アサマリンドウ咲き乱れる稲叢山、その1、ジンジソウ
10月4日、絶好の秋晴れに恵まれた稲叢山を歩いてきました。
稲叢山は四国では春のアケボノツツジやゴヨウツツジ、そして初夏のオオヤマレンゲが良く知られていて、その季節には人気の山となっています。
そういう私も、今まで春や初夏には登っているのですが、秋の稲叢山も野草が魅力の山だというので、山友達のTさんと野草友だちのRさんから一緒に登りませんかというお誘いを受けたのでした。
そうこうするうちに前の週に丸笹山にご一緒したreikoさんも参加できることになり、8月の石鎚以来、二ヶ月ぶりで4人で歩くことになりました。
↑画像は稲叢に咲いていたセンダイソウの群生です。
私の手持ちの図鑑によると<飯沼慾斎 の「草木図説」に基づいてマキシモウイッチが命名した折に産地を仙台としたためにこの名があるが、仙台には自生しない>とあります。
2年前に寒風山に登った折に、葉っぱだけは見たことがあって、いつかセンダイソウの花を見てみたいものだと思っていたのが、今回叶えられたのでした。
集合はいつもの場所に6時です。
今回はreikoさんが車を出して下さることになりました。
高速を走っている車の中から、この日も素晴らしい朝日が見えました。
西条インターを下りたころは、南に見える山々に雲がかかっていて、快晴マークだった天気予報を少し疑ったのですが、トンネルを抜けて高知側に出ると青空が見えてきました。
登山口に至るまでに、例によって例の如く、野草ウオッチングが始まりました。
まずはゴージャスに咲きあがったシロヨメナです。
コシオガマの花も登山口にいたる道のりでよく見かける花ですよね。
優しいピンクに気持ちが和みます。
野草友達のRさんにもよく分からないというキク科の花が咲いています。
1本の茎に花が1つだけ咲くという咲き方は、確かにあまりみかけないようです。
葉には大きな鋸歯があるようです。
朝で色が飛んでいますが、実際には綺麗な淡い紫色でした。
ここのところ毎年のように、どこかの山で出会えるようになりました。
ハコベとはついていますが、ナデシコ科なんですね。
アサマリンドウはまだ日が当たってないので、お目覚めしてないようです。
でも、今日は良い天気なので、もう少しして日が当たると花を開いてくれることでしょう。
道路法面のあちこちで、青い宝石みたいなアサマリンドウの花が見えています。
ものすごい数でしょう?
まだ花芽だということですが、もしかしたら花後という可能性もあるかなと思いました。
9月に三瓶山で見かけたのですが、それもきちんと咲いた個体ではなかったので、どこかでちゃんと咲いている花をみてみたいものです。
ナデシコ科マンテマ属なんですね。
ところどころで黄色い花が目に付くと思ったら、ヤクシソウだったんですね。
決して珍しい花ではありませんが、私にとっては秋の訪れを知らせてくれる花です。
車で走っていると、ところどころ、展望が望める場所があって、なんとまぁ、石鎚が良く見えています。
やはり頭1つ、他の山から抜け出ていますね。
紅葉が始まっている石鎚山は、この日はずいぶん賑わっていたようです。
画像を二枚繋いでパノラマ風にしてみました。
9月半ばに登った伊予富士、そして寒風山や桑瀬峠がはっきり見えています。笹ヶ峰、チチ山、冠山、平家平・・・こちらからそれとわかって見るのは初めてなので、なんだか嬉しかったです。
あちらの高い山なみから稲叢山方面を見ると、低い山なので、さほど目が行かないのですが、人間の目って、やはり高みを探すように出来ているのですね。
一度登った山を別の山から眺めるというのは、しみじみと嬉しいものです。
何度も寄り道して、9時10分にようやく稲村ダムに着きました。
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