8年ぶりの夏の石鎚、その2、ミヤマヒキオコシ
白石小屋でコーヒーを飲みながら、30分ほど四方山話に花を咲かせましたが、雨の様子は着いた時より大降りになるでもなし、かといってやむ気配もありません。それなら、出発しましょうということになり、雨具を上下とも着込んで9時10分に出発します。
5月に来たときにはまだ花が咲き残っていたオオカメノキの実がもう赤くなっていました。
山はすでに真夏というよりも初秋の雰囲気です。気温は16度で、雨具を着て歩いていても、特に暑さを感じないような気温です。
今の時期の山はオトギリソウの仲間がいっぱい咲いてて、同定に困りますが、こんな風に枝分かれをしているのはナガサキオトギリかなと思いました。
写っているカメラは同行のreikoさんのカメラです。
北アルプスで見たアクシバは大きかったけど、四国のはやはり株が小さいですね。
ヒメキンミズヒキは山地ではちっとも珍しくはないですが、我が家のふてぶてしいまでに大きくなったキンミズヒキより風情があるので、思わず撮影してしまいます。
花の咲き方もキンミズヒキよりまばらなように思うのですが・・。
ヒヨドリバナの仲間もいろいろあって、苦手な部類ですが、これは葉が裂けていたので、サケバヒヨドリだとわかりました。(^_^;
二日前に香川の山で見かけたヤマジノホトトギスが虫に齧られていて、悔しい思いをしたのですが、ここではきれいに咲いていました。今年の初見です。
でも、開花したヤマジノホトトギスはここで見かけた株だけでした。
シシウドは瓶ガ森林道沿いでも何度も見かけたのですが、登山道沿いでもあちこちで咲いていました。
これだけは本州の高山と共通した夏山の花ですね。
野草友達のRさんがご存知でした。ミヤマモミジイチゴというそうです。
赤い実がミヤマモミジイチゴの実です。1粒いただいて、お味見してみましたが、ちょっと酸っぱかったです。
やっぱり、ナガバノモミジイチゴがいちばんですね。
大きな木がひっくり返っていて、その根っこが絶好の草花のコンテナになっています。
春はフモトスミレが可愛く群生していたのが、今ではタカネオトギリが住み着いていました。
花がナガサキオトギリやサワオトギリより大きめで葉は細いです。
我が家のフウチソウより綺麗かも・・・。
去年の9月末にはアサマリンドウやリンドウがたくさん咲いていた山道ですが、8月半ばはまだ蕾です。
10時20分、いつものベンチのある休憩場所に着いたので、一息入れます。
この日はガスのかかった湿っぽい日だったからか、早くもブヨが出始めていたので、ブヨに噛まれ易い他の3人は皆、虫除けネットをかぶりましたが、私は持参していないので、かぶりもせず、虫除けスプレーもしなかったのですが、不思議と一箇所もかまれることなく帰ってきたのです。やぶ蚊には家で毎日刺されていますが、ブヨには強い??
この日は土小屋の駐車場にも車が少なく、登山者も少なそうだと思ったら、この頃から、人がたくさん後方から来るようになりました。
それでも、皆、軽装の子供づれやカップルなど・・。
岩の手前にはアキノキリンソウも咲いています。丸い花芽のように見えるのは恐らく虫こぶでしょうね。
今年は雨が多いので、キノコを良く見ます。
リョウブの花は丁度見頃で、あちこちで白い花を見せてくれました。
またブナも土小屋から30分ほど歩けば出てくるようです。
私も庭に植えてあるのですが、随分大きくなっています。赤い花が咲かなかったら、抜こうかと思ってるのですが・・。
この青い実がつき始めているのはイシヅチミズキと言って、石鎚の固有種なのだそうです。
丸い実なんですね。
お花畑が近い予感・・・。
東稜基部の手前に差し掛かる頃、一瞬ガスが上がりそうな気配があったのですが・・・。
ほんとに一瞬で、その後はまたガスに包まれました。
天気が良ければ、随所で石鎚の雄姿が見えるんですけどね。
石鎚にミヤマヒキオコシが多いのは、去年の秋に歩いて確認済みでしたが、今回は綺麗な花もあちこちで見ることができました。ただ、薄暗いところで咲いていることが多く、この場所でようやく撮影できましたが、それでもなぜかピンボケですね(^_^;
花期の長い花で夏から秋に掛けて2ヶ月ほど咲くようです。
キツネ顔はヒキオコシなどヤマハッカ属に共通した顔です。
ミヤマヒキオコシの全体の様子です。
草丈は50~60センチぐらいのが多く、分布は四国となっています。
つまり四国の固有種ということでしょうか。
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