石鎚山系で小さな花のお花見、その7、イワカガミ
面河(おもご)方面への道は弥山の北面をトラバース気味についていて、今まで多くの人が歩いていたのが、こちらの道に入ると急にひっそりと歩く人もいなくなります。
稜線を乗っ越すとき後ろを振り返るとガスに半分包まれた弥山が垣間見えました。
ここから見る弥山は去年の秋以来です。去年の秋とは御来光の滝から愛大小屋へと這い上がりそこから面河道経由で弥山直下まで歩きその後土小屋へと言うコースです。そのときの記録はこちらです。
このときは歩く方向が逆方向で、この辺りの登りが最高にきつくてへとへとになったことを思い出してしまいました。
その後直ぐに、面河道と二ノ森方面への分岐を二ノ森方面へ向かいます。
二ノ森方面へのルートを歩くのはこれが初めてです。
最初は岩場らしきところがちょっとあって、岩の上にコミヤマカタバミがわんさか咲いています。
このときはすでに日は翳っていたのですが、それでも午前中の陽射しのせいか、花は結構開いていて、すごく可愛かったです。葉の色がまだ初々しくて良いですね。
岩場は直ぐに終わり、あとは気持ちの良い笹原歩きとなりました。
これで日が差していれば最高なんですけどね。
眼下には去年の秋に向こうから歩いてきた面河道が見えており、その面河道を歩いてくる人もちらほら見受けられます。
後方を振り返ると、すでに弥山はガスに隠れてしまっていました。
アップダウンはほとんどなく、むしろ下り気味の笹原の道ですから、距離はぐんぐん稼ぎます。
私がトップを歩いていたのですが、後ろを歩いているKさんから「これは?」という声がかかりました。
見ると、何とまぁ、ピンクの濃いイワカガミが綺麗に咲いているではありませんか。
咲いたばかりでなんとも素晴らしいです。
先週も先々週も近づけない場所で咲いているのを、何とか望遠レンズで撮ったイワカガミが、足元に咲いているので皆で喜びます。
そして、少し歩くと今度はこんなに沢山のイワカガミが咲いています。
毎年、北アルプスか南アルプスで見ている花とは言え、四国の山で見るのは一味違いますね。
笹の中で頑張って咲いているのはいじらしいです。
Rさんのお話ではお花畑は西ノ冠岳手前のガレ場にあるのだそうです。
もうちょっとでそのお花畑です。
西ノ冠方面目指して歩いていると、行く手には西ノ冠岳のピークに向かって歩くパーティーも見えています。
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