« 北アルプス最北の山旅、その14、雪倉岳を下る | メイン | 北アルプス最北の山旅、その15、ミズバショウ »

2009-07-27

北アルプス最北の山旅、その15、シラネアオイ

雪倉の下りは思っていたより大きく下ります。途中で、若い男女二人組みが雪渓近くのお花畑で写真を撮っていたので、先に行きましたが、さすがに若い人は歩くのが早く、下りの途中でまた先に行ってもらうことになりました。

何しろやみくもに撮影しているので、立ち止まってばかりですから・・。

かなり下ってきたと思われる頃、その若い男女がザックを下ろしてなにやら撮影しています。見ると、シラネアオイが咲いているのでした。

P7164925

若い男の子はかなり丁寧に10分ほども時間をかけて撮影しているので、こちらも水分休憩を兼ねて男の子の撮影が終わるまで待ちます。

その後、ゆっくりと撮影です。

何しろ、シラネアオイは一応、5年前の八幡平で見て以来ですが、そのときは車にデジカメを置き忘れてしまい、携帯で撮影しただけでろくな画像が撮れていません。

シラネアオイらしいシラネアオイを撮影したのは実に35年ぶりでしょうか。

P7275898 これがその35年前に妙高に登ったときに見たシラネアオイです。

6月下旬の撮影ですね。

P7275899 同じ山行で撮影したミズバショウです。

考えてみれば、朝日岳方面と妙高は植生もかなり似ているのでしょうね。

Siraneaoi そして、これが今回撮影のシラネアオイです。

シラネアオイに会えることもきちんと調べていけば、想定内だったのでしょうが、今回は何しろ花に関しては何の予習も下調べもなく、ぶっつけ本番で臨んだ山行でした。

予期せぬ出会いに、嬉しくなり、この日の長い行程も少しも気にならないほどでした。

P7164948 ナツトウダイのような植物も多く見かけましたが、どうやらハクサンタイゲキのようです。

P7164952 ↑のような青々とした場所を下っていたかと思えば、またこんな荒涼とした砂礫地を下ります。

前を行くのは若い男女二人組みで、テン泊用の大きなザックを背負っていましたが、二人とも若いだけに元気でした。

翌日の蓮華温泉への下りもこの二人がいちばん乗りだったようです。

P7164957 風に揺れるのを、必死で撮影したチシマギキョウです。

P7164960 ピンボケですがホソバツメクサも時折咲いています。

この手の植物も良く似たのが多くて、しばらく考えないと名前が出てきません。

P7164965 11時27分、小さな沢の流れる場所に着きました。私はここでお弁当の残りを食べることにしました。

どうやらここが最低鞍部のようなのですが、眼鏡をなくした私は地図確認をしなかったので、ここが水平道の分岐と勘違いしてしまいました。

それが結局、後ほど、大きな疑問の元になってしまったわけです・・・。

P7164969 このときはシロバナニガナが咲いていると思っていたのですが、後で朝日小屋もビデオを見てシロバナクモマニガナとわかりました。

P7164976 このあたりは湿地帯になるのかイワイチョウも咲いています。

これまでとは植生ががらりと変わってきました。

標高は約2000mぐらいでしょうか、さすがにここまで来ると風も吹いてなくて、暑くなってきたので、ここからは雨具を脱いで半袖Tシャツで歩くことにしました。

若い男女は一足先に出発しています。

Tumatorisou 最低鞍部付近で見かけた花です。

標高を下げたので、キヌガサソウやツマトリソウなどを再び見かけるようになりました。

P7164989 森林限界より下に下ったので、樹木も出てきました。

P7165000 なんと東赤石で花を見ていたホソバツルツゲがここでは赤い実をいっぱいつけています。

東赤石で見ていなければ、一体何の実なのか悩むところでした。

この辺りは地図上でガレ場と書かれているところのようです。

P7165002 ツバメ岩通過は11時55分です。

上を見上げると今にも石が落っこちてきそうで、足早に通過します。

P7165004 上を見上げると稜線が・・・。

これが赤男山みたいですね。

P7165017 ツバメ岩を過ぎて直ぐに、上の方を見るとニッコウキスゲが咲いているのが見えました。

雪倉の下りのもっと上のほうでも見かけましたが、まだ開花してなかったのが、ここまで標高を下げると咲いているのです。

山登りの面白さは標高差があるところをアップダウンするので1日で花のいろんな様子を見られるところですね。

P7165014 花はもう少し先みたいですがオオバギボウシの紫色の花芽も見えています。

Yotubasiogama 同じ場所で咲いていたヨツバシオガマ、ハクサンタイゲキです。

Takanebarahariawase ここでもタカネバラ、ヤマシグレ、ハクサンシャクナゲ、ミネザクラなどを見ました。

次々と途切れることなく花が咲いているので、まったく飽きません。

P7165037 これはタケシマランですね。

P7165047 姿は何度も見ましたが、ここでようやくベニバナイチゴの花を見ることができました。

P7165033 見下ろすとここにも池が見えます。

かなり下ってきた雰囲気ですね。

コメント

keitann さん、こんばんは。
シラネアオイの咲くところまで登りたいですね。
日帰りコースで。
一度は見たい花です。
来年に逆コースでシラネアオイまで日帰りできますか。

今月末は伊吹山のルリトラノオを見てきます。

滝花さん、こんばんは。
シラネアオイは西日本では見られない花なので、憧れますよね。
私もこんなによく見たのはほんとに久しぶりで懐かしかったですよ。
この記事に載せたシラネアオイは、白馬からも蓮華温泉からも相当山深いところに咲いて
いるので、日帰りでは無理でしょうね。
でも、蓮華温泉から朝日岳に向かう途中でも咲いている場所がありましたから、そこならかろうじて
日帰りでも見られるのではないでしょうか。
蓮華温泉を4時半か5時に出れば、可能ですよ。
伊吹山はまだ行った事がないです。ルリトラノオはクガイソウに似ている花ですよね。
今月末というと、もう直ぐですね。
楽しんで来てくださいね。

keitannさん、滝花さん、こんばんは~。
今回のお山は次々とお花が登場ですね。
シラネアオイは私も大好きなお花です♪
私は毎年7月始め、栂池自然園へ見に行っています。
ここでたくさんのシラネアオイに会う事が出来ます。
それに、自然園の入口までロープウェイとゴンドラで行く事が出来るので
充分日帰りも出来ます。
ただ、今回のkeitannさんのような風景には負けますが・・・ (^^ゞ

ミャーのママさん、こんばんは。
今回の山行は最初から最後まで花との出会いが続きました。
シラネアオイもこれだけの数を見るのは学生時代以来で、ほんとに懐かしかったです。
そうでした、ミャーのママさんも栂池自然園で撮影されてましたよね。
シラネアオイは標高がそれほど高くなくても咲くようですね。
私も最終日には標高1500ちょっとでも見たように思います。
夕べ電話がかかってきた、学生時代の山仲間の女の子も去年、栂池自然園の遊歩道を歩いたそうです。
で、遊歩道でばてたようですよ~。夫婦ともに、山仲間で、昔はアルプスなどをガンガン歩いていた人たちなのに・・。
夕べ、はっぱをかけときました(^_^;
花は自然園でも見られますが、やっぱり一度稜線の上に登ってしまうと、雄大な景色は病みつきになりますね。
ミャーのママさんも今年か来年あたりは稜線上でお花を見られるんじゃないでしょうか?

コメントを投稿

フォトアルバム
Powered by Six Apart

私のもうひとつのブログです。よろしく

更新ブログ