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2009-07-26

北アルプス最北の山旅、その12、雷鳥とと黄色いスミレ

風は相変わらず強いものの、まさかこんなに早く青空が広がり、天候回復になろうとは夢にも思わなかったので、足取りも軽くるんるんで白馬山頂から下ります。

朝露をたっぷり身にまとった花たちは、朝の光の中で、ものすごくチャーミングに見えますね。

P7164482

  まだ咲き始めたばかりのミヤマアズマギクは葉っぱや茎の辺りの細かな毛にも朝露をまとって特に魅力的でした。

P7164481 まだガスが残っている雪渓をバックにしたウルップソウも撮影します。

P7164478 肉眼では海岸線もはっきりと見えています。

P7164493振り返ると、今朝は山頂方面もしっかり見えています。

青空が眩しいぐらいです。

P7164496 こちらは昨日歩いてきた小蓮華山方面ですが、今日はこの手前の三国境でコースを北に取ります。

P7164502 朝の光りのなかで見るコイワカガミやミヤマアズマギクは、ほんとに可憐でした。

P7164505 キバナシャクナゲも昨日よりさっぱりした感じでした。

P7164508 なだらかな斜面にウルップソウやハクサンイチゲが咲いているのはほんとに絵になります。

これもバックの雪のせいでしょうね。

P7164515 前日、白馬山荘の方にコマクサの多い場所をお尋ねしたところ、三国境の辺りだとか・・・。

三国境が近くなったので、気をつけて見ていると、咲いてました・・・。

この辺りはロープが張ってあるので、望遠で撮影します。

P7164523 6時30分、三国境を通過します。

ここまでは昨日歩いている道ですが、ここから雪倉岳方面への道に進みます。

P7164537 ハイマツの繁みの横にコバイケイソウが咲いていました。

草丈がわずか50センチほどの小さなコバイケイソウです。

P7164544 ハクサンコザクラも咲いています。

P7164545 ミネズオウは南アルプス以来でしょうか。それとも、双六ででも見たのだったか??

P7164553 この辺りから雪倉岳へのなだらかでゆったりとした稜線は、白馬以南の険しい山容とは打って変わって女性的な山容です。

P7164558

白馬の西にある旭岳から西へと伸びる稜線を辿ると祖母谷温泉へと続く道なのだとか・・。

P7164595 何か黄色い花が咲いていると思ったら、黄色いスミレです。

ここで初めて、これがキバナノコマノツメではなくて、何か違う黄色いスミレだと気付きました。

高山に咲く黄色いスミレは他にはタカネキスミレしか知らないので、てっきりタカネキスミレだと思い込んでしまいました。

実際は、後日、教えていただきまして、クモマスミレなのだそうです。

スミレの撮影に夢中になっていたら、Yさんのなにやら呼ぶ声が・・・。

どうしたかと思い、傍によって見ると・・・・

P7164563 Yさんが指差す方向に雷鳥がいたのでした・・・。

しかも、ヒナを数羽つれた母鳥でした。

P7164584 雷鳥の親子です。

雷鳥はふつう天気が悪いときに出てくるそうですが、夕べから今朝にかけてガスっていたし、風もまだ強いので出てきているのでしょうか。

展望に続いて、直ぐに雷鳥も見ることができて、まさに文句なしの山歩きとなりました。

P7164609 ハイマツの繁みに隠れる雷鳥をしばらく見守った後、再び、クモマスミレを撮影しますが、ガラガラの石の上でもあるし、通る人もいないようなので、、寝そべっての撮影となりました。

P7164597 クモマスミレはタカネスミレの亜種だそうですが、葉には光沢があって、紫色の筋が入っています。

そして、クモマスミレはこれから先もいろいろなところで見かけることになったのでした。

P7164612 やがて、前日に白馬への登りの途中で見かけた綺麗な池を見下ろす場所にやってきました。

池は縦走路から西に外れているので、ほとりには行けませんが、ここで池を見下ろしながら休憩を取ることにしました。

風が強いので、汗はかかないか、かいても風のせいで直ぐに汗が乾くので、涼しくてこの日はのどもそれほど乾きません。

P7164613 10分ほど休んだ後、鉢ガ岳手前の鞍部を目指して下ります。

P7164621 前日、白馬村営頂上宿舎付近で見かけたイワオウギがここでも咲いていました。

P7164630 この辺りにもコマクサが咲いていて、近くにはウルップソウやクモマスミレなどがまるで寄せ植えのようい色とりどりで咲いていて、思わず、見とれてしまいました。

石も白いので、花が映えます。

P7164636旭岳方面をバックにコマクサが1株咲いているのが、なんともいえませんでした。

P7164641 ウルップソウもまだまだ咲いています。

P7164639 目の前には鉢ガ岳が聳えていますが、これは東斜面をトラバースするようです。

鉢ガ岳では雪渓を4箇所トラバースするようで、それはYさんが先ほどの休憩中に眺めて確認済みです。

コメント

こんにちは。
とても綺麗な写真ばかりです。
高山植物がみんな健気に咲いていますね。

青空+残雪バックに高山植物 最高ですね!
風の強さは写真ではよくわかりませんが、かなりなもんだったのでしょう。
同行のYさんの姿が効果的に写っていて、山の雄大さも感じられると思います。
Yさんにもよろしくお伝え下さい(^o^)/

クモマスミレを堪能なさったようですね。
keitannさんは、本物の晴れ女のようですね。
すばらしいご褒美の好いお天気。
おかげで、我々もすばらしい画像と紀行文を堪能しております。

多摩NTの住人様、こんばんは。

当初はこの日が編めという予報が出ていて、頭が痛かったんですが
蓋を開けると、この日がいちばん晴れました。
行動時間が長い日だっただけに、めちゃくちゃラッキーだったようです。

加納さん、こんばんは。

四国に住むものとしては、この残雪の光景だけは地元ではなかなか見られないので
毎年、こうしてはるばる遠征に来ることになります。
昔も、5月6月の残雪期の越後駒などがほんとに大好きでした。

白馬方面はアルプスでも雪が遅くまで豊富に残っているので、高山植物の背景としては
ほんとに最適ですね。
風は白馬山頂付近と雪倉岳への登りで最高にきつかったですが、手ぶれ防止のおかげか
まずまず見られる画像になっていて良かったです。
Yさんはたぶんこのブログは見てないと思うんですよ。(^_^;
見たらモデル料を請求されるかも(^_^;
まあ、毎年、プリントアウトした写真や画像のCDなど送っているので、それでチャラですかね??(^_^;
風景も人が入ると引き締まりますよね。

プルメリアさん、こんばんは。

今年の私は結構晴れ女かも?なんて思っています。
この前のタカネバラといい、梅雨時にこうして二度も素晴らしい天気に恵まれましたから。
クモマスミレは、キバナノコマノツメではないと気づいた時点から、目がいくようになって
ほかの花より積極的に撮りましたよ。
スミレは全部で5種類ほど見ましたから、この時期としては多いですね。

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