初めて登る小豆島の山、その4、星ヶ城山
ロープウエイの山頂駅周辺には観光バスが3,4台停まっていて、マイカーも少し見えましたが、人出は紅葉の絶頂期に比べると、まだましなのでしょう。
おなかが空いたので、とりあえずベンチに座ってお昼にします。
Tさんはポットを持参されていて、私も熱いスープをご馳走になりました。
面倒くさがりの私は、よっぽど寒い時期でないと、ポットもガスコンロも持参しないのです。
おなかもいっぱいになったところで、11時40分、そろそろ星ヶ城山に向かって出発です。
山頂駅広場の北のほうに小高い山が見えていて、それが三笠山のようです。登り口に「星ヶ城山」という道標も見えているので、間違いなさそうです。
三笠山を目指して登っていくと、モミジなどもそろそろ色づいています。
すでに落葉した木もあるようで、道は落ち葉が降り積もって良い雰囲気ですね。
15分も登ると、山頂表示は見当たらなかったものの、たぶんこれが三笠山だろうと思われる場所に出ました。
ここで、岡山から来られたという三人組みの女性ばかりのパーティーに出会いました。
この方たちとは帰りにも会いましたが、この日、山歩きらしい格好をしていたのは、私たちとこのグループだけでした。
まだ赤くはなってないですが、かなり高い場所になっています。
三笠山から星ヶ城山までの道はマムシグサの実やトリカブトぐらいで、リュウノウギクなども見当たりません。
しかも見事に黄葉していますね。
後の赤い葉はウリハダカエデの紅葉です。
道幅はかなり広くて2mちかくあります。
山道というよりも遊歩道ですね。
クスノキ科クロモジ属なんですね。
クスノキ科の木は黄葉するものが多いのでしょうか。
星ヶ城山付近ではカナクギノキを結構見かけました。
道はところどころ登っているかと思えば、平坦なところもあります。
山頂駅に着くまでに時間がかかりすぎたので、星ヶ城山までの往復は、ちょっとペースを上げて歩きました。
これが星ヶ城神社のようです。
道標はあるのですが、「星ヶ城」と書かれた道標が見当たらず、「分県ガイド」の地図を見てみました。
道はこれで合っているようですが、出てくる道標はどれも史跡の類の道標ばかりで、登山用の道標ではないようです。
説明板があって「阿豆枳島(あずきしま)神社由緒」とあります。
小豆島という島の名前はここから来ているのでしょうか?
ギボウシの葉っぱを見かけましたが、これがヒメイワギボウシでしょうか?
コバノギボウシの葉っぱとはちょっと違うようでした。
そして、その向こうに小高いピーくっが見えていて、あれが東峰にちがいありません。
鞍部まで下りていくと、ようやく「東峰 西峰」と書かれた道標がありました。
神社まではしっかりした遊歩道でしたが、それを過ぎると登山道らしい道になります。
石積みの峰火台は目に入りますが、山頂表示らしきものが、目にとまりません。
少し向こうのほうまで歩いてみますが、ここより高い場所はなさそうだし・・・。
それに三角点も・・。
やれやれ。
ここが星ヶ城山の東峰、すなわち山頂のようです。
それにしても、この山は歴史的にも見るべきものが多いためか、史跡を表示した道標のほうが立派で、山歩き目的としては少しわかりにくく整備された道標ばかりでした。
なお、この星ヶ城山には「南北朝時代の恋物語」のお話が残っているそうです。
興味をもたれた方はこちらをどうぞ。
空気が澄んでいれば、眼下には播磨灘が一望できるそうですが、この日は生憎と霞んでいて海は見えませんでしたが、うっすらと見えている山の向こうが播磨灘のようです。
オオユウガギクかとも思いますが、キク科は難しいので自信はありません。
登りで汗をかいたので、水分補給して行動食を食べます。
ここから先は下りばかりなので、何とか夕方のフェリーに間に合いそうです。
12時52分に下山開始です。
帰りは、阿豆枳島神社の前を通らずに、巻き道があるようなので、そちらを歩くことにしました。
とは言っても、すぐにもとの道に合流するはずですが・・・。
樹林帯の中の道なので、トリカブトが綺麗に咲いています。
この日の歩きは、ほんとに最初から最後まで、トリカブトとテンナンショウがつき物でした。
途中からは、来たときと同じ道を下りますが、陽射しが出てきたので、雰囲気も少し違って見えます。
Tさんがキッコウハグマの花を見つけてくれたので、ここでも撮影します。
キッコウハグマは大好きな花なのです。
シロモジの木の下では、シロモジの落ち葉が日に照らされて黄金色に輝いていました。
今でもこうなのですから、11月後半にはすっかり落ち葉の道になっていることでしょうね。
来る時にも見たウリハダカエデとシロモジですが、日の射し具合で違って見えます。
木によって紅葉の色が少しずつ違いますが、ウリハダカエデは一体に朱色に染まるんですね。
三笠山まで下ってきたら、石の上にルリタテハがとまっていました。
この前、我が家でも羽化したルリタテハですが、食草はホトトギスらしいので、小豆島にもホトトギスが自生するということでしょうね。
カメラの設定を間違えて、こんな画像ですが、三笠山からロープウエイ山頂駅付近を見下ろしたものです。
下りはこの斜面を直接下ることにしました。
山頂駅から星ヶ城山ピストンに2時間弱かかった計算です。
山頂駅から逆に三笠山を見上げると、こんな具合です。
山頂駅でTさんがトイレに行っている間に、先ほどから気になっていた紫の花を見てきました。
植栽の花ですが、近付いてびっくりしました。
ノコンギクの選抜種のコンギクですが、よくもまぁと思うぐらいびっしりと花が咲いていました。
おはようございます。
毎回楽しみにお邪魔しています。
小豆島の山は一度登ってみたいと思っています。観光もしたいです。
今が紅葉の一番きれいな時なのですね。歩く時間も景色もしっかりメモしておきます。
今年はだめなので来年には。。。。と思っていますが房総からは遠いですよね。
ありがとうございます。
投稿: tkomakusa1t | 2009-11-06 06:23
komakusaさん、こんばんは。
小豆島の紅葉はもっと遅くて、たぶん11月半ば頃が見頃だと思います。
勿論、一部は10月末でも紅葉していますが、盛りは11月でしょうね。
歩く時間やコースは、またこちらにおいでになる前に尋ねていただければ
コースや所用時間など、お答えできると思います。
房総からですと、大阪までいらしてフェリーに乗られるか、岡山からフェリーが
早そうですよ。
観光も、二十四の瞳の分教場とか、オリーブ園とかありますよ。
お土産は私も買って帰った「オリーブの新漬け」がワインにぴったりで美味しいです。
投稿: keitann | 2009-11-06 21:22