晩秋の徳島散策、その2、ハマアザミとキキョウラン
ハマアザミはたくさんの株が見られましたが、どちらかというともう綿毛になっているものも多かったですが、それでも綺麗に咲いている個体もなんとかありました。
大きな丸い石がごろごろしている間からハマアザミが顔を出しています。
分布は本州の伊豆諸島、伊豆半島以西、四国、九州とありますから、暖地の植物なんですね。
地中に深く伸びた根が、食用になることから別名ハマゴボウと呼ばれるようです。
葉はいかにも海岸せいの植物らしく、ツヤツヤと光沢があります。
この場所はちょっとした入り江になっているようで、太平洋の荒波は見られず、海面はまるで瀬戸内の海のように静かでした。
この日は風がなかったからかもしれません。
海岸に面した低い山はウバメガシに覆われているのか、緑が濃いです。
いつも思うのですが、四国でも私の住む辺りの山は落葉種が多いのですが、高知や徳島の海辺に近付くに連れてシイの木などの常緑樹が多くなります。
花が見られるのは12月末頃なんでしょうか?
海岸に面した林の縁ではツワブキの花が今を盛りと咲いていました。
この花は、晩秋や初冬の海岸の散策ではすっかりおなじみになりました。
もっとも、我が家の庭にもずいぶんたくさん咲いているのですが・・・。
去年の高知散策では12月だったためか、すでに実になっていて、花を見たのは今回が初めてです。
ですが、本来の花期は4~7月なので、ずいぶん遅くまでさいているものだと感心しました。
キキョウランという名前は花の色がキキョウに似ているからといわれてているそうです。
でも、実際はキキョウより淡い色だと思いました。
ランとはつきますが、ユリ科キキョウラン属です。
うっかりと花の画像しか撮影しなかったので、去年、高知で撮影していたキキョウランの葉をアップしてみます。
シオギクのような花が咲いていたのでKさんにお尋ねしたところ「キイシオギク」とのことでした。
キイシオギクは私の図鑑には「シオギクの変種で、三重県志摩半島の大王崎から紀伊半島をぐるっと回って、和歌山県日ノ御崎までの海岸に生える」とありました。
葉の縁が白くなるのが特徴だそうですが、徳島にも分布しているものでしょうか。
ちょっと調べてみる必要がありそうです。
岩の割れ目から咲いているキイシオギクに似たキクです。
葉っぱはやはりシオギクとは形が違うようですね。
keitann様 こんにちは
今回もやはり、珍しい花を拝見しています。
記憶が定かではありませんが、キキョウランは初めて見聞きするもののようでした。
それと、ツワブキの生育する環境は、こういうところ好みなのですね。
ハマアザミは葉に艶がありこれも珍しく拝見しました。
そして何よりも印象に残ったのは、浜辺の角の完全に取れた丸っこい石の数々ですね。
こんな石を眺めて、のんびり一日を過ごしてみたくなりました。
投稿: ぶちょうほう | 2009-11-18 21:29
ぶちょうほう様、こんばんは。
キキョウランは私も去年の室戸行きで、初めて名前を知った植物です。
ただ、去年は花が終わっていて、実しか見ることができず、花は今年初めて見ました。
高知や徳島の南部は、瀬戸内と違って暖地なので、ずいぶん目先の変わった花が
多いようです。
しかも、晩秋から初冬にかけて咲くものが多いので、こちらの花がそろそろ終わる頃に
入れ替わりで咲いてくれるので、ありがたいです。
ツワブキは香川の海岸でもぼつぼつと咲いていますが、やはり暖かいところのほうが
群生で咲いて見事です。
丸っこい石は太平洋の波の荒さを証明しているのでしょうかね。
去年、高知の無名の海岸を散策したときも、大きさのさまざまな石がどれも波に削られて
見事でした。
瀬戸内ではそんな石は見かけませんもの。
人もほとんどいないですし、晩秋から初冬の四国南岸は暖かくていいものです。
奥様とご一緒に是非いらっしゃってくださいね。
投稿: keitann | 2009-11-18 23:00