初めて登る小豆島の山、その3、ヤマジノギク
岩場にツメレンゲの花が咲いています。
ツメレンゲの花が咲いていることは私は全然知らなかったのですが、同行のTさんが、この時期の小豆島に咲くということを調べてきてくださっていました。
ツメレンゲは高知の海岸近くで、去年も数百という株を見ているので、珍しくはないですが、それでも香川県内で咲いているのを見たのは初めてで、嬉しかったです。
後方の綺麗な青紫のノギクはヤマジノギクです。
頭花の直径は3~5センチで、とても綺麗な色をしています。
このヤマジノギクは、実は実家の近くの山にも群生する場所がありますので、3,4年前に見に行ったことがあります。
そのときは草丈が1m近くもあるノギクが群生しているので、ちょっと壮観な眺めでしたが・・。
霞んでさえいなければ、海が見えているはず・・。
何か別のキクと交雑しているのかと思ったら、帰宅して手持ちの図鑑を見ると「舌状花は白色、ときに淡紅を帯びる」とあります。
それにしても綺麗ですね。
それにしても、この岩、どうしてこんな風に浸食されるんでしょう?
なんとか岩という名前がついているようでした。
寒霞渓辺りは花こう岩を基盤に、古代、再三の火山活動によって噴出した安山岩、また堆積による集塊岩などで構成された山域だそうです。
これらの溶岩類が1500万年といわれる気の長くなるような年月をかけて風雨によって浸食された姿のようです。
香川で生まれ育ったものとして、寒霞渓の名前は当然のことのように知っていましたが、知っているということと、実際に目で見るというのは、ずいぶん違うものですね。
木々はうっすらと色づいていますが、11月末にはさぞやと思われました。
上まで登っていくと、車道がついていて、マイクロバスなどが通り過ぎます。
立山でもそうですが、ロープウエイのついた山の宿命で、やっとこさ登るとそこは観光地だったりします。
モミジもそこそこ色づいていますが、これは植栽の木かも知れませんね。
車道を避けて遊歩道を歩いてロープウエイの山頂駅を目指します。
赤く紅葉したコマユミの木をバックにアオツヅラフジを撮影して見ます。
落ち葉の中でひっそりと咲いているリュウノウギクの雰囲気も好きです。
山頂駅付近には、なんと1億円のトイレというのがあるそうで、話の種に入ってみました。
まるで、ちょっとした植物園のような洒落たトイレです。
そして、トイレの前には植栽されたミセバヤがびっしりと咲いているのでした。(^_^;
小豆島には昔から自生していたので、きっと島の人はその昔、採取した株を増やしては島中に植えたのでしょうね。
この後、港の近くの民家などでも、ミセバヤをあちこちで見ました。
keitann様 こんにちは
小豆島は未だ行ったことのないところですが、ここにも素敵な眺めがありますね。
遥かな高みの岩上で咲くマセバヤと、一億円トイレの前の植栽ミセバヤ・・・・同じ種類でも岩上のほうに一億円をつけてあげたくなりました。
この記事では大変淡いピンクかかったリュウノウギクが手前に4輪、後方に一輪咲いている写真がありますが、その下に一輪だけ写っているあの菊もリュウノウギクでしょうか。 実に美しい姿ですね。
ミヤコアオイの葉っぱは、随分洒落た感じがします。
ツメレンゲは葉の紅葉も美しいものですね。
投稿: ぶちょうほう | 2009-11-05 11:41
ぶちょうほう様、こんばんは。
小豆島は、いつでも行けるみたいな気がして、香川の人間は却ってあまり
行かないかもしれませんね。
私も、数年前に東京から友人が観光に来るというので、車で小豆島に渡って
案内したことがありますが、そうでなければ行ってなかったかもしれません。
ミセバヤ・・・やはり植栽のものより自生のほうが花は貧弱でも株が締まっていて
数段、素敵ですよね。
私も自生の花のほうに一億円のクチです。(^_^;
ピンクのリュウノウギクは場所が場所だけに、あまり交雑する可能性はないように
思いました。
ですから、恐らく、もともとピンクがかった花なのだと思います。
この後もたくさんのリュウノウギクを見ましたが、ピンクの花はここだけでした。
ミヤコアオイはこのときはかなり見ました。
もっとも、私が良く行く山でも、ミヤコアオイはかなり見られますから、香川ではそう
珍しくないみたいです。
でも、斑入りの葉は綺麗ですね。
香川の植物はテイショウソウもそうですが、斑入りのものが多いようです。
ツメレンゲはたくさん見たのですが、また最後にまとめて画像をアップしようと思います。
投稿: keitann | 2009-11-05 21:18