10月下旬に見た花、その1、リュウノウギクなど
四国では秋祭りが終わり、晩秋を迎える頃になると、野山ではそろそろキクの花が咲き始めます。
勿論、キクの仲間のシラヤマギク、シロヨメナ、ノコンギクなどはとうに咲き始めていて、シラヤマギクなどはそろそろ咲き終わりの姿を見せているのですが、リュウノウギク、シマカンギクなどは10月末頃からが見頃となります。
真っ白で葉を揉むととても良い香りのするリュウノウギクは、そんなノギクの中でも、私のいちばん好きな花です。
低山でも11月になれば咲き始めますが、待ちきれずに県境の山まで、山友達のTさんと見に行ってきました。
4,5年前までは、それほど高い場所に行かずとも、車道の傍らで小群生する場所があったのですが、環境が変わったのか、以前の群生地はすっかりなくなっていました。
仕方なく、Tさんの運転する車でどんどん高度を上げて、山頂近くまで登ったとき、ようやくリュウノウギクが見えました。
花の雰囲気は自生地によって少しずつ違うようで、この場所に咲くリュウノウギクは花弁が短めで、まるでアシズリノジギクの花にも似て、可憐でした。
近くにはこんなシロヨメナも咲いているので、花に関心がない人には、見分けがつかないかも知れません。
こちらのリュウノウギクもちょっと雰囲気が違っていて、近くにはシロヨメナもたくさん咲いていたので、「もしかしたらシロヨメナとの交雑種?」なんて、Tさんと話したのでした。
少し離れた場所で咲いていたリュウノウギクですが、こちらは花弁が長めで美人タイプの花ですね。
この画像でも、左側のはリュウノウギクですが、右側のピンボケの花はシロヨメナです。
リュウノウギクとシロヨメナは葉っぱが全然違いますので、ちゃんと見れば、野草を全然知らない方でも見分けはきちんとつきます。
私はどちらかというとこの美人タイプのリュウノウギクよりも可愛いタイプのほうが好きかな?
こちらも同じくキク科ですが、花は花でも、センボンヤリの秋の閉鎖花です。
春のセンボンヤリとは似ても似つかぬ形なので、初めて見る人はとても同じ植物だとは信じられないでしょうね。
そういう私もいまだに信じられません。
まるでタンポポの綿毛ですね。
直ぐ近くにツルリンドウが咲き残っていたのですが、ツルリンドウの花の横に見えているのがセンボンヤリの幼株です。
春は小さくて可憐なタンポポみたいな花を咲かせます。
keitann様 こんにちは
今日は小生も出歩いてきました。
朝の5時半に出て、二時ごろには帰ってきたと思います。
例の蛇紋岩地でしたが、あの場所における秋の花は、大体咲き揃っていて、一年の花の季節もどん詰まりまで来てしまったなという感じがしました。
ここで取り上げられている中では、散々探したのですが、ついにセンボンヤリには出会えずじまいでした。
いえね、けっしてボンヤリしていたわけではないのですよ。
こちらに伺って大群落を見たので、今日の欲求不満の矛先を収めることに致します。
リュウノウギクは良いですね。小生も大変気に入っている花の一つであります。
投稿: ぶちょうほう | 2009-10-27 21:06
ぶちょうほう様、こんばんは。
今日は蛇紋岩地に行かれたのですね。
ムラサキセンブリなども見頃だったのではないでしょうか。
私のほうも、遠出はあまりしてないですが、イヌセンブリ散策やシマカンギク散策など
近場をちょこちょこと出歩いています。
半日以内で出来るので、雑用の多い主婦にはぴったりかもしれません。
センボンヤリはそちらには少ないのでしょうか?
こちらの野山では秋の閉鎖花が嫌というほど見かけます。
しかし、春の花は小さいので、車で通り過ぎると、なかなか見つけられませんね。
あの可憐な春の花を、ここ2年ほどじっくりと見ていません。
現にこの大群生している場所も、今回初めて気づいたような有様でした(^_^;
種を少しいただいてきたので、播いておくとしましょうか。
リュウノウギクは見目も麗しく、香りも素晴らしくて、ノギクの中の一級品だと思います。
投稿: keitann | 2009-10-27 22:37