囲気でした。

コメント

keitann様 こんにちは
こちらでは朝から雨で、午後3時前の今でも降っています。
梅雨が近いという感じの最近のお天気です。
このところ四国の渇水が、ニュースで取り上げられ始めていて、心配していましたが、御地の空模様は、本日は如何でしょうか。

記事を3つ読んで上がってきました。小生も昨日は山を歩いてきましたが、雨に降り込められてしまいました。
それに比べれば、keitann様の山行記事は殆ど雨にたたられていませんので、これは羨ましい晴れ女ぶりですね。

ブナの大木を惚れ惚れと見上げている御身の後姿が目の前にあるような錯覚にとらわれました。
相変わらず姿を現すご常連の花々の他に、黄色いスミレが姿を現し、オマケにコマガタケスグリですか、出てくるものですね。

ジャンダルムのような迫力ある岩場も一緒になって見上げさせて頂きました。

タイトルのキバナノコマノツメに、即反応です。
このすみればかりは、低地ではほとんど見られませんから、、、。登らねばなりません。
いい景色です。
なんだか、一緒に登ってる気分にさせられます。

ぶちょうほう様、こんばんは。

こちらでも昨日の夕方から今朝にかけて断続的に雨が降りましたよ。
でも今日はただ曇ってるだけのお天気でした。

そろそろ走り梅雨になってきたようですね。

今年は雨が前倒しで降るというか、菜種梅雨とも言うべき雨が2月から3月にかけて降ってしまい
その後はあまり降っていません。
今からが田んぼの水が大量に要る時期なのでちょっと心配です。

私の山行記事に雨の様子があまり出てないのは嬉しいような心配なような複雑な気持ちです。
実は3年前の同じ時期にも石鎚山系に来ていますが、そのときはあちこちの沢に大量の水が
流れてましたけど、今年は昔の山仲間がこの沢の水はおいしいとお勧めの沢も枯れていました。

本来なら石鎚山系はブナが豊富な山ですので、保水力も良いはずなんですけどね。
今後の雨を期待したいです。
この時期の石鎚に登ったのは初めてですが、意外に花の山でびっくりしました。

プルメリアさん、こんばんは。

キバナノコマノツメやタカネキスミレは高山性のスミレですから、やはり山登りしないことには
見られませんね。スミレを見るための山登りと言うのもなかなか乙なものですね。
この日は天気も良くて、花と展望と、どちらもわくわくしましたよ。

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